この項目では、日本の俳優について説明しています。その他の用法については「でんでん (曖昧さ回避)」をご覧ください。
でんでん
2015年、第28回東京国際映画祭にて
本名緒方 義博(おがた よしひろ)
別名義田所 完一
生年月日 (1950-01-23) 1950年1月23日(74歳)
出生地 日本・福岡県筑紫野市
身長174 cm
血液型A型
職業俳優、元お笑い芸人
ジャンルテレビドラマ・映画・舞台
活動期間1980年 -
配偶者あり
事務所アルファエージェンシー
公式サイトプロフィール
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞
2011年 『冷たい熱帯魚』
その他の賞
報知映画賞
助演男優賞
2011年『冷たい熱帯魚』キネマ旬報ベスト・テン
助演男優賞
2011年『冷たい熱帯魚』毎日映画コンクール
助演男優賞
2011年『冷たい熱帯魚』TAMA映画祭
特別賞
2011年『大鹿村騒動記』
2016年『ディストラクション・ベイビーズ』
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でんでん(本名:緒方 義博(おがた よしひろ)、1950年1月23日 - )は、日本の俳優、元・お笑い芸人である。福岡県筑紫野市生まれ、水巻町育ち[1]。アルファエージェンシー所属。 高校卒業後、19歳の時に渥美清に憧れ、弟子入り志願のために上京するが、本人には会えず断念[2]。しかし東京に居れば何かしらチャンスが巡って来ると信じて帰郷せず[2]、遠い親戚で丸井に勤めている人のツテで、夏場にあった丸井の就職試験を受けて、丸井に就職。丸井で4年ほど、下北沢→池袋→横須賀と転勤しながらサラリーマンとして働く[2]。 そんな時に丸井時代の後輩が劇団ひまわりの募集広告を見せてくれたのをきっかけに、退社して劇団ひまわりに入団し、エキストラとして3か月ほど活動[2]。ひまわり退団後4年ほど、本人曰くパチンコ店や雀荘に頻繁に通うようなプータロー生活を送る[2]。しかしこのままではやはりいけないと思い立ち、28歳の頃に『金曜10時!うわさのチャンネル!!』のオーディションを受け、最終審査まで進んだものの最終結果が出る前にこの番組が終了し、この時はチャンスを逃す[2][3]。この頃周りから“でんでん”と呼ばれるようになった[4](後述)。 その後1980年、30歳の時に素人として『お笑いスター誕生!!』へ出演して8週勝ち抜き、金賞を獲得したのを機に田所 完一(たどころ かんいち)名義で芸能界デビュー[2]。芸名の田所の部分は、憧れていた渥美清の本名から。しかし、仕事現場でこの名前で呼ばれても本人が気づかないことがあったため、田所完一名義での活動は4年ほどで終わり“でんでん”に戻した[4]。 お笑い芸人時代はスタンダップコメディ調の芸風で、ディーン・マーティンの「誰かが誰かを愛してる」を出囃子に登場し、「よーうみんなぁー、ハッピーかい?」「(かけているサングラスをサッと外しながら)どうだい?美しいだろぉー?」「今日はみんなにオイラのすばらしい歌を聞かせてやるぜ」「バーイ、センキュー」などの決め台詞でピン芸人として活動。 しかし、元々お笑い志望ではないため次作のネタが続かず、『お笑いスタ誕』の4本目以降は番組に内緒で放送作家に書いてもらったという[4]。 春風亭小朝と共演した「グリーン仁丹」のCMでも人気を博した。 1981年、森田芳光監督の映画『の・ようなもの』で俳優に転身。 1995年、ラサール石井、小宮孝泰らと「星屑の会」を結成。『星屑の町』シリーズや『ある晴れた日の自衛隊』シリーズなど水谷龍二作・演出の舞台に出演。 2010年には園子温監督の映画『冷たい熱帯魚』で、表では笑顔を見せながら裏では連続殺人鬼という二面性を持った熱帯魚店経営者を演じ、芸歴31年にして初の受賞となった第36回報知映画賞を皮切りに[5]、第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など国内の助演男優賞を次々と受賞し、高い評価を得た。
来歴
人物
芸名は、「麻雀をしている時の様子が殻に閉じこもった感じで、雀荘の仲間に「でんでん虫」のような「緒方でんでん」と呼ばれたのが元で「でんでん」になった」のが元々の由来と語っている[2][6]。また別のインタビューでは「雀荘仲間から“緒方デンデン”と呼ばれていた。その後『お笑いスタ誕』に出場する際、演出の赤尾健一からどんな芸名で出るかを尋ねられた。「“緒方デンデン”でお願いします」と告げると、赤尾から「“緒方”を取って“デンデン”はひらがなの方がいい」と助言され、『でんでん』に決まった」とも語っている[4]。これに後付けとして「でんでん太鼓のように芸能界を打ち鳴らし、でんでん虫のように芸能界の一国一城の主になれ」という意味が込められている[2][5]。俳優転身後の撮影現場では他の役者がスタッフから作品ごとの役名で呼ばれることがある中、本人は基本的に芸名で呼ばれている。本人は後年「“でんでん”はとても役者の名前に思えないけど、周りが呼びやすくて覚えやすいし、この名前で良かった」と評している[4]。
村上ショージとは長年の友人である。また、前述の『金曜10時!うわさのチャンネル!!』のオーディションでただ一人合格の判定を下し、『お笑いスター誕生!!』でもネタを作ってくれたという作家・演出家の水谷龍二とはその後今でも付き合いがある[2]。
受賞
第36回報知映画賞(2011年、最優秀助演男優賞)
第21回東京スポーツ映画大賞(2011年、助演男優賞)
第16回日本インターネット映画大賞(2011年、助演男優賞)
第33回ヨコハマ映画祭(2011年、助演男優賞)
第85回キネマ旬報ベスト・テン(2012年、助演男優賞)
第66回毎日映画コンクール(2012年、最優秀助演男優賞)
第35回日本アカデミー賞(2012年、最優秀助演男優賞)[7]
出演
テレビドラマ
NHK
大河ドラマ
太平記(1991年) - 神宮寺正房 役
八代将軍吉宗(1995年) - 新兵衛 役
おんな城主 直虎(2017年) - 奥山朝利 役[8]
どうする家康(2023年) - 西笑承兌 役[9]
連続テレビ小説
ノンちゃんの夢(1988年)
君の名は(1991年 - 1992年) - 叶哲司 役
ひらり(1993年) - 内藤 役
てるてる家族(2003年) - 大平辰造 役
どんど晴れ(2007年) - 加賀美弘道 役
あまちゃん(2013年) - 長内六郎 役
おかえりモネ(2021年) - 川久保博史 役
続・たけしくん、ハイ!(1986年)(田所完一名義) - 立川
はやぶさ新八御用帳(1993年) - 鶴屋伝兵衛 役
土曜ドラマ(NHK)
遠い国からの殺人者
ロング・グッドバイ(2014年)
64(ロクヨン)(2015年)
逃げる女(2016年) - 柏木健作 役
植木等とのぼせもん(2017年) - 鎌田巌 役
ノースライト(2020年) - 村田 役
きっと明日は(1996年 - 1997年) - 桑原富雄 役
コラ!なんばしよっと(1997年) - 岩田信政 役
物書同心いねむり紋蔵(1998年) - 与力・丸山 役
繋がれた明日(2006年) - 栗山恵利 役
海峡(2007年) - 紺野警部補 役
咲くやこの花(2010年) - 長屋の大家
テンペスト(2011年) - 与那覇 役
歴史秘話ヒストリア(2011年) - 今村明恒 役
ラストマネー -愛の値段-(2011年) - 金子光男 役
神様のボート(2013年) - 徳田課長 役
太陽の罠(2013年) - 川嶋太一 役
神谷玄次郎捕物控(2014年) - 音止の松五郎 役
55歳からのハローライフ(2014年) - 須之内
洞窟おじさん(2015年) - 盛本寛治 役
嫌な女(2016年) - 嶋正義 役
1942年のプレイボール(2017年) - 野口栄次郎 役
風の市兵衛(2018年) - 大原甚右衛門 役
これは経費で落ちません!(2019年) - 留田辰彦 役
歪んだ波紋(2019年) - 安藤勲 役
不要不急の銀河 (2020年) - 大森吾郎 役
正直不動産(2022年)- 藤堂景勝 役
岸辺露伴は動かない(2024年)- 老漁師 役
日本テレビ系
妻たちの危険な関係(1986年) - バーテン・野中 役
敵同志好き同志(1987年) - 加藤 役
悪女(1992年、読売テレビ)
お玉・幸造夫婦です(1994年、読売テレビ) - 緒方義大 役