ななこSOS
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ななこSOS
ジャンル
SF超能力バトル
学園ブラックコメディ
漫画
作者吾妻ひでお
出版社光文社
掲載誌ポップコーン→ジャストコミック
レーベルジャストコミック増刊
発表号1980年4月号 - 1985年6月号
巻数全5巻
話数全63話
アニメ
原作吾妻ひでお
シリーズディレクター鴫野彰(チーフ・ディレクター)
シリーズ構成山本優
キャラクターデザイン二宮常雄
メカニックデザイン塚本篤、あおいけなおみ
的場敦、森山雄治
音楽新田一郎山本正之(協力)
アニメーション制作国際映画社
製作フジテレビ、国際映画社
放送局フジテレビ他
放送期間1983年4月2日 - 12月24日
話数全39話
テンプレート - ノート

『ななこSOS』(ななこエスオーエス)は、吾妻ひでお漫画作品。1983年にはフジテレビにて、テレビアニメ版が放送された。全39話。
概要

1980年より、光文社の『ポップコーン』に創刊号から連載。1981年に『ポップコーン』の休刊に伴い、代わりに創刊された『ジャストコミック』にも引き続き連載、1985年終了。2001年に個人誌『産直あづまマガジン』で復活した。ただし、2004年を最後に個人誌は出版されていない。2005年に発売された『ハヤカワコミック文庫』全3巻には、それぞれ新たに描き起しされた「ななこ1ページ劇場」が掲載されている。

みのり書房発行の『Peke』1979年1月号に掲載された『どーでもいんなーすぺーす』の『すーぱーがーる』という短編が『ななこSOS』の原型になったと言われている。『すーぱーがーる』は、ななこに似た気が弱いスーパー・ガールが主人公だが、『ななこSOS』とストーリーのつながりはない。なお『どーでもいんなーすぺーす』は奇想天外社発行の単行本『パラレル狂室』にも収録されている。

なお、「ななこ」という名前については、「若い女性の超能力者であること」と「原作者の吾妻が筒井康隆のファンである」ことから筒井の小説「家族八景」等の主人公「火田七瀬」が原点ではないかと推察する者があったが、吾妻は「関係ない。なんとなく弱々しい印象の名前を考えていて、思いついた。」旨の発言をしている。
ストーリー

泣き虫のドジな超能力高校生「すーぱーがーる・ななこ」、ななこを利用して一攫千金をたくらむマッドサイエンティスト四谷永一郎、正義とななこを愛する小柄な常識人飯田橋博士の「すーぱーがーるカンパニー」の3人組は、悪い者連盟や、宇宙人・犯罪者・超能力者等のゲストキャラクーを巻き込み巻き込まれつつドタバタ劇を繰り広げる。
登場人物
すーぱーがーるカンパニー

ななこの超能力を使って、愛と正義と世界平和を守るために、四谷が作った組織。愛と正義を守るための資金稼ぎが活動内容だが、なぜか内職や荷物運びの仕事が多い。
すーぱーがーる・ななこ
主人公の美少女。愛と正義のため、健気に戦う超能力女子高生。泣き虫のドジで、気が弱く、かなりの鈍感で惚れっぽい。能力的には、空中浮遊・
テレポートテレキネシス・変身(変装?)・透視・怪力・電撃技(ななこフラッシュ)等、俗にいう超能力技は、全て使え、かなり強力な超能力者であるが、力を奪われることが多い。
四谷や悪役連に、酷い目に合わされるが決して恨まない。
太りやすい体質で、ケーキ1個でもすぐに足首がなくなる。四谷を一途に愛しており、四谷の悪だくみにも渋々加担する。
四谷永一郎
ななこの超能力アドバイザーでマッドサイエンティスト。ななこを使って、すーぱーがーるカンパニーを設立。すーぱーがーるカンパニーを、巨大会社にして外国に進出、ついには世界征服という野望を抱いている。巨大ロボットから、バイオウィルスまで発明するが、あまり役立たたず金儲けにならない
ななこ、飯田橋と同級生だが、実は10歳で東大入学、ハーバード・ケンブリッジを経て数々の博士号を持つ。
趣味は、金儲けと世界征服。かなりの美形男子で、多くの女性に慕われるが、異性に興味がない。カラオケには目がなく、マイクを持つと離さない。文才があり、わずか1コマで本一冊分の執筆をする。
飯田橋博士
漫画家志望の小柄な男子高生。登校中に見かけた、ななこに一目惚れし強引に同じクラスに転校する。正義と愛の為、すーぱーがーるカンパニーに参加するが、四谷にいいように扱われている。
本作品中唯一の常識人で、するどい突っ込みする。ななこが、四谷に気があるのを感づいており、四谷を恋のライバル視している。時には、ななこを守るため、かなり無茶をする。
悪い者連盟(悪役連)

本作品の悪役のマッド・サイエンティストの集まり。全員ななこのファン。
Dr.石川
世界征服を目指す日本一(自称)のマッド・サイエンティスト。覆面した部下を引き連れて悪巧みを企てる。
世界征服後に、平和な戦争の無い世界の独裁者になるのが目標である。白っぽいトレンチコートを身につけ、髭に眼鏡が額が食い込んだフランケンシュタインのような風貌をしている。
世界征服のために、ななこを襲う。時には、ななこを誘拐したり、仲間に勧誘したりもする。タマゴ焼きを好み、いつも齧りながら登場する。悪役連のリーダー的存在。モデルは、原作者の友人の漫画家のいしかわじゅん
Dr.O友
超能力研究家で、マッド・サイエンティスト。丸眼鏡に小太りの中年男。ななこの超能力を奪って映画を作ろうとする。やがて、自分でもテレキネシスが使えるようになる。行動に一貫性が無く何を企んでいるのか、よく判らない。
アニメ版「五反田」のベースになったキャラクター。モデルは、原作者の友人の漫画家である大友克洋
Dr.チャバネ
元はゴキブリで、マッド・サイエンティスト。ロボット作りの天才で、ロボット遊園地で子供たちを誘拐しゴキブリ人間に改造を企てる。配下に、チャバネ・ロボ軍団を率いる。頭のゴキブリの触覚は登場のたびに有無がまちまち。モデルは原作者のアシスタントだった沖由佳雄
悪役連の四人で唯一アニメに登場していない。
国際セル密売組織の男
世界のアニメ・セル市場を席捲し、純真な若者をセルの魔力の虜にして莫大な利益を上げている組織の男。パーマ頭に、サングラス・大きな唇が特徴。


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