どうあがいても絶望
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SIRENジャンルアクション・アドベンチャー
ホラー
ステルス
対応機種PlayStation 2
PlayStation 3PS2アーカイブス
開発元SCEジャパンスタジオ
発売元ソニー・コンピュータエンタテインメント
プロデューサー藤澤孝史
ディレクター外山圭一郎
シナリオ佐藤直子
音楽我妻えり子
冷水ひとみ
朝倉紀行
ゲイリー芦屋
松前公高
人数1人
メディアDVD-ROM1枚
発売日2003年11月6日
2004年1月22日
2004年2月13日
2004年3月12日
2004年4月20日
2004年11月3日(廉価版)
2005年11月2日(再廉価版)
2012年7月25日(PS2アーカイブス)
対象年齢CERO:C(15才以上対象)
PEGI: 16+
ESRB: Mature
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『SIREN』(サイレン)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(略: SCEI、現: ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が発売したPlayStation 2用のホラーゲーム

キャッチコピーは「どうあがいても、絶望。」。

2006年2月9日には続編の『SIREN2』が発売された。同年にはその『2』をベースにした映画『サイレン ?FORBIDDEN SIREN?』も公開された。また、ゲーム・映画のアナザーワールドとして漫画『サイレン ?ETERNAL SIREN?』がある。

2008年7月24日PS3で第3作『SIREN:New Translation』が発売された。

2014年7月17日には本作のコミカライズ版『SIREN -赤イ海ノ呼ビ声-』、2018年3月2日には本作の実質的なリブート版『SIREN ReBIRTH』が連載された。

ヨーロッパでの名称は『Forbidden Siren』、韓国版及び中国語版では『死魂曲 SIREN』となっている。

本作は2003年(昭和78年[注釈 1])の日本の寒村・羽生蛇村を舞台に、土着的・民俗的なモチーフを題材とした3Dアクションホラーゲームである(パッケージには「ジャパンダークサイドモダンホラー」と明記されている)。一種のテレパシーのように敵が見ている映像を盗み見る、「視界ジャック」というシステムを特徴としている。

本作は『サイレントヒル』と『夜明けのマリコ』にかかわった外山圭一郎がディレクションを務め、佐藤直子がシナリオを手掛けた[1]。ジャケットの絵は『屍鬼』、スティーブン・キングディーン・R・クーンツ文藝春秋版でカバー絵を担当している藤田新策が起用されている。また、現実世界との融合をはかるため、「 ⇒オカルトランド掲示板」「 ⇒都市伝説調査隊」などのサイトを開設している。「オカルトランド掲示板」では須田恭也(SDK)が羽生蛇村へ発つ直前に書き込みを残している。

2004年10月7日、様々な追加要素を加えた『SIREN SPECIAL EDITION』が発売予定であったが、発売中止となっている。ディレクターの外山圭一郎は、『SIREN SPECIAL EDITION』の発売中止理由について、当時の会社のポリシー的な部分の議論があって、その結果、納得の上で発売を取り下げる形となったと語っている[要出典]。また、2006年には、サム・ライミが主宰する「ゴーストハウス・ピクチャーズ」に映画化権が許諾され、『SIREN』を原作にした映画版が制作される予定になっていた[2]。しかし結局その後の進展はなく、実際には制作されていない。『SIREN:New Translation』はこの映画版と連動して発売する予定であった。
ゲームの特徴

本作では、戦闘に慣れていないキャラクター達が、後述の「視界ジャック」を駆使して敵から身を隠しながらシナリオを進めていく。敵を倒さなければならない状況でも、使用できる武器は一部を除いて基本的に、鉄パイプやバールなどの、現実でも手に入りやすい日用品や工具である。銃なども登場するが、警察官の持つ拳銃村田銃など、日本でも手に入れられるものに限られる。さらには、武器すら手に入らないキャラクターも多く、戦闘を回避せざるをえない状況が少なくない。体力回復のアイテムなどは存在しないが、敵味方問わずダメージを受けても「赤い水」の影響で徐々に回復していく。

シナリオの攻略には、本作品の敵が倒してもしばらくするとその場で復活すること、および、キャラクターが走り続けていると次第に息を切らし移動速度を落としてしまうことを考慮しなければならず、敵を力業で全滅させながら進む、といった方法が許されない。また、プレイヤーキャラクターや同行者の体力も低く、近接攻撃でも数発、銃撃なら1?2発受けただけで死亡してしまう。これらは、『バイオハザード』シリーズが確立したような、アメリカなどの西洋を舞台に、銃火器や特殊兵器の扱いに慣れた重装備の主人公らが、ゾンビなどの敵をどんどん殲滅しながら物語を進めていく形式の3Dホラーゲームとは対照的である。

シナリオ中のクリア条件が2つ用意されているのは、それぞれの世界の異常性を表したものであり、『SIREN』の羽生蛇村は「永遠にループする世界」の中の僅かな行動の相違によってシナリオが分岐・変化していくというものである。シナリオ全体は、複数のキャラクターが時間・場所を違えながら進んでいく。それぞれがとった行動が、他のシナリオやプレイ難易度に影響を与えることもある。特に、メイン主人公である須田恭也、竹内多聞、宮田司郎の3人は、物語の進行に大きな影響を与えていく。

このゲームは普通にクリアしただけでは謎は解明できない。隠されているアーカイブを全て見つけ、関連書籍を全て読むことにより、ようやく窺い知ることが出来る。どちらかというとゲーム内の謎を考察してネット上の掲示板で自分たちの意見をやりとりしながら、自分なりの回答を見つけることの方が重要である[注釈 2]。公式ホームページに掲載されているSIRENの外伝「羽生蛇村異聞」で、少しずつ謎を明かしてはいるが、逆に新たな謎が派生することの方が多い。
視界ジャック

本作を進めるうえで欠かせない視界ジャックとは、一時的に他人の視覚と聴覚を盗用する能力である。主人公達は、視界ジャックを駆使して敵との戦闘を回避したり攻略のヒントを得たりする。視界ジャックの際、画面にはキャラクターの視界と、盗用した相手の視界(盗用視界)とが映し出される。物語では「幻視」と呼ばれている。

視界ジャックでは、まず、キャラクターが目を閉じ視覚と聴覚を盗む対象をサーチする。サーチ中は画面上の盗用視界側に、ノイズ(スノーノイズ)が走っているだけだが、ジャック対象を確保すると盗用視界が映し出される。それと同時にスピーカーからは、ジャック対象が聞いている音声(または発した音)が流れてくる。ジャック中は、盗用視界にキャラクター自身の位置が十字マーク(自身は青、同伴の仲間は緑)で表示される。視界ジャックを終えた後でも、最後にジャックした敵の位置は、キャラクターの視界に赤い十字マークでしばらく表示される。これらのマークは壁などに隔たれていても見える。

視界ジャックが攻略上欠かせないのは、地図上にキャラクターおよび敵の位置が表示されず、また、キャラクターからの視界が数歩程と短く周囲の状況を察知しづらいほどの暗さだからである。そのため、視界ジャックにより、敵の位置とその行動パターンを把握することが必要となる。それ以外に、攻略上必要なアイテムを隠す敵の視覚や、攻略のヒントをつぶやく敵の聴覚を盗む必要もある。本作の敵は、キャラクターを発見したとたんに襲い掛かってくるため、視界ジャックを行わない場合、このようなアイテムやヒントを収集することが困難になってしまう。

ジャックした敵の視界は、キャラクターの視界よりも遠くまで見渡せるようになっている。また、その鮮明度は、キャラクターと敵との距離や、視界ジャック能力の高さ、半屍人化の進行度等によって異なるようである。視界ジャックは、同行するキャラクターに対しても使用でき、登場人物の一人がの視界をジャックして活動している場面なども見られる。
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