つくる会
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信頼性について検証が求められています。確認のための情報源が必要です。(2007年3月)


中立的な観点に基づく疑問が提出されています。(2005年10月)


新しい歴史教科書をつくる会略称つくる会
設立年1996年
設立者西尾幹二藤岡信勝
法人番号9010005019927
目的新しい歴史・公民教科書およびその他の教科書の作成を企画・提案し、それらを児童・生徒の手に渡すこと
本部 日本東京都文京区水道二丁目6-3 TOP江戸川橋203号室
北緯35度42分34.1秒 東経139度44分7.5秒 / 北緯35.709472度 東経139.735417度 / 35.709472; 139.735417
関連組織自由社
ウェブサイト新しい歴史教科書をつくる会

新しい歴史教科書をつくる会(あたらしいれきしきょうかしょをつくるかい)とは、1996年に結成された日本の社会運動団体。従来の歴史教科書が「自虐史観」の影響を強く受けているとして、従来の「大東亜戦争肯定史観」にも「東京裁判史観」ないし「コミンテルン史観」にも与しない立場から新たな歴史教科書をつくる運動を進めるとしている。
目次

1 つくる会の概要

1.1 従来の教科書に対する批判

1.2 つくる会の組織概要

1.3 つくる会の主な主張


2 つくる会の活動概要

2.1 役員

2.2 歴代会長

2.3 つくる会運動の離合集散

2.4 つくる会の沿革


3 つくる会教科書採択と反対運動

4 つくる会作成の教科書の概要

4.1 教科書著作関係者

4.1.1 2001年4月検定合格版(扶桑社)

4.1.2 2005年4月検定合格版(扶桑社)

4.1.3 2009年4月検定合格版(自由社)

4.1.4 2011年3月検定合格版(自由社)


4.2 市販本

4.2.1 2001年4月検定合格版

4.2.2 2005年4月検定合格版

4.2.3 2009年4月検定合格版

4.2.4 2011年3月検定合格版


4.3 つくる会教科書の教師用指導書と生徒用ドリル

4.4 つくる会教科書使用校


5 つくる会の教科書に対する反応

5.1 賛同意見

5.2 反対意見

5.2.1 歴史教科書への反対意見

5.2.2 公民教科書への反対意見


5.3 教科書の中立的検証


6 つくる会の組織に対する批判

7 その他

8 引用および注釈

9 関連書籍

10 参考文献

11 関連項目

12 外部リンク

つくる会の概要
従来の教科書に対する批判

湾岸戦争以前までは日本共産党員であった藤岡信勝は、冷戦終結後の新しい日本近代史観確立の必要性を感じ、保守論客に転進すると共に、旧来の左右双方のどちらにも組しない独自の自由主義史観の構築を提唱した。藤岡らの提唱は大きな反響を呼ぶことなり、1996年12月に西尾幹二ら有志と「新しい歴史教科書をつくる会」(略称:つくる会)を結成。産経新聞で連載され反響を呼んだ自由主義史観研究会の『教科書が教えない歴史』は後に書籍化され全4巻で120万部を超えた[要出典]。

つくる会は、既存の歴史教科書(特に中学校社会科の歴史的分野の教科用図書)は、必要以上に日本を貶める自虐史観に毒されていると批判し、それに代わる「“東京裁判史観”や“社会主義幻想史観”を克服するとし、その双方の呪縛から解放されたという自由主義史観に基づく、子供たちが日本人としての自信と責任を持つことのできるような教科書」の作成と普及を目的として結成され運営されている[要出典]。

つくる会の教科書は中学歴史用の歴史分野と公民分野のものが2001年版と2005年版が出版(いずれも扶桑社刊)されたほか、2009年版、2011年版は自由社から出版された。本部のほか全国各地に地方支部が設置[1]されている。をつくる会の執筆した『新しい歴史教科書』は、2001年に初版が出された。文部科学省によって137か所の検定意見が付けられたが、同時に執筆した『新しい公民教科書』とともに、ほかの出版社の歴史教科書と同様に教科用図書検定に合格している。
つくる会の組織概要

つくる会は、日本全国から集まる会費と関連本の印税収入を財源として活動している。2007年5月には、7代目会長につくる会が発足するきっかけを作った藤岡信勝が就任した[2]。つくる会の地方支部のほか、地元財界や旧軍関係者による採択支援運動が行われている。平沼赳夫萩生田光一といった会の主張と同じくする保守政治家から強く支持されている[3]ほか、日本会議も支援している。また、藤岡によれば、つくる会の事務所に電話をかけ「よくぞ立ち上がってくれた。これで安心してあの世に逝ける」と電話口で泣き崩れた老人もいたという[4]

保守の政治家のほか、ブログや掲示板等のネットにおいても支持している者の姿がよく見られ、ネットで論じられていたことから誕生したとも言われる山野車輪著の『マンガ 嫌韓流』は、その思想的背景にはつくる会の影響が強いと主張する者もいる[5]

つくる会として、アメリカ合衆国下院が日本政府に対し従軍慰安婦問題への謝罪を迫ったアメリカ合衆国下院121号決議に対して、民主党慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会とともに強い反発を表明[6]しているほか、沖縄地上戦に関する歴史教科書問題についても批判的な立場[7]を取っているが、そのなかで「沖縄戦の犠牲に対する感謝と共感の念をはぐくむよう記述すること」という教科書改善の会(つくる会の運動から離れた有志による同様の社会運動団体)の要望を、日本の歴史教科書を「自虐的」たらしめた「近隣諸国条項」と同様に「沖縄条項」を取り入れるものであるとして批判している。
つくる会の主な主張

新しい歴史教科書をつくる会は、中学校社会科歴史的分野における教科書そのものや、つくる会が執筆した『新しい歴史教科書』を取り巻く環境について主に次のような主張をしている(この主張に対する反対意見・賛成意見などについては、後述の不採択活動、世間の評価を参照)。


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