てんびん座ガンマ星
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てんびん座γ星[1]
Gamma Librae
仮符号・別名ズベン・エル・ハクラビ[2]
Zubenelhakrabi[1][3]
星座てんびん座
見かけの等級 (mv)3.91[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 15h 35m 31.5790583432s[1]
赤緯 (Dec, δ)?14° 47′ 22.360365363″[1]
赤方偏移-0.000089[1]
視線速度 (Rv)-26.71 km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: 63.824 ミリ秒/年[1]
赤緯: 9.885 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π)21.0823 ± 0.4010ミリ秒[1]
(誤差1.9%)
距離155 ± 3 光年[注 1]
(47.4 ± 0.9 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)0.5[注 2]

γ星の位置
物理的性質
スペクトル分類G8.5III [1]
色指数 (B-V)+1.01[4]
色指数 (U-B)+0.74[4]
色指数 (R-I)+0.55[4]
他のカタログでの名称
BD -14 4237[1]
FK5 577[1]
Gaia DR2 6265374394490149248[1]
HD 138905[1]
HIP 76333[1]
HR 5787[1]
SAO 159370[1]
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てんびん座γ星(てんびんざガンマせい、γ Lib / gamma Librae)は、てんびん座恒星で4等星。
概要

二重星でおそらく連星であると考えられている。その場合、地球からは主星Aと42.5秒離れて見える伴星Bは、主星Aから少なくとも2,100au離れた軌道を55,000年以上かけて回っていることとなる[5]。以前は主星A自体が近接連星であると考えられていたが、分光観測を含めたあらゆる観測によっても分解できないことから、単独の恒星であると考えられるようになった[5]
名称

固有名ズベン・エル・ハクラビ[2] (Zubenelhakrabi[1][3]) は、てんびん座α星と同じくアラビア語で「南の爪」を意味する ????? ??????? (az-zuban al-jan?biyy) に由来する[6]が、この名称がてんびん座γ星のものとなった経緯は複雑である。元々この名称は、ヨハン・バイエルが「さそり座γ星」と符号を付けた恒星の名称であった。しかし、さそり座の他の恒星と離れた位置にあることから、19世紀のアメリカの天文学者ベンジャミン・グールドは、この「さそり座γ星」をてんびん座の一部とし、新たに「てんびん座σ星」という符号を振り直した。ところがこの時に、本来さそり座γ星に付けられていたZubenelhakrabiという名前が、てんびん座γ星の名称であると誤解されるという混乱が生じた[2]。さらに面倒なことに、19世紀前期のアメリカのイライジャー・バリットは、彼の出版した星図の中で、Zubenhakrabiという名前を誤って「てんびん座η星」に対して付けていた[7]

以上のような混乱があったが、2017年9月5日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Zubenelhakrabi をてんびん座γ星Aの固有名として正式に定め、本来この名前が付けられるべきてんびん座σ星Aに対してはBrachiumという固有名を定めた[3]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “Results for gam Lib”. SIMBAD Astronomical Database. 2018年2月12日閲覧。


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