どうぶつの国
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この項目では、雷句誠の漫画について説明しています。NHKのテレビ番組については「動物の国」を、東京12チャンネルのテレビ番組については「動物の国 (東京12チャンネル)」をご覧ください。

どうぶつの国
ジャンル少年漫画
漫画
作者雷句誠
出版社講談社
掲載誌別冊少年マガジン
レーベル講談社コミックスマガジン
発表号2009年10月号(創刊号) - 2013年12月号
巻数全14巻
話数全53話
テンプレート - ノート

『どうぶつの国』(どうぶつのくに)は、雷句誠による日本漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社2009年10月号(創刊号)から2013年12月号まで連載された。2013年、講談社漫画賞児童部門受賞。

連載開始と『別マガ』創刊の宣伝を兼ねて、創刊日と同日に発売された『週刊少年マガジン』2009年41号に「エピソード0」が掲載[1]されたほか、『週マガ』2010年16号[2]と同年38号[3]にも出張読み切りとして番外編・特別編が掲載されている。なお「エピソード0」は単行本1巻(初版)や別マガの作者コメントでは単行本2巻に掲載と発表されたが、展開の都合で3巻に掲載となり単行本2巻の書き下ろしページにお詫びが掲載された。また『別マガ』2010年3月号には創刊半年記念として多数の漫画家が「どうぶつの国」を題材に描いた「どうぶつ4コマ」が掲載され[4]、現在は『別マガ』公式サイトにて無料配信中である[5]

本作の第6巻には『[特別収録] 金色のガッシュ!! 外伝 友』が収録されている[6]
あらすじ

動物たちが暮らす弱肉強食の星「どうぶつの国」に現れた人間の赤ん坊タロウザ。1、2巻では母親としてタロウザを育てるモノコ達の暮らしや、生きていくための戦いが描かれ、3巻以降は7年後の世界に移り、タロウザは草食動物と肉食動物とが仲良く暮らす方法を模索する。そして8巻の初めで3年経過し、悲劇を経てさらに5年が過ぎていくと青年編が始まり、タロウザ達が最後の決戦に挑む。
登場キャラクター
ヒト

他の動物より知能が良く、どんな鳴き声の動物とでも会話することができるという不思議な力を持っており、その力が他の動物に影響を与え、「どうぶつの国」を変えていく。尚、この国にヒトは5匹存在(クジラのエクトールは「もう5匹しかいない」と発言しており、昔ヒトが造り、住んでいた施設が発見されており、昔はもっと存在したという描写がある)。
タロウザ / 桃乃家 太郎座(もものや たろうざ)
本作の
主人公。どうぶつの国に現れたヒトの赤ん坊の男の子。人間の世界で母親に捨てられた赤ん坊であったが何故かどうぶつの国に流れ着きモノコに発見された。最初は母親に捨てられた心の傷によって生きる意思を失っていたがモノコや他のタヌキ達の頑張りによって生きる意思を取り戻しモノコに育てられることとなる。全ての動物と話せるが故、肉食動物に食べられる草食動物の悲鳴が聞こえてしまい、昼間はクロカギ等を連れて助けに出るが、夜は危ないため縄張りの外へは出られず、眠れない夜を過ごすこととなる。そのため、「肉食動物でも食べられる草や実」を探し続けている。優しい心と強い正義感の持ち主で草食動物はもちろん肉食動物をも救おうとする人格者である。星型の笛をぶら下げており、草食動物に合図をしたり、嫌な音を出して敵の動きを止めたりする。人間の子供であるために身体は弱く、自分で食べ物を採る力もない。しかし落ちていた果実の種から「ハタケ」を考案。その後も「チーズ」「」「ハシ」「祭り」等といった新しいものを作り出している。さらに、ゴリラたちがギラーのキメラ達に襲われたときに「周りの動物全ての意識をつなげて操る」能力に目覚める。だがこの能力は動物全ての目からの情報を把握するばかりでなく、動物たちの痛みも彼一人に伝わるため、脳にも体にも大きな負担を強いる。Word.27(別マガ連載時はタイトルが「タロウザ」だったが、コミックス8巻では「反逆者」となっている)以降の青年編では、家族を喰われた多くの動物達を仲間に加え、自らの能力に磨きをかけ、ふるさとの村の動物達を率いてバベルの塔へ向かう。
カプリ / カプリ・ルーチェ
本作の少年編以降の主要登場キャラクターの一人。ライオンに育てられたメスのヒト。タロウザと同じ能力を持つ。放浪ライオンに襲われたところをタロウザに救われて(正確にはチーズのおいしさに感動を覚えて)以降、タロウザの村に来ることが多くあった。リエムがタロウザの村に来たときは激しく嫉妬丸出しだったが、彼女なりに悲しみに沈むリエムを励ましたりもした。青年編ではライオンの群れに愛着を持つがゆえにギラーと一時的に手を組み、タロウザ達と敵対する(正確にはタロウザの言っていた「ライオンを救う方法」を己の目で確認するまでの間、一族の安全を確保するため)。しかしエナの一喝により吹っ切れ、ホンドメとの最後の約束を守るため、そして愛するタロウザを救うため、イサヅメ共々ロビンに挑む。
ジュウ / ジュウ・フリー
本作の少年編以降の主要登場キャラクターの一人。第3(登場順)のヒト。オリビアと共に世界を旅している。このどうぶつの国のルールをすべて受け入れ、喰う、喰われるを存分に楽しんでいる。またそのことを美しいと捉えており、草食動物同士で仲良く暮らすタロウザやこの星にない合成獣を作り上げるギラーを醜い(この世界にウソを持ち込んでいる)とし、嫌っている。殺しや戦い、破壊を楽しむ欲望しか持たないように見えるが、自分で武器を作り出したり、恐れ知らずなゆえに敵の弱点を見極め、更に敵わぬと知るや撤退する冷静さも併せ持つ。火を操ることができ、その力でタロウザの住む村をすべて燃やした。その時村にすむ複数の動物たちが、死を恐れず戦うジュウの姿を羨ましく思い、「あんたのようになりたい」とジュウについていった。しかし、ギラーの合成獣との戦いでジュウとオリビア以外のすべてが死んでしまった。青年編では旅の途中で立ち寄った施設で入手した失われた文明の兵器を携え、バベルの塔に乗り込みギラーに挑む。
ギラー / ギラー・ギラー・ギラー
本作の少年編以降の主要登場キャラクターの一人。第4のヒト。言葉という能力を極限まで使い、無意味な争いを仕組んだりした。この星についていろいろ知っている模様で、バベルの塔の中でキメラを次々と作り出している。不意打ちを食らい負傷してもうろたえないことから、冷静というより感情が欠落しているように思えるが、それゆえに冷静な判断力を失わないともいえる。大勢のキメラ(合成獣)を牽引し、大人のゴリラを全滅させた。更に青年編ではキメラを各地に送り込んで世界制覇を目論む。「キメラに永遠の命を与える」という目的のもと、情報を引き出すためにリエムを誘拐し、キメラたちを束ねる現「マスター」としてタロウザたちの前に立ちはだかる。
リエム / リエム・ヴィーヴル
本作の少年編以降の主要登場キャラクターの一人。第5のヒト。かつてはジーン・グレイルでゴリラに囲まれながら暮らしていた。幼いころに食われる草食動物の悲鳴を聞いて心に深い傷を負い、クオウのかつての家で様々な本とノートを読み、様々なことを諦めながらもゴリラ達と共に生きてきた。しかしギラー達によって大人のゴリラが全て殺されてしまい、タロウザの村に移住することになった。ゴリラ達の死に打ちひしがれていたが、タロウザが開催した運動会や、カプリの励ましで笑顔を取り戻す。後にクオウの残した本やノートについて、タロウザとカプリに様々な話をする。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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