とらいあんぐるハート3_リリカルおもちゃ箱
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とらいあんぐるハート3
リリカルおもちゃ箱ジャンル恋愛アドベンチャーゲーム
対応機種Windows 95
Windows 98
Me
Windows 2000
開発元ivory
発売元JANIS
発売日2001年6月29日
レイティングEOCS18禁
キャラクター名設定高町 なのは(変更不可)
エンディング数1
メディアCD-ROM 3枚
画面サイズ640×480 High Color
BGMフォーマットPCM
CD-DA
キャラクターボイスフルボイス
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『とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』はivoryが制作しJANISから2001年6月29日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム作品であり、『とらいあんぐるハート3 ?Sweet Songs Forever?』のファンディスクである。

キャッチフレーズは「たいせつなもの、なんですか……?」
魔法少女リリカルなのは
概要

『3』本編の後日談を描いたミニシナリオ。『3』のいわゆるスピンオフであるが、非現実が一般的なとらハの世界観を土台に持つため、魔法少女ものであるものの本作限りのパラレルワールドなどではなく正史に自然に溶け込める外伝的な作りになっている。

のちのテレビアニメ作品『魔法少女リリカルなのは』シリーズの狭義の原作でもあるが、テレビアニメ版とはほぼ別物である。原作者の都築真紀も当時のビジュアルファンブック内で自身の魔法少女観を“「ヒロイックでドラスティックな魔法物語」ではなくて、魔法と出会った平凡な少女が色々な経験を通して少しずつ「大人」へと成長していく物語”と語っているように、スペクタクルよりハートフルな精神性に重きが置かれている。

ミニシナリオであるが中編ほどの長さを有し、とらハ3.5と言えるほどのボリュームがある。物語は全14章で構成されており、それぞれには「第〇〇話」とサブタイトルが付けられている。視点人物は基本的には主人公のなのはだが、時折「クロノ's view」や「恭也's view」のように視点キャラクターが切り替わる、アニメ作品を意識したような構成をとっている。そのため本作では恭也の立ち絵が追加された[1]。なお、視点人物となったキャラクターは内面描写が入るかわりに立ち絵が表示されない仕様となっている。

もともとは『3』本編のおまけとして組み込まれた『CMスポット』というジョーク企画だったが、ファンから制作を希望する声が多くあがり、それに答える形で制作された。すなわち『3』本編のキャラクターを使って『カードキャプターさくら』に代表される当時の魔法少女フォーマット[2]を用いたパロディ風のストーリーを展開しつつ『3』本編を補完するという、言わばお祭り企画のようなものだった。そのため『3』本編をよく知らないままプレーしても「知らないキャラの身の上話」(と「CCさくらのパロディ」)にしかならない[3]

上記のように本作では「『3』本編の補完」と「なのはとクロノの恋愛」を主軸に物語が展開される。後者については主役が年端も行かない少年少女であるため恋愛の進展から成就、エンディングに至るまで一度も性的描写が使用されない、非常にプラトニックなものとなっている。ただし『3』本編の補完が随所に折り込まれている関係で、(なのは以外の)性的描写が一部使用されている。高町なのはの所謂「攻略」はクリア後に出現する成長後の後日談「第十四話」において軽く触れられる程度である。

さらにクリア後に『とらいあんぐるハート3 ?Sweet Songs Forever?』発売前キャラクター人気投票の結果発表と、本編中で恭也を適切に動かすことで恭也によるフィリス攻略ルートである番外編「フィリス先生の仕返しなの?」およびその後日談「フィリス・その後」も追加される。



ストーリー

高町家の末妹・高町なのははある日、不思議な赤い宝石を拾う。それが、「たいせつなもの」を巡る無垢な少女と謎の少年の運命の物語の始まりだった。
登場人物

下記以外の人物については『とらハ3』本編の登場人物を参照のこと。なお、テレビアニメ版の登場人物については魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物を参照のこと。
高町 なのは(たかまち なのは)
北都南本作の主人公。詳しくはとらいあんぐるハート3 ?Sweet Songs Forever?#高町なのはを参照のこと。なお、テレビアニメ版に関しては高町なのはを参照のこと。
久遠(くおん)
声:音乃菜摘
魔法少女としてのなのはのパートナー。詳しくはとらいあんぐるハート3 ?Sweet Songs Forever?#久遠を参照のこと。
リンディ・ハラオウン
声:姫乃彩
平行世界・ミッドチルダの元最高行政官(本人曰く「ただの雑務系のリーダー」)。なのはに魔法の力を与えた人物。イデアシードの回収、そして後に来たる大きな災いを回避すべく人間界に訪れる。が、なのはの前に姿を現したときは身長30cm弱の妖精のような姿で、大きな魔力を持つため存在率を薄めたその状態でしか人間界にはおられず、なのはと久遠、それにクロノを除いた普通の人にはその姿を見ることもできない。万策尽きた彼女はなのはに協力を嘆願する。レイジングハートは本来彼女のもの。
本人の談では、魔法はあまり得意ではないらしい。本作中ではなのはの魔法の指導や、持参の端末を用いてイデアシードのサーチシステムを組み上げている。肝心な時におろおろしたり気絶していたり影が薄かったりする。実はクロノの実母であり、「ヒドゥン」からミッドチルダと他の平行世界を守るべく自ら犠牲になろうとした。しかし、それを阻止しようとしたクロノによって行政官の任を解かれ、また実の親子であった記憶を封印されている。クロノがなのはと共にヒドゥンを食い止めた後、クロノの事を思い出す。そして、人間大の大きさとなって普通の人間にも見えるようになり、高町家の人々と親しくなる。その後、クロノと共にミッドチルダに帰還する。ミッドチルダに戻ってからは行政官に復職しており、クロノがこちらの世界に再訪してからは執務の合間を縫っては妖精の姿でこちらの世界へとやってきて、クロノやなのはと団欒している。
クロノが言うには行政官としての能力は非常に高く、何でもできるので何でもやってしまい、よく倒れたり寝込んだりしているらしい。アニメ版なのはにも登場するが、クロノの母である設定と人柄を除けば大きく異なる。詳細は魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物#リンディ・ハラオウンを参照。なお以前のシリーズに精通していない者にとってはリスティと名前が似ているため紛らわしいのだが、別人である。
クロノ・ハーヴェイ
声:榊上総
なのはと敵対することになる同年代の魔法使いの少年。イデアシードを使って次元災害の回避を試みる。それ故に「悲しい物も含めた記憶」を守ろうとするなのはと対立する。だが後に当初は記憶を集めている少年とクロノが同一人物だと気づかなかったなのはと任務の外で知り合い、彼女と「友達[4]」となって恋に落ちる。ミッドチルダでは技術者の様であり、イデアシードを造り出したのも彼である。生真面目で、思い詰めると自己犠牲に走るタイプ。趣味や特技はなのはと、嗜好や気質は恭也とそれぞれ共通点がある。[5]悲しいことが嫌いな性格であり、そのような自分を「すごく弱い」と評している。悲しみには立ち向かったり受け入れるより「退ける」という選択を取っており、バッドエンドには「なのはを悲しませたくない」という理由で自分の存在をなのはの記憶から消し去ってしまう結末もある。他人の人生を壊すほど狂わせてしまわないよう、イデアシードのターゲットはクロノが人生で比較的不要と思う「悲しい記憶」のみに焦点を絞っている。
実はリンディの一人息子。母親と同じく何でもできて、何でも一人で背負い込んでしまうところがある。当初は、自らの消滅と引き換えに世界を救おうとしていたリンディの代わりに犠牲になり、全てを救い自分に関する痕跡を全て消してただ一人消えるつもりであった。また、幼少の頃よりヒドゥン対策に気を張っていたり自身の記憶も色々と捨ててきたためか「友達」や「大切なもの」という概念が希薄であることが劇中で繰り返し強調されている。しかし、高町家とのふれ合いやなのはとの恋をきっかけに次第にその概念を理解してゆき「全てを捨ててヒドゥンを食い止める」という決意が揺らぎ始め、終盤では計画失敗を意味するとわかっていながらも暴走した種にとり憑かれた桃子を助ける。だが、最終的にはなのはを愛するが故に自ら犠牲になろうとする。
そのように何かのために全てを捨てる性格であるため、クロノ本人は高町家の人物中では恭也よりもむしろ美沙斗が自分と最も本質が近いと語っている。
母から貰った高速計算法術杖・S2U(Song to You)は彼の大事な宝物で、全てが終わったあと、それをなのはに託し数年の別離を経て再びなのはの許に帰還する。そして、程なくなのはと身も心も結ばれる。「お正月だよ全員集合」時点ではミッドにいるため姿は見せないが、クロノの滞在中はなのはの監視の目が甘かったことから、晶とレンが彼の早期帰還を待望している。アニメ版なのはでは、なのは達を導く先輩役としてサブキャラクター側に配置された。アニメ版では作中から恋愛要素そのものがオミットされており、なのはのライバルでなくなったためスペックの高さは本作よりも控えめなものとなり、性格もより恭也に近いものとなっている。


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