なだしお
なだしお(ローマ字:JS Nadashio, SS-577)は海上自衛隊の潜水艦。ゆうしお型潜水艦の5番艦。艦名は灘の潮に由来する。本艦以降のゆうしお型は、ハープーンが発射可能となっている。 「なだしお」は、中期業務見積りに基づく昭和55年度計画2,200トン潜水艦8092号艦として、三菱重工業神戸造船所で1981年4月16日に起工され、1983年1月27日に進水、1984年3月6日に就役し、第2潜水隊群第3潜水隊に編入され横須賀に配備された。 1985年3月27日、「はましお」とともに第2潜水隊に編入、第2潜水隊は同日付けで第2潜水隊群隷下に編成替え。 1988年7月22日から7月23日にかけて伊豆大島沖展示訓練に護衛艦「くらま」等とともに参加した後、浦賀水道航路を横須賀に向けて帰港中、横須賀沖で遊漁船「第一富士丸」と衝突、この事故で沈没した「第一富士丸」の乗客乗員のうち30名が死亡、17名が負傷する事故を起こした(なだしお事件)。 1994年3月19日から護衛艦「いわせ」等とともにフィリピン方面海上実習に従事し、同年4月27日に佐世保へ帰投する。 1998年3月16日、第1潜水隊群第1潜水隊に編入され、定係港が呉に転籍。 1999年3月21日、護衛艦「たかつき」等とともに第51期飛行幹部候補生課程を卒業した初任幹部67名を乗せて江田島を出航、フィリピン方面外洋練習航海に従事し、同年5月3日に佐世保へ帰投する。 2001年6月1日、除籍。
艦歴
登場作品
『アナザー・ウェイ ―D機関情報―』
1988年9月に公開された、日本とスイスの合作映画。