つり球
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この項目では、日本のアニメ作品について説明しています。「釣り球」とも称される野球用語については「ウエストボール」をご覧ください。

つり球
ジャンル釣り青春ファンタジーSF
アニメ
監督中村健治
シリーズ構成大野敏哉
脚本大野敏哉、大西信介待田堂子
キャラクターデザイン宇木敦哉、高橋裕一
音楽栗コーダーカルテット
アニメーション制作A-1 Pictures
製作tsuritama partners
放送局フジテレビノイタミナ」枠
放送期間2012年4月12日 - 6月28日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『つり球』(つりたま、tsuritama)は、A-1 Pictures制作による日本テレビアニメ作品。2012年4月から6月までフジテレビノイタミナ」枠で放送された。
概要

江の島を舞台にしたSF青春フィッシングストーリー[1]。『モノノ怪』『空中ブランコ』『C』の中村健治監督による原作のないアニメオリジナルストーリー。キャラクターデザインは『センコロール』で注目された宇木敦哉。真田ユキ役の逢坂良太はアニメ初主演。公式Twitterでは宇宙人に関する情報を募集した。

タイトルロゴは手書きのラフ案の歪な字体をトレースしてオリジナルの手作り感を演出したものとし作品の自由な雰囲気に合わせロゴがオープニング映像でばらばらになる表現も取り入れられカラーリングは本編のカラフルな色彩に合うように一色で黒のほか江ノ島と空や海をイメージした青や主人公真田ユキの髪色をイメージしたレッドが用意された。また初期には魚や古代中国の碑文をイメージした案や、最終段階の前には「つ」の一部に釣り針をイメージした突起を付けた案もあった[2]

ノイタミナ放送最後には毎週視聴者参加によるアテレコ選手権を開催[3]

2020年新型コロナウイルスの影響による「富豪刑事」の放送延期に伴う臨時措置として、4月より同枠にて再放送された[4]
あらすじ

高校生の真田ユキは祖母のケイトと神奈川県湘南江の島に引っ越して来た。地元の高校に転入した日、自称宇宙人のハルも釣り竿を持って同じクラスに転入。ハルはユキの家に同居することになり、ユキに釣りをしようと誘う。ハルは水鉄砲の力でユキを連れ出し、宇佐美夏樹に釣りを教えさせる。ハルの妹ココにも脅され、仕方なく釣りをはじめたユキは、夏樹の厳しいレクチャーを受けるうち、釣りの魅力にはまってゆく。

高校にハルを監視するアキラ・アガルカール・山田も転入してくる。ユキは釣り具を購入するため、ハル、夏樹の3人で釣り船のアルバイトをする。バイト中、ユキたちは地元の人たちが近寄らない人工魚礁・明海(あけみ)の存在を知る。退院するケイトのため、ユキはマグロを釣ろうと計画。アキラの船で明海に近づきマグロを釣り上げるが、巨大なナブラ(魚群)に呑まれそうになり、ハルは圧倒される。

ユキはバイト代で釣り具一式を揃えるが、ハルはなぜかもう釣りはしないと言い出す。夏樹の誕生日、みんなで釣り船に乗り誕生日を祝うが、夏樹は父親と大喧嘩になり、妹のさくらが一時行方をくらます騒動になる。

アキラはハルとココに地球に来た理由を問いただす。ハルはあちこちの海で悪さをする「あいつ」を人間のユキに釣らせるつもりだったが、その強さに心くじけたのだった。アキラは「あいつ」がDUCKが追うJFXと確信。

「あいつ」が江の島に近づき、漁民たちがあやつられ江の島踊りをはじめる現象が起きる。その上、台風が近づいていた。DUCKの戦闘部隊が上陸し、江の島の住民を避難させ、水に触れることを禁じる。アキラはDUCKのハル捕獲計画に反対し、作戦から外される。ハルとココは「あいつ」に立ち向かうがココがナブラになってしまう。ヤケになったハルはユキとケイトに水鉄砲を撃ち、名古屋行の新幹線に乗せる。

ユキは夜行バスで江の島に戻り、ハルを説得。DUCKの隊員も「あいつ」にあやつられ、イージス艦のミサイルを誤射してしまう。ユキ、ハル、夏樹、アキラは釣り船を出し、神社に伝わるルアーで「あいつ」を釣り上げようとするが、失敗しルアーが壊れる。

ユキは天女と「友なるもの」が龍を釣り上げたという伝説をもう一度考え直し、ハルをルアーにして海に投げ込む。4人の協力で「あいつ」は釣りあげられ、DUCKの乾燥機でウララと名乗る宇宙人になった。ハルはココ、ウララと江の島から母星へと帰還する。

半年後の春、夏樹はバスプロになるためアメリカに留学中。アキラは地球で釣りを続けている。ユキのクラスには転校生がやってくる。一人はウララ、もう一人は釣り竿を持ったハルだった。
登場人物
真田 ユキ(さなだ ゆき)
- 逢坂良太[5]本作の主人公。江の島に引っ越して来た男子高校生。物語開始当初は2年生。赤髪。フランス人のクォーターで、英語とフランス語がペラペラ[6]。祖母のケイトと2人暮らし。リールは左手巻き。転校を繰り返しているせいか他者とのコミュニケーションが苦手で、友人の出来たためしがない。祖母思いで、ケイトの前では学校でうまくやっているように振る舞うが、大抵は一人でいるため、よくスマートフォンをいじっている。緊張や焦燥によって表情がひどく強張ることから、「般若」や「オコゼ」などと言われる。様々なプレッシャーからしばしば溺れるような感覚を味わっているが、ハルに「世界を救うために」と言われ成り行きで始めた釣りの最中、水中から抜け出すような初めての感覚を味わう。釣りという夢中になれることを見つけ、仲間を見つけ、そして夏休みに青春丸でバイトを行ったことをきっかけに見違えるような変化を見せる。身長172センチ。体重58キロ。3月31日生まれ。O型。
ハル
声 - 入野自由[5]ユキと同じ日、同じクラスに釣竿を携えて転入してきた、金髪の少年。自称:宇宙人。リールは左手巻き。「宇宙から地球へ釣りをしにやって来た」と語り、ユキを強引に釣りに誘うが、釣りに関する知識も技術も素人そのもの。ユキを追って真田家に押しかけ同居することになる。明るい性格でテンションが高く、所構わず奇矯な言動をとる。誰に対しても屈託なく接し、同居人のユキさえ知らぬ間に江の島で大勢の知り合いを作っていた。持っている水鉄砲で撃った相手を操る(撃たれた相手はその間の記憶が途切れる)力を持つが、ユキに使わないと約束させられる。明海での異変に際して豹変し、水鉄砲を使って江ノ島踊りをさせた。もともとは水を使ってコミュニケーションをする宇宙人で、水を通して人間に話しかけると人間を操ることが出来る。大昔に地球に訪れた仲間<アイツ>が江の島の海底に潜伏し人間や船を操り悪さをしているので、<アイツ>を捕まえ星に返すために江の島へ来る。自分達が近づくと影響を受けおかしくなる為、釣り上げ海から出すためにユキに協力を求めていた。身長168センチ。体重50キロ。自称4月1日生まれ。B型。
宇佐美 夏樹(うさみ なつき)
声 - 内山昂輝[5]江の島の釣具店<HEMINGWAY>でアルバイトをしている地元出身の高校生。黒髪。黒縁メガネ。リールは右手巻き。釣りが大好きでプロ並みの腕前を持ち、その方面では「釣り王子」と呼ばれているが、学校ではそのことを隠している。ユキ、ハルへの釣り指導は的確かつ厳しい。いつも苛立っているが、妹・さくらに対してはあからさまに態度が柔らかくなる。母が死んでまもなく違う女性と結婚しようとしている父・保に対してわだかまりを抱えている。また、バスプロになる夢を持ちつつ店の事を気にし、地元を離れられずにいる。釣りに対して真剣になったユキとの仲も縮まっていき、面倒見のよさを発揮する。歩を「兄貴みたいな人」と慕う。身長178センチ。体重57キロ。8月28日生まれ。A型。
アキラ・アガルカール・山田(アキラ・アガルカール・やまだ)
声 - 杉田智和[5]タピオカという名前のアヒルを連れた、神出鬼没のインド人風の青年。黒髪にターバン。リールはステラ使用。異星人を調査・捕獲する組織<DUCK>に所属する構成員で、しらすカレー屋に潜伏しハルの動向を監視している。さらにハルに張りつくべく、25歳にもかかわらずユキのクラスに転入した。神隠しに強い興味を抱いている様子。釣り好きで釣具に詳しく、<HEMINGWAY>にも出入りするようになる。冷静に振る舞っているが、釣りに関しては言動が熱を帯びる。嫌味な発言が多いせいか、友達がいないことを夏樹に暴かれている。身長185センチ。体重75キロ。11月3日生まれ。AB型。
ココ
声 - 加藤英美里[5]ハルと時を同じくして江ノ島にやって来た少女。ハルを「兄ちゃん」と呼び、度々助言を与えている。桃色の髪と眼鏡が特徴。個性的な服装をしており、様々な方言を混ぜて喋る。イルカ型の水鉄砲を持っており、半ば脅すようにユキを釣りへと向かわせる。ある魚をユキが釣り上げないと星に帰れないらしい。ハルと比べると冷静で現実的であり、釣りに前向きにならないユキを見限ってハルに別人を探すよう促すこともあった。身長156センチ。スリーサイズはB89・W60・H91。
島野 海咲(しまの みさき)
声 - 冨永みーな[5]釣具店<HEMINGWAY>の女店主。26歳。明るくドライな性格。釣具の解説を始めると止まらない。歩の好意に気付いているが、曖昧な態度を取っており、時にその好意を利用することも。身長168センチ。スリーサイズはB95・W62・H90。
宇佐美 さくら(うさみ さくら)
声 - 小倉唯[5]夏樹の妹。小学4年生の割に大人びており、しっかり者。兄と父がぎくしゃくしていることに胸を痛めており、間を取り持とうと健気に頑張っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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