となりの怪物くん
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となりの怪物くん
ジャンル
少女漫画ラブコメディ
漫画
作者ろびこ
出版社 講談社

その他の出版社
大元 C.I.
東立出版社

掲載誌デザート
レーベルKCデザート
発表号2008年10月号 - 2014年1月号
巻数全13巻
話数全48話
アニメ
原作ろびこ
監督鏑木ひろ
シリーズ構成高木登
脚本高木登、赤尾でこ平林佐和子
キャラクターデザイン岸友洋
音楽中山真斗
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作「となりの怪物くん」製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2012年10月1日 - 12月24日
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『となりの怪物くん』(となりのかいぶつくん)は、ろびこによる日本漫画作品。『デザート』(講談社2008年10月号から2013年8月号まで本編が、2013年10月号から2014年1月号まで番外編が連載された。略称は「とな怪」[1]

2022年4月時点で単行本の累計発行部数は710万部を突破している[2]。第34回(平成22年度)講談社漫画賞少女部門にノミネートされた。

漫画家の森野萌と倉地よねが『デザート』でデビューしたのは、本作がきっかけである[3][4]
あらすじ

主人公・水谷雫は、幼少期から学年トップの成績を取ることしか興味が無く、生き物に対しての慈しみも乏しい。小学生時、クラスで飼っていたウサギが死に、皆が悲しむ中でも、元々動物が苦手だったこともあり、宿題を優先する発言をし、周囲から「ドライアイス」とあだ名をつけられる勉強の虫だった。

高校へ入学して間もなく、担任から隣席との理由で依頼されてプリントを届けたことがきっかけで、入学式当日に流血事件を起こし、停学処分解除後も不登校を続ける問題生徒・吉田春(通称「ハル」)と知り合う。

本当の友達がいないハルの思い込みや勘違いも手伝い、非常に気に入られ、迷惑しながらも雫はハルの世話を焼くようになる。やがてハルは登校を始めて2人の感情に友情が芽生え、次第に恋愛に近いものに変化していく。

実は頭脳明晰だが、暴力的で奇行が目立つために友人を求めながらも孤立してきたハルと、成績こそ全てと優秀な自分を維持するために他人との関わりを排除してきた雫、不器用な2人が出会ったことにより、取り巻く人間関係もそれまでとは大きく変わっていく。
登場人物

の項はドラマCD版 / テレビアニメ版 / ムービーコミック版の順。1人だけの場合はテレビアニメ版でのキャスト。演の項は、実写映画版のもの
主要人物
水谷 雫(みずたに しずく)
声 -
伊瀬茉莉也 / 戸松遥 / 戸松遥演 - 土屋太鳳本作品の主人公。冷静かつ淡白な性格の少女。髪型はいつも二つ結び。2月14日生まれ。B型。身長は158センチメートル。松楊高校在籍。1年B組→2年B組。家族構成は、父、母、弟。ブラコン。第一回人気キャラ投票では、総合1位。夢は「年収一千万」で母と同じ弁護士になりたいと思っており、目下の興味の対象が微分積分であるなど勉強にしか興味が無かった。学校の成績はハルに次いで学年次席。友達は不要だと思っており、加えて動物が苦手なために冷血人間と言われるものの、実は家族思いでかわいらしい格好が好きだったり意外と家庭的な女の子。節約家で服もスーパーで買っているため、普段の服装は地味でオシャレにも興味が無いが、本人は自分なりに可愛いと思ったものを着ている。出稼ぎ(単身赴任)で家にいない母親の代わりに家事全般をこなしており、料理上手である。家族を何よりも愛しており、弟の隆也を溺愛している。父親(声:子安武人)曰く、雫は母親に顔と声がそっくり。好きな色はピンクや黄色などの淡い色。運動神経は皆無。不登校だったハルにプリントを届けたことで彼に気に入られ、懐かれる。最初は彼を鬱陶しく思っていたが、次第にその純粋さに惹かれてハルヘ恋心を抱く。また、ハル以外にもあさ子やササヤン、ヤマケンなどとも親しく付き合っていくようになり、人を思いやるようにもなっていく。一旦は勉強との両立を考えて恋心を封印したが、ハルのまっすぐさに触れて再び想いを募らせ、付き合うこととなった。ハルからの強過ぎる好意には辟易することも多々だが、自分を変えてくれた彼に対してお礼がしたいとも考えている。しかし、自分が欲しいものを持っていながらも、それを必要としないハルに多少なりとも嫉妬している部分がある。「となりの極道くん」ではおシズ役。
吉田 春(よしだ はる)
声 - 鈴村健一 / 鈴木達央村瀬歩(幼少時代) / 鈴木達央演 - 菅田将暉雫のとなりの席の超問題児。通称「ハル」。4月2日生まれ。O型。身長は178センチメートル。1年B組→2年A組。家族構成は父、継母、兄。現在は従兄のみっちゃんが保護者となっている。第一回人気キャラ投票では、総合4位(好きな男キャラでは1位)。イケメンで天才でケンカが強いの三拍子にもかかわらず、非常識な変人で人間関係が極度に苦手。だが本心では友達が欲しくてたまらないらしく、他人と関わろうとすることもあるがよく失敗している。実は頭が非常に良く、雫を抜いて学年トップの成績。一人遊びが得意で、手先は非常に器用。元は名門の海明学院の生徒だったが、問題を起こしてササヤンと同じ中学へ転入。しかし、その中学校でも問題を起こし、不登校のまま卒業、しまいには高校でも喧嘩沙汰を起こし、登校一日目で停学。そんなこともあり、校内中から「怖い」というイメージをもたれていたが、雫のアドバイスにより払拭。それ以来もともと顔が良くハンサムなこともあり、女子から目の保養としてモテている。天才であるため、父親や周りの人間から期待されることも多いが、本人はそれを疎ましく思っている。そのためか、雫や叔母の京子さんや男鹿先生など、自分に過度な感情を向けないような静かで穏やかな物腰の人に懐いている。兄の優山とは昔は仲が良かったものの、現在は非常に仲が悪い。動物好きでニワトリの名古屋(声 - 小野友樹)を校内で飼っている。天然パーマを気にしており、過去にストレートパーマをかけたこともあった。雫と触れ合ったときに「温もり」を感じ彼女に懐く。その後彼女への恋愛感情を自覚し積極的にアピールしているが、いかんせんろくに人と関わったことが無いので空回りすることが非常に多い。また、雫には強い独占欲も抱いており、彼女に興味を示すヤマケンを強く敵視している。以前は雫に好意をぶつけるばかりだったが、ササヤンや優山の言葉がきっかけで彼女を安心させたいと思うようになる。すれ違いがあったものの、雫と無事に付き合うこととなった。「となりの極道くん」では春之介役。
夏目 あさ子(なつめ あさこ)
声 - 巽悠衣子 / 種ア敦美 / 種ア敦美演 - 池田エライザ雫たちのクラスメイトで彼女たちの友人。口調はくだけた敬語。7月2日生まれ。O型。身長は157センチメートル。1年B組→2年B組。家族構成は母のみ。第一回人気キャラ投票では、総合2位(友達になりたい女キャラで1位)。かなりの美少女で、月に3度は告白されるほど男子からの人気が高いが、それによるトラウマを抱えている(下記)ため、男子を毛嫌いしている。そのため素直で明るくアップダウンの激しい性格だが、男子には冷たく彼女のことをよく知らない人物からはクールとも言われている。成績は悪く、赤点と補習の常習者。高校には一発芸(AO入試)で入ったらしい。中学時代に女友達の好きな人にことごとく告白されて孤立した経験があり、それが原因でネットの世界に逃げ込み男子が苦手になった。コミュニティーサイトのオフ会に行くため、追試に受からなければならず雫たちに勉強を教えてもらい仲良くなる。その後退会し、現在は「ゴルベーザあさこ」のハンドルでブログをやっている。かなりのファザコンで裕福に育ったらしいが、父の所在は未だ明らかにされていない。可愛いものが大好きでオシャレも好きだが、中学時代は一時期周りの目を気にしてオシャレすることを止めたりなどして、変な方向に振り切れていた。高校デビューするべく中学の同級生がいない松楊高校を受けたため、家は一番遠い。学校にはスクールバックを使っており、パソコンやおもちゃが入っている。あくまでおしゃれは可愛い自分を保つためである。好きな色は青。 雫が大好きで大親友として「ミッティ」と呼んでいる。彼女とハルの恋を応援していて、ゆえにヤマケンが嫌いで敵視している。大人で優しいみっちゃんに片思いをしており、初めての恋に燃えて猛烈にアピールしていたもののフラれた。その経験により、今まではすっぱり切っていた告白も断ることに罪悪感を持つことになる。 またササヤンからの告白を受けるが、微妙な距離を取ってしまう。「となりの極道くん」ではお夏役。
佐々原 宗平(ささはら そうへい)
声 - 岡本信彦 / 逢坂良太 / 逢坂良太演 - 佐野岳雫たちのクラスメイトで野球部部員。通称「ササヤン」。10月16日生まれ。A型。身長は164センチメートル。1年B組→2年B組。家族構成は、祖母、父、母、兄が3人。第一回人気キャラ投票では、総合3位(友達になりたい男キャラ1位)。変人ぞろいの作中では貴重な常識人で、誰とでも仲良くなれる明るく爽やかな親しみやすい人柄のため、友達も多く顔も広い。そこをハルとあさ子には妬まれている。シズクたちの中で唯一空気が読めて自分の意見も言えるため、一見大人に見えるが、みっちゃんに対抗意識を燃やしたり、あさ子に近づく安藤を警戒したりと、負けず嫌いの男の子らしい男の子。密かに人間関係に鋭いところがあり、あさ子のみっちゃんへの恋心やハルが雫に過剰にこだわりすぎていることを看破した。彼の言葉がハルを成長させたこともある。中学はハルと同校(会ったことはなかった)。成績は良くないようだが何だかんだで難(赤点や補習)を逃れるタイプ。修平(24)恭平(22)翔平(19)という3人の兄を持つ4人兄弟の末っ子で、野球部や他の友達といる時はやんちゃな面が目立っているらしい。父の影響で野球好きであり、小学校からずっと野球をしている。部活のポジションはショート。ハルには借りがあるらしく、彼が学校で上手くやっていくことを望んでいる。彼と下柳が気が合うと踏んでハルに自分の男友達を紹介した。シズクとハルの関係を見守っており、ハルへの助言などもたびたび行っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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