となりの関くん
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となりの関くん
ジャンル
学園コメディ
漫画:となりの関くん
作者森繁拓真
出版社KADOKAWA
(旧メディアファクトリー
掲載誌コミックフラッパー
レーベルMFコミックス フラッパーシリーズ
発表号2010年11月号 -
巻数既刊10巻(2017年3月23日現在)
漫画:となりの関くん じゅにあ
作者森繁拓真
出版社KADOKAWA
掲載誌コミックフラッパー
レーベルMFコミックス フラッパーシリーズ
発表号2020年8月号 - 2023年6月号
巻数全3巻
話数全31話
アニメ
原作森繁拓真
監督ムトウユージ
キャラクターデザイン大武正枝
音楽多田彰文、中村博
アニメーション制作シンエイ動画
製作アニメの関くん製作委員会
放送局テレビ東京ほか
放送期間2014年1月6日 - 5月31日
話数13話(地上波)+8話(ネット配信)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『となりの関くん』(となりのせきくん)は、森繁拓真による日本コメディ漫画。『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA メディアファクトリー刊)にて、2010年8月号に読み切り掲載された後、同年11月号より連載中。2018年に2回だけ掲載した後は休載が続く中、『となりの関くん じゅにあ』が同誌にて2020年8月号から2023年6月号まで連載された。本項ではこちらについても扱う。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」4位。2020年8月時点でシリーズ累計発行部数は350万部を突破している[1]

「関くん」が授業中にこそこそ遊ぶだけの『授業サボり漫画』である。一話完結形式で、どの話においても関くんは授業や学校行事を無視してこそこそ遊んでいる。その様子を隣の座席の女子生徒「横井さん」からの視点で描く。基本的に話は横井さんの目線で展開され、関くんのサイレントアクションに横井さんが心の声でツッコミと感想を入れるのがメインの流れである。関くんは作中でしゃべる描写がない(「フウ」、「ふむふむ」などの擬音はあり、また厳密には会話の描写自体は存在するが、その際に吹き出しセリフなどが描かれない)。しかし、その表情や身ぶりの表現力はかなり豊かであり、横井さんの心の声と会話ができているかのように話が進んでいき、そのために2人が恋愛関係であると誤解する人物もいる。

キャラクターの名前は基本的に登場人物の立ち位置が名前に含まれる(主役の“関”俊成(と)し(なり)、ヒロインの“横”井、“うざ”わ“飽き易”、“前”田、“後”藤、“橋”野、“仲間”など)。そのために、登場人物の行動と名前の関連が大きく、名前を持つキャラクターでは基本関係の疎外など、他のいわゆる“学園もの”にありがちな陰湿さや問題行動は基本的に存在しない[注 1]

メディアミックス展開として2013年4月にアニメ化が発表され、2014年1月から3月まで放送された。日本国外においては東立出版社台湾)より翻訳版が刊行されている[2]
あらすじ[ソースを編集]

最後列の窓際の座席に座る関くんは、教師から見えにくい位置であるのをいいことに、授業中に一人遊びに興じている。クラス内郵便や、机の穴ゴルフといった誰しも遊んだことがある遊びから、将棋囲碁チェスドミノ倒し棒倒しなど授業中の一人遊びを超越した行為、さらには机の研磨や砂金採りといった遊びとは呼べないようなことまで、こそこそと行う。

隣に座る横井さんは、真面目に授業に取り組もうとするものの、毎回関くんの奇怪な遊びが気になって授業に集中できず、ついつい見入ってしまう。しかも関くんの遊びは、なぜか絶対に先生にバレることが無い。この作品は、授業中に小さな机の上で繰り広げられる無限の可能性を追求したドラマである。
登場人物[ソースを編集]

声の項はアニメ版の声優で、演の項はドラマ版のキャスト・俳優
主要人物[ソースを編集]
横井 るみ(よこい るみ)
声 - 花澤香菜/ 演 - 清水富美加本作の主人公[注 2]。関くんの右隣の席に座る女子生徒。とある学校の2年B組在籍。ショートボブの白い髪が特徴。胸が大きくスタイル抜群。塾通い。ブランドや新しい店には疎い。兄がいるが、思春期にありがちな感じで反りが合わない様子。至って真面目で成績もよく、関くんの遊びには毎度呆れているが、その発想や技術が素晴らしいために毎回感心させられたり、ハラハラさせられたりしている。図らずも内職を妨害してしまうこともありそのたびに関くんから非難の目を向けられるが、「勉強してない方が悪い」など正論で怒り返すこともある。授業に集中できず教師から呼び出されるほどの実害がある。関くんの内職はできることなら無視したいと考えている。だが、根本的な部分で同レベルなため、「ごっこ遊び」のストーリーが悲惨な展開になると、積極的に介入していく(主な手段は消しゴム飛ばし)。傍から見ているだけで関くんの遊びや心理を見抜く。ある意味最大の理解者である。話数が進むにつれ、彼の内職に深く入り込んでくることが多くなっていく。ヒロインではあるが、関くんを男として意識する描写は皆無。「抗議文」を下駄箱に入れるところを目撃され、いらぬ噂がたったことがある。また、後藤さんからは恋愛関係にあると勘違いされてしまっている。また、運動神経が全く無く、関くんが作った雪兎を守るために関くんに対抗した際に投げた雪玉や運動会での玉入れ競争でも球速が非常に遅かった。さらに絵も下手で、関くんの夢に出すために書いたオバケがクラス中で笑い物の対象になったり、「模型にしてほしい」と彼女が提示した絵に関くんが頭を悩ます場面がある。自分の絵の才能(の無さ)については全くと言っていいほど気づいていない。この低画力は、美術実習が初出した紙相撲の時には風邪をひいて欠席していたために、披露されるのはそれ以降に持ち越された。『おおげさパンダ』というパンダのキャラクターグッズを集めており、クレーンゲームの景品なども一通りチェックしている。おおげさパンダのグッズは筆記用具入れ、キーホルダー、手鏡、財布などを所持しているのが確認できる。52話目で横井さんが揚げていたと思われるたこにもおおげさパンダのイラストが描かれていた。特技は編み物で、編検2級を取得している。かわいいもの好きであり、関くんの持つ猫や熊の人形などによく目を奪われている。
関 俊成(せき としなり)
声 - 下野紘/ 演 - 渡辺佑太朗横井さんの隣の席、窓際最後列に座る男子生徒。とある学校の2年B組在籍。濃い茶色の髪。家族は母親と歳の離れた幼い妹の純、父親がいる。授業参観日にも構わず「一人遊び」を行うため、母親に普段の授業態度を知られている。授業そっちのけで「一人遊び」をすることに命をかけており、どこからか道具を取り出しては机の上で大掛かりな遊びをするが、なぜか先生にバレることは無く、発覚しそうになった時の証拠隠滅もお手の物。彼が行う一人遊びは将棋折り鶴といった一般的な題材を元にしつつも、独創的なアレンジ、手先の器用さや緻密さ、豊富な道具類、そして遊び自体のクオリティも内職のレベルを超越しており、隣の横井さんをしばしば魅了している。大半の遊びは周囲を無視して行う一人遊びだが、手品など明らかに「人に見せる」ことを意識した遊びや、横井さんが介入することを前提にした遊びをするようにもなり、観客としての横井さんを全く意識していないわけではない。また、横井さんのお人良しぶりやかわいいもの好きは把握しているようで、甘く見ているふしがあるものの、忘れたころに逆襲される(怒られる)。ストーリー性のある「ごっこ遊び」を好むが、なぜか弱者が虐げられる悲惨でサディスティックな展開になることが多い。幼少のころから「魔王」的な悪役になりきって悦に入る性格。基本的に遊び道具は、カバンの中から取り出すことが多いが、筆記用具入れにはトランプ、机の中には「(横井の)苦手なもの」が入った瓶が収納されていて、授業を聞くフリをする場面以外では一切勉強道具を出さない。「計画的に物事を進めるタイプ」で、遊びを妨害されると怒るが、怒り返す横井さんには逆らえない。遊びのフィールドである机の上では「一定の法則で好きな夢をみる」「自己催眠でテストをうける」など、尋常でない力を発揮する。かなりの変人だがクラスで浮いている様子はなく、悪友達とふざけたりすることも多い。また、結構無口でもあり、作中ではセリフはほとんど無く、セリフが書かれるのは擬音のみである。しかし、クラスメイトの相談に乗ったり談笑したりするなど、決して無口というわけではないが、この際にもセリフが書かれることがない。思い込みが強いだけあってオカルト関係や突発的な衝撃事態に非常に弱く遊びを中止したり、窮地に陥るとパニックになったりすることがある。
クラスメイト・教師[ソースを編集]
宇沢 明康(うざわ あきやす)
声 - 白石稔クラスメイトで、空気を読まない男子生徒。思いつきで勝手に行動する上に飽きっぽいという、人を困らせる典型。時折関くんの遊びを自覚なく邪魔してくる。計画的に物事を進める関くんにとっては正反対のタイプであり、苦手な存在である。
前田 高広(まえだ たかひろ)
声 - 須嵜成幸関くんの前の席に座る男子生徒。クラス一の大柄であるため、図らずも後ろの関くんの遊びを教師から見えにくくする壁の役割を果たしている。授業態度は極めて真面目であるが、得体のしれないカスをつけられたり、時には背中が関くんの遊びのフィールドに利用されるなど、被害者の一面が目立つ。野球部員でポジションはピッチャー。水泳ではバタフライが出来る。後ろの席の騒ぎには薄々気付いており、自分へのとばっちりにもいささか諦観している節がある。横井さんのことは(彼女にとっては不本意なことに)『関と一緒になって遊んでいる』と思っているらしい。
後藤 桜子(ごとう さくらこ)
声 - 佐藤聡美/ 演 - 真山りかクラスメイトで、横井さんと仲良くなりたいと思っていた女子生徒。黒髪で三つ編み。常に敬語口調。関くんと横井さんを「深い仲」だと勘違いしている。横井さんと友人になることには成功したが、誤解は深まる一方である。妄想癖が強く、錯乱すると三つ編みを使った奇怪なポーズを取って悶えるのが常。
橋野 友香(はしの ともか)
声 - 菊池こころ横井さんのクラスメイトで、友達。メガネを掛けており、髪をツインテールに結んでいる。横井さんの挙動不審を「たまにあるアレ」と言い放つ。
仲間 由宇(なかま ゆう)
声 - 設楽麻美横井さんのクラスメイトで、友達。ゆーちゃんと呼ばれている。ボーイッシュ。「邪悪横井」「男子横井」など横井さんに対して何かとあだ名を付けたがる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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