どん兵衛
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日清のどん兵衛
販売会社日清食品
種類和風即席麺
和風即席加工米飯
販売開始年1976年8月(うどんシリーズ)
1976年11月(そばシリーズ)
完成国 日本
関係する人物安藤百福
安藤宏基
外部リンクhttps://www.donbei.jp/
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どん兵衛(どんべえ)は、日清食品グループが製造・販売している和風即席カップ麺・和風即席袋麺・和風チルド麺・和風冷凍麺・和風即席加工米飯の各シリーズの名称で、親会社である日清食品ホールディングスの登録商標(商標登録番号は第4593511号他)。正式な商品名は「日清のどん兵衛」(にっしんのどんべえ)。

1976年(昭和51年)8月、当時大ヒットしていた東洋水産の世界初のカップうどん「マルちゃんのカップうどんきつね」(赤いきつねの前身)に特許申請がなかったことから、これに対抗する製品としてきつねうどんの製造・販売を開始。以後、天ぷらそばカレーうどんなどのシリーズを発売している。
ネーミング

「どん兵衛」の名前の由来は、「うどん」の「どん」と関西弁の「どん臭い」という言葉の「どん」からで、「スマートさからはほど遠いが、ほのぼのとしたあたたかさ、また筋を曲げない頑固さや正直さを表現したネーミング」とされている。この名前に社内で反対意見も有ったが、安藤宏基が決断した[1]。なお、関西弁でいう「どん臭い」は、本来はこのように逆説的に肯定的に捉えられる言葉ではなく、どちらかといえば、人を軽く罵る時に言う言葉である。
主なシリーズ
現在

2023年(令和5年)現在
袋麺「どん兵衛」シリーズ


うどん

新 生うどん食感。(東)/(西) - ノンフライ麺。つゆの味付けに関して、東日本向け(東)は濃口醤油とのうまみを生かした関東風のつゆが、西日本向け(西)は薄口醤油と昆布のうまみを生かした関西風のつゆがそれぞれ採用されている。

極みだし 関西風だしうどん - ノンフライ麺。塩分を30%減らし、少人数世帯向けに3食パックとした。2017年8月7日発売[2]


そば

新 生そば食感。 - ノンフライ麺。つゆの味付けは鰹のうまみと、濃口醤油の持つ深いコクを基本とした関東風のつゆが採用されている。ちなみにこの商品は汁そばに調理して楽しむ他、ざるそばに調理して楽しむことができる。

極みだし だしそば - ノンフライ麺。塩分を30%減らし、少人数世帯向けに3食パックとした。2017年8月7日発売[2]


カップ麺うどん「どん兵衛」シリーズ


きつねうどん[* 1][* 2][* 3]

レギュラー版は2008年(平成20年)11月25日発売のリニューアル版より麺1本あたりの長さが従来の2倍の長さになり、若干太めのサイズになった(当社比)特殊製法による「べっぴんうどん」に変更。その他の「どん兵衛」のレギュラー版、および特盛版カップうどんシリーズも順次「べっぴんうどん」に変更されたのち、レギュラー版に限り後述する「北のどん兵衛」を除き2009年(平成21年)9月28日発売のリニューアル版の「うどん どん兵衛」シリーズより麺のコシや太さを更に改良させた「フトロング製法」(現在特許申請準備中)を用いた「ぶっとうどん」に順次変更された。更に、2010年(平成22年)10月18日発売分から、“ニッポンのうどん”をキャッチコピーに麺のコシ・太さ・つるみを『日清ラ王』(2010年(平成22年)9月 ? )から導入された「三層太ストレート製法」(麺の厚みが2ミリ超え。今までフライ麺で実現出来なかった“生麺のような食感”に仕上げるのに成功した)に改良された。また、2011年(平成23年)11月1日より『どん兵衛』シリーズ発売35周年記念の一環として「どん兵衛 きつねうどん」の東西食べ比べ企画を期間限定で全国展開した[3]2012年(平成24年)7月2日からも期間限定での全国展開がなされている[4]。その後、2021年(令和3年)9月下旬発売分から出汁の風味を大幅に改良したほか、七味唐辛子が添付されるようになった。


天ぷらうどん

当初は全国で発売されていたが、2015年10月より北海道限定品に変更された。


鬼かき揚げ天ぷらうどん(当初は東日本限定だったが2022年3月時点では西日本でも販売されている)

2015年10月19日に、どん兵衛史上最厚の鬼かき揚げとしてリニューアルされた。


とん汁うどん

後に「ぶっとうどん」が採用。現在は冬季限定品として販売される。


スパイシー豚カレーうどん(東日本限定)

豚だしカレーうどん(北海道限定)

だしカレーうどん→新カレーうどん(西日本限定)

2003年(平成15年)より、東日本ではスパイス感を利かせた「こくカレー」として、西日本ではだしを利かせた「だしカレー」として販売している。2012年(平成24年)7月2日から期間限定での全国展開がなされている[4]


肉うどん

元は西日本限定の商品であったが、2006年(平成18年)に「きつねうどん」と同じく東西のスープを分けて北海道を除く全国で販売。しかし東日本では西日本のように定着せず、2008年(平成20年)5月のリニューアルにより西日本のスープに統一された[5]。具の肉は東西とも牛肉である。

自販機の縦型容器

担担うどん

年明けうどん(昆布だしのつゆ。具にとろろ昆布、蒲鉾、梅干しが入ってるのが特徴的。フタ裏におみくじ付き)

どん兵衛液体つゆ仕上げきつねうどん

「どん兵衛 きつねうどん」の液体スープ版。粉末スープとは違うコクと味わいが特徴。東日本限定。主にコンビニエンスストアを中心に販売している。


ノンフライどん兵衛 きざみ揚げうどん

カップヌードル」同様の縦型カップを使用している。ノンフライ製法による生麺に近い食感と低カロリーが特徴。


どん兵衛35周年記念限定豚(トン)とんこつちゃんぽんうどん。

2012年2月6日に発売された数量限定商品。


どん兵衛39周年記念特別限定品 最厚ふっくら130%おあげきつねうどん

2015年7月13日に発売された数量限定商品。スープの味は関西風のみ。


鴨だしうどん(2015年11月16日発売。鴨だしにラー油仕立て。)

日清の汁なしどん兵衛 濃い濃い濃厚ソース焼うどん

2021年5月10日より発売された数量限定商品。どん兵衛・U.F.O.の両ブランド発売45周年を記念した商品で、どん兵衛のうどんにU.F.O.の焼きそばソース・ふりかけを組み合わせた[6]


どん兵衛きつねうどん ソルトオフ

2020年3月9日に発売された、どん兵衛きつねうどんの減塩版。世界中から約170種類の塩を集め、味や成分の分析を重ねてたどり着いた減塩に最適な素材 (塩化マグネシウム) を使い、「ちゃんとおいしい!ソルトオフ製法」(特許出願中) を採用することで、製麺性や麺の食感、つゆの味わいや保存性、おあげの“ふっくらジューシィ”感を維持することで、通常のどん兵衛きつねうどんの味わいと食べ応えはそのままに塩分30%オフを実現した。

なお、原材料のほとんどが海外から輸入された原材料で構成されているため、JASマークの表記がない。


日清の最強どん兵衛きつねうどん

2022年3月28日に発売された、めん・つゆ・おあげ・七味唐辛子のすべてにこだわった商品[7]


日清のどん兵衛きつねうどん 高たんぱくPRO

たんぱく質15g、糖質30%OFF、レタス4個分の食物繊維としたきつねうどんで「カップヌードルPRO」の派生製品として2023年9月に発売開始。またテレビCMもカップヌードルPROと同様、はじめまして松尾です眉村ちあきが続投する形で製作された。


カップ麺そば「どん兵衛」シリーズ


天ぷらそば[* 1][* 2][* 3]

1976年11月発売開始。当初はそばと一緒に湯を入れて調理する天ぷらだったが、「ごんぶと」が発売された1993年から調理後に乗せて食べる「後乗せサクサク天ぷら」に変更。

特盛版は2007年(平成19年)9月25日発売のリニューアル版より麺の形状が同社の「チキンラーメン」「チキンラーメンどんぶり」(一部を除く)と同様の「たまごポケット」麺に変更(ただし2014年のリニューアルより一旦廃止されたものの、2019年9月発売のリニューアル版より再び採用された)。これにより、調理する前に麺の上に生卵をのせ、熱湯を注いで調理する事が可能になったものの、2008年(平成20年)12月15日発売の特盛リニューアル版において後述するレギュラーリニューアル版と同様、「ぴんそば」に変更された。

レギュラー版は2008年(平成20年)9月29日発売のリニューアル版よりこれまでのウェーブ(ちぢれ)麺に代わり、新開発の特殊製法(現在特許申請準備中)を用いた「ぴんそば」(ストレート麺)を採用。これにより、そば本来の食感となめらかなのどごしが手軽に味わうことが可能になった。現在ではミニおよび縦型カップ、後述する「北のどん兵衛」を除く「そば どん兵衛」シリーズのすべてに採用されている。なお、2008年(平成20年)9月以降のリニューアル版「どん兵衛」シリーズ(一部を除く)で培った油揚げ麺の特殊製法は2009年(平成21年)3月以降のリニューアル版「U.F.O.」シリーズ(プチU.F.O.は除く)にも用いられた。さらに2010年(平成22年)5月10日発売のレギュラーリニューアル版においては「天ぷら」の包装そのものを、包装材質および包装方法から根本的に見直し、「天ぷら」の持つ揚げたての食感と、香ばしい風味がより長く維持できるよう改良された。2010年(平成22年)10月18日発売分からは、うどんに準拠して「ニッポンのそば」のキャッチコピーが用いられている。先述の「どん兵衛 きつねうどん」同様、2011年(平成23年)11月1日より「どん兵衛」シリーズ発売35周年記念の一環として「どん兵衛 天ぷらそば」の東西食べ比べ企画を期間限定で全国展開した[3]2012年(平成24年)7月2日からも同キャンペーンが期間限定で全国展開されている[4]。その後、2021年(令和3年)9月下旬発売分から出汁の風味を大幅に改良したほか、七味唐辛子が添付されるようになった。


きつねそば

1977年2月発売開始。当初は一部地域のみの限定販売商品だったが2000年代以降より北海道を除く全国で販売。その後、2019年10月以降より北海道限定品に変更された。レギュラー版の「どん兵衛 天ぷらそば」同様、2008年(平成20年)10月以降の出荷分より「ぴんそば」が採用された。


どん兵衛液体つゆ仕上げ天ぷらそば

「どん兵衛 天ぷらそば」の液体スープ版。粉末スープとは違う、こくと味わいが特徴。東日本限定。主にCVSを中心に販売している。


鴨だしそば

2009年(平成21年)2月23日発売。発売当初は「鴨だしそば 液体つゆ仕上げ」名義として発売。発売当初から「ぴんそば」を採用。2019年9月以降の出荷分より「たまごポケット麺」が採用された。


日清の最強どん兵衛かき揚げそば

2022年3月28日に発売された、そば・つゆ・かき揚げ(鬼かき揚げ)・七味唐辛子のすべてにこだわった商品[8]


「北のどん兵衛」シリーズ
北海道限定商品。2008年10月5日発売。基本的に甘口醤油仕立てのスープとなっており、つゆには北海道産利尻昆布を使用し、昆布の甘みとだしの旨みを効かせているのが特徴。当初はうどん、そばともに麺の製法は従来の油揚げ麺(うどんは2008年(平成20年)10月以前の仕様、そばは2008年(平成20年)8月以前の仕様)を採用していたが、2010年(平成22年)5月10日発売のリニューアル版よりうどんは「ぶっとうどん」の仕様に、そばは「ぴんそば」の仕様にそれぞれ変更となった。さらに、うどんは2010年(平成22年)10月18日発売のリニューアル版から「三層太ストレート製法」の仕様に変更された。パッケージには地元(札幌日清千歳工場)で製造されていることが強調されているほか、"H"の記号が付けられている。「北のどん兵衛」は「どん兵衛」とは別に商標登録されたが(第5305060号)2019年10月のリニューアルに伴い、(無印の)「どん兵衛」に統合される形で「北のどん兵衛」の商標そのものが廃止された。

きつねうどん

天ぷらそば

きつねそば

親子そば

天ぷらうどん

カレーうどん

「どん兵衛 たて型ビッグ」シリーズ
主にコンビニエンスストアを中心に販売。若年層をターゲットとする。

とん汁うどん

旨辛豚キムチうどん

「レンジどん兵衛」(旧・レンジどん兵衛NEXT)シリーズ(電子レンジ調理専用商品)


鴨だしうどん

味噌ちゃんこうどん

旨辛チゲうどん

濃厚カレーうどん

「あっさりおだしがおいしいどん兵衛」シリーズ
後述するこれまでの「日清御膳」シリーズの後継となる2020年3月2日から販売開始された廉価版。希望小売価格125円(税抜)で、100円ショップなどのディスカウントストアでの販売に対応する。通常の「どん兵衛」よりも味わいを「あっさり」にし、内容量を約7?8割にした(麺の質量はうどん60g、そば57gと通常の「どん兵衛」のレギュラーサイズの麺の質量に対し、大幅に減量されている)。2022年2月21日出荷分から通常の「どん兵衛」に準拠する形で出汁の風味を大幅に改良し、新テイスト「旨だしカレーうどん」を新発売するなどのリニューアルを行い、これと同時に希望小売価格が138円(税抜)に値上げとなった。

きざみ揚げうどん

肉だしうどん

旨だしカレーうどん - 2022年2月21日発売開始

揚げ玉そば

温つゆおそうめん

麺類以外の「どん兵衛」シリーズ


鴨だし雑炊(電子レンジ調理専用商品)

日清マグうどん
どん兵衛公式HPにはカウントされていないが、パッケージに「どん兵衛」のロゴがついた派生品。麺とスープをマグカップに入れて湯を注ぐものである。姉妹品として「カップヌードル」の派生品「日清マグヌードル」がある。1993年(平成5年)に発売。2010年(平成22年)にリニューアル。現在はきざみきつねうどん味×2、豚カレー味×2のセット売り。区別させるために、きざみきつねうどん味には狐、豚カレー味には豚の蒲鉾が入っている。
その他


どんどん兵衛 沖縄風そば

くらしモアきつねうどん(ニチリウグループ加盟の小売店で発売。日清食品製造なので便宜上ここで取り上げる)

他に派生商品として、どん兵衛釜めし(カップヌードルごはんに準拠した、きつねうどん風味のカップライス)が発売されている。また、チルド麺(発売元は日清食品チルド)や冷凍麺(発売元は日清食品冷凍)の各シリーズが存在する。冷凍麺は香川県高松市の高松日清食品[注 1]で生産されていることから、讃岐うどんもラインアップされている。
注釈
^ a b 1976年8月発売開始。特盛(大盛サイズ)有。
^ a b 北海道を除く東日本向けのレギュラー版に限り粉末スープ版のほか、液体スープと七味唐辛子が添付された特別版も存在。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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