ついでにとんちんかん
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ついでにとんちんかん
ジャンル
ギャグ漫画
漫画
作者えんどコイチ
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号1985年14号 - 1989年22号
巻数全18巻
アニメ
監督山田雄三(チーフディレクター名義)
シリーズ構成小山高生
キャラクターデザイン金沢比呂司
音楽菊池俊輔
アニメーション制作スタジオコメット
製作フジテレビNAS
放送局フジテレビ系列
放送期間1987年10月17日 - 1988年10月1日
話数全42話(+未放送1話)
間抜作
中東風
白井甘子
発山珍平
天地無用吉村よう
塩沢兼人
日のり子
金丸淳一
塩屋翼
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ついでにとんちんかん』は、えんどコイチによる日本少年向けギャグ漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメである。

週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1984年49号・50号にそれぞれ読切作品として掲載された後、1985年14号から1989年22号まで連載。雑誌連載時の話数単位は「アホ その○」。単行本は全18巻。文庫版は全6巻。文庫版は傑作選形式で収録されている。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
概要

フレッシュジャンプ』(のちに、同誌休刊に伴い『月刊少年ジャンプ』へ移籍)にて連載されていた『死神くん』に続いて発表。前後編読切を経て長期連載となったが、『死神くん』より先に終了した。

作者のえんどコイチによると、ギャグ漫画を描いてみたいという想いから、『週刊少年ジャンプ』に見せる3本ある漫画の1本をギャグにしたが、その漫画を見た茨木政彦に「つまらない」と断られた。その後、テレビを見ながら仕事をしていた際、「怪盗モノのギャグは面白そう」とアイデアを思い付くが、当時『週刊少年ジャンプ』で連載していた北条司の『キャッツ?アイ』と怪盗ネタが被るという理由からアイデアを保留。『キャッツ?アイ』の連載終了後にアイデアを編集部に持ち込み、そのまま連載が決定したという[1]

連載当初は、追出仁(ついでに)町(アニメでは礼院棒(れいんぼう)町)を舞台に「怪盗とんちんかん」が大富豪の邸宅にあるゴミに等しいものをわざわざ予告状まで出して盗み出す、ドタバタなギャグストーリーだった。その後、次第に学園もの・各キャラクターに焦点を合わせた話などにシフトし、盗みに関する話は少なくなる。そのことを自身でネタにもしており、珍しく盗みの話が連続すると「二週続けて盗みネタが…」と編集者が出てきて言う場面もある[2]

連載終了から約3年後、『ブイジャンプ』などで読み切り『とんちんかん2』を経て、『月刊少年ジャンプ』で続編にあたる『ミラクルとんちんかん』を発表している(連載期間2年8か月、単行本は全5巻(本編全4巻と番外編『オリジナルクエスト』1巻))。『ついでに?』でレギュラー格だったキャラクターの何人かは『ミラクル?』ではまったく登場しなくなった(ゴンベエなど)。

えんどは連載終了後、本作のヒットで「コイチはギャグ作家」と読者から認識されるのを快く思っていなかったと明かしている[3]。えんど自身はあくまでも「ギャグも描ける作家」であると認識してほしかったらしく、単行本では同時期に連載していた人情漫画の『死神くん』を何度か宣伝している。また、当作に死神くん自身がゲスト出演した回もある。

ファミコンゲームの『ファミコンジャンプ 英雄列伝』にて、数多い『少年ジャンプ』作品の中から主人公の間抜作がプレイヤーとともに戦うヒーロー16人の内の1人に選ばれている。そのゲーム中の通常戦闘において、他のキャラクターは敵味方全て近接攻撃が「拳」で表現されているのに対し、抜作は「尻」、そして遠隔攻撃は「屁」と異彩を放っている。

アニメは『ハイスクール!奇面組』の後番組であり、『奇面組』の制作スタッフがそのまま続投した。当初は主題歌もうしろ髪ひかれ隊の楽曲であったが、末期には生稲晃子のソロ曲が使われていた。なお同ユニットの母体であったおニャン子クラブは、アニメ開始の1か月前に解散している。
登場人物
主要キャラクター
怪盗とんちんかん

盗みを行う前には予告状を盗み先に送り、予告状の通りに必ず盗みを実行する4人組の怪盗。「予告したことは必ず実行する、物は盗んでも人は傷つけない」が信条である。しかし、彼らの盗む物は安価・無価値な物ばかりで、犯行件数は多いものの被害総額は1万円に満たない(アニメ最終回のナレーションより)。そのため、大日本警察署長からは「もっと高価な物を盗め」、ライバルの怪盗あんぽんたんからは「せこい、盗む物が全然価値がない」と言われているが、これに対してリーダーの抜作は「高い物を盗むと泥棒になる」と弁明している。また「人助けもする」とも公言しており、盗む物の大半は抜作の私物(コレクション[4])だが、他人のための盗みや、犯罪者の逮捕・自首にも貢献することもある。抜作以外の3人が力を合わせて「へのかっ波(へのかっぱ)」を放つことができる。しかし、大家のババア戦では「へのかっ波の上をいく、うんこのかっ波」に圧倒されてしまったことがあるが、最終的には4人全員の力を合わせて「リーダーの口は二枚波(にまいば)」を放ち、大家のババアに勝利することができた。
間 抜作(あいだ ぬけさく) / リーダー
- 吉村よう身長48ページ、体重3,829ダース(アニメでは身長93cm 体重35kg[注 1])、血液型ホンコンB型(いずれも自称)[6]恐竜時代のことを覚えているとか、聖徳太子と遊んだことがあるなどと語り、年齢は200億歳と自称している[7]。自称年齢ではあるものの、『週刊少年ジャンプ』掲載作品で(初回登場時)最年長の主人公とされている(2018年14号時点)[8]。メンバーが通う礼院棒中学の教諭で、2年5組の担任。科目はホームルーム、通常の教科は担当していない(ただし、落雷を受けた時には、一次と二次を含む連立方程式を教えている)。奇妙キテレツな性格をしていて、世間一般の常識というものが全く通用しない究極の「アホ」。自分で思いこんだことおよび信じこんだことは何でもできてしまう人物。そのため彼の周りでは常に騒動が起き、たまにまともなことを言うと口から泡を吹いて気絶する時がある。普通の人が幸せだと思うことを不幸だと言い、逆に普通の人間が不幸だと思うことを幸せだと言い、悪口を褒め言葉として解釈し、褒め言葉を悪口として解釈する。自分で買い物に行くことはあるが、お札をティッシュペーパー、メモ用紙、破れたの補強に使うという金銭感覚の持ち主である。GF(ガールフレンドの略)を「ジャイアント馬場ふんどし」の略と発想するような突飛な性格でもある。本人は「アホ」であることを認めているようで、「わたしはアホはアホでも並大抵のアホではない」と熱弁したり、「馬鹿」と言われた際に「わたしは馬鹿ではなくてアホだ」と反論したことがあるなど全くコンプレックスが無いように見える(むしろ、他人から見て美点と思われることを言われると逆に怒ることすらある)が、実はハゲであることを気にしており、ハゲと直接言われた際に激怒したこともある。他にも、たこ八郎に似ていると言われることも気にしているようで、見間違えられた際は率直に怒る。常識知らずの面が多い反面、ウーパールーパーを盗んだ際には「かわいいというだけで見せ物にするのはよくないことだから」と故郷に送り返したり、仲良しだったぬけちゃんロボットが死んでしまったと思われた時には寂しそうに記念写真を眺めるなど、情は持っている。下宿先のアパート久荘(くそう)の大家が大の苦手。また回を重ねるに連れて、吉沢先生の求愛を避けたり、「逆らうと怖い」とも思っており、同じく苦手としている。アニメで吉沢先生の剣幕を見て、天地と2人で「女の人って怖いですね」と恐怖したこともある。最終回では、未来の礼院棒町にて吉沢先生から逃げて隠れている自分を見て、震えていた。いつも口を開けて間の抜けた顔付きをしており、両手を使わない時は常に猫かがみに曲げている。口の中には大きな前歯が2本だけ生えている。原作では口を閉じることは一切ないが、アニメでは一部の喋る場面で一瞬だけ見られる。また顔は常に斜めか横のアングルのみだが[1]、アニメでは正面を向いたときもある。自身の容姿を普通だと思っているようで、他人から「面白い顔」と言われても「普通なのに」と言ったり自身の顔を見て大笑いする人に対して「どうして面白いのでしょうか」と言っている。頭の中は基本的に空で、脳が入っていない[注 2]。本人によるとIQ(知能指数)はマイナス500で、東風と甘子にIQ200の珍平を合わせて他の3人のメンバーのIQの合計を400としても、とんちんかん全体のIQは抜作のせいでマイナス100になってしまうという。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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