つぶて
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、岩片について説明しています。石を投擲する戦闘技術については「印地」をご覧ください。

「小石」はこの項目へ転送されています。2021年のインド映画については「小石 (映画)」をご覧ください。
川原の礫

礫(?、れき、つぶて、こいし)は、小さい、小石である[1]。「礫」には様々な定義があるが(#大きさによる分類参照)、本項では特に断りのない限り、、ゴマ粒よりも大きく、握り拳大程度までの大きさの石について述べる。
概説サマセット(イングランド)の礫浜の礫

礫にはさまざまな色やきめのものがあり、石英などの鉱物の縞を持つものもある。礫はほぼ滑らかだが、他の岩石や礫との接触の頻度によっては跡のあるものもある。

土砂のような可動性堆積物によって形成された堆積物海岸は、主成分となる堆積物の種類により、礫浜(礫浜海岸)、砂浜(砂浜海岸)、泥浜(泥浜海岸)に分けられる[2][3][4]。礫浜には波の侵食に対して表面保護特性があり、また動植物に生息環境を与える生態的地位も持つ[5]

礫でできた浜堤が存在する場所もあり、サフォークイングランド)にあるオー川(en:River Ore)の入口のように、礫の土手が移動し航行上の著しい課題となる[6]
大きさによる分類
堆積学に基づく分類

堆積学における礫(れき、: gravel[7])とは、直径が2mm以上の砕屑物のこと。よりも大きい。粒子が角張っている場合は、角礫(かくれき、: rubble[7])という。礫が固結してできた岩石は礫岩と呼ばれる。

礫は粒子の大きさによってさらに細分されている。

巨礫(boulder) - 径が256mmより大きいもの。

大礫(cobble) - 径が64 - 256mmのもの。

中礫(pebble) - 径が4 - 64mmのもの。

細礫(granule) - 径が2 - 4mmのもの。

粒径2mm以上をひとくくりに礫とするのは、礫と砂とを分類するためであり、礫のうちでも巨礫と中礫・細礫とでは性質が大きく異なる。

大礫

中礫
(いずれも100円硬貨との比較)

細礫

地盤工学における分類

土壌分類では、粒径2 - 75mmのものが礫に区分される[8]

:> 75mm

礫:2 - 75mm

:0.075 - 2mm

シルト:0.005 - 0.075mm

粘土:< 0.005mm

火山学における分類

火山学において、火山礫は直径2 - 64mmの火山砕屑物のことである[9]

火山岩塊: volcanic block) - 粒径64mm以上で、溶岩のように連続していないもの。

火山礫(: lapilli) - 粒径2 - 64mm。

火山灰: volcanic ash) - 粒径2mm以下。

地球外での生成

火星では礫岩が見つかっており、かつての河床で形成されたものと解釈されている。その礫岩はアメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティによって発見されたものであるが、含まれる礫の大きさの範囲は砂粒程度からゴルフボール大にまで及ぶ。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:17 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef