ちみも
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ちみも
ジャンル
ハートフル地獄コメディ
アニメ
監督ぴのあると
シリーズ構成うえのきみこ
キャラクターデザインカナヘイ(原案)
堤舞
音楽やしきん
アニメーション制作シンエイ動画
製作ちみも製作委員会
放送局テレビ東京BS朝日ほか
放送期間2022年7月8日 - 9月30日
話数全12話
漫画:コミック版『ちみも』
作者堤舞
出版社集英社
掲載サイトTwitterInstagram
発表期間2022年6月6日 -
巻数全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『ちみも』は、シンエイ動画制作による日本テレビアニメ。2022年7月から9月までテレビ東京BS朝日ほかにて放送された。

キャラクター原案をイラストレーターのカナヘイが担当しており、魑魅魍魎たちを軸にした「ハートフル地獄コメディ」と銘打たれている[1]

1話で2つのエピソードが放送される構成となっており、全12話24エピソードが放送された。

テレビ放送に先駆けて2022年5月30日から6月23日にかけて8エピソードの先行配信が行われた[2]
あらすじ

「地獄からの使者」と名乗る地獄さんと、魑魅魍魎であるちみもは、人間界を地獄にするため、地獄からやってくる。地獄さんとちみもはめい、はづき、むつみの三姉妹が住む鬼神家に居候することになる。
登場キャラクター
鬼神めい
声 -
神月柚莉愛[3]鬼神家の三女。おさげ髪の中学生。ちみもと地獄さんの第一発見者で、ちみもの名付け親でもある。むつみには内緒で、ちみも達の映え写真を「エメラル」名義で、SNS「ポンスカグラム」に投稿している。
鬼神はづき
声 - 加隈亜衣[3]鬼神家の次女。ビール飲兵衛の美大生で金の亡者。学業を疎かにしない程度に、カフェでバイトをしている。酒豪と言う訳では無く、飲み過ぎた翌朝は二日酔いに悩まされたり、記憶が飛んだりする。地獄さんに家賃を請求するのが日課。
鬼神むつみ
声 - 能登麻美子[3]鬼神家の長女。会社員で家事全般も担う親的存在。普段は穏やかに微笑んでいるが、格闘技経験者でサンドバッグまで所持している事もあり、仕事や家内トラブルでストレスが爆発すると、手が付けられない。SNSを悪の巣窟だと思っている。
地獄さん
声 - 諏訪部順一[3]人間界を地獄化する為にやって来た地獄からの使者で、鬼神家の物置にちみもと共に住んでいる[4]。普段は2本の角こそ生えているが、ヘアセットする事で人間と違わない容姿となり、穏やかに日々の勤労に励んでいる。反面、使者として活動する時には、全身が毛むくじゃら姿になって牙や爪も伸びる。
ちみも(おもち、うめぼし、ちびトラ、シャレオツ、赤パン、青パン、かっぱ、ぶち、ミミ、メガネ、ヒゲ、ツバサ)
声 - 諏訪部順一[5][6][注 1]地獄の魑魅魍魎達。地獄さんと共に人間界に来ているものは12匹おり、それぞれ名前・性格・容姿・能力が異なる。また、地獄の上司直属の恐ろしいちみもや、風変わりなちみも等も存在し、儀式等で相当な本気を出した際には、地獄さん同様の毛むくじゃら姿になる。
地獄先輩
声 - 小松未可子[7]地獄さんの上司で、同行しているちみも「デッド」共々、実力は折り紙付き。但し、容姿言動はギャルそのもので、人間界を滅ぼす様な大業も、軽いノリで挑んでしまう。一方、地獄の発展には真剣に取り組んでおり、人間界へ視察に来た際も、日本人特有の文化風習を地獄にも取り入れらないかと思慮する事が多い。愛用のローラースルーGOGOは、羽が生えて空も飛べる。
制作
企画

本作のプロデューサーの一人である永田雄一は、「地獄からの使者が人間界を地獄化しにやってくる」という設定は、シンエイ動画の過去の作品群の多くで用いられた「一般家庭に居候が来る」という設定からヒントを得、そこから主人公である地獄さんとその周囲の人々、およびその間を取り持つマスコットである「ちみも」たちの設定も出来上がってきたと住宅情報サービス「CHINTAI情報局」とのインタビューの中で説明している。会議の中で、かわいらしい絵柄で知られるカナヘイの名前が挙がったことで起用され、「結果、“地獄”をテーマにした物語に対してかわいいイラストの意外性が見事にハマり、ほっこりとハードを掛け合わせた、これまでにない作品ができたと感じています。」と永田は「CHINTAI情報局」とのインタビューの中で振り返っている。[8].mw-parser-output .scope-of-sources>.ref1:hover~.source1,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref2:hover~.source2,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref3:hover~.source3,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref4:hover~.source4,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref5:hover~.source5,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref6:hover~.source6,.mw-parser-output .scope-of-sources>.ref7:hover~.source7{background-color:#ffe1ff}.mw-parser-output .scope-of-sources>.text1:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text2:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text3:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text4:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text5:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text6:hover,.mw-parser-output .scope-of-sources>.text7:hover{border-bottom:dashed 1px}

高松信司は監督のぴのあるとが自身の別名義であったことを放送終了後にTwitter上にて明かしている[9]
デジタル作画の導入

当初は紙による手描きでテストしたものの、どうしても線が細くなってしまい、カナヘイによるキャラクター原案のイメージを反映できなかった。その時、永田が「デジタル作画なら線の太さを調節できる」と提言したことで、『NINJAハットリくんリターンズ』で使用実績のあった作画ソフトHarmonyが研究中だったカットアウトアニメーションと併用する形で採用された。たとえばちみもは1体につき、眉、目、頬、腕、口が各2点[注 2]、角、角の中心線、そしてボディの計13点のパーツで構成されており、様々なアングルと組み合わせてアニメーションを作っていく。この手法は人間のように複雑な構成のキャラクターにも対応しており、永田は「CGWORLD 2022 クリエイティブカンファレンス」内のセッションの中で「1つの合成した絵をつくっておいて、コンピュータの力を使って変化させることでアニメーションをつくるというイメージです」と説明している。ただし、この手法は単にパーツの位置を動かせばよいというわけではなく、たとえばジャンプで着地する場面では柔らかいボディをつぶすものの固い角はつぶさないといったアニメーターとしての能力が求められると永田はセッション内で話している。加えて、中割は自動で補完できるものの、そのままでは違和感があるため、2コマや3コマ打ちに直したり、動きのツメ指示をする場合もあったという。また、彩色にあたっては、ほんわかした雰囲気を崩さないようにするため淡い色合いのものがつかわれ、色数も絞られた。本作に登場するちみもは全部で12名おり各々に名前と個性があるとはいえ、模様の位置誤り(例:ぶち)や部位の描き忘れ(例:シャレオツ)といった誤りが起きやすいため、各個体の確認は徹底して行われ、後姿が同じ個体は特に注意が払われた。[10][8]

なお本作においては原画、動画…という分業制ではなく、日本国外のワークフローを手本に作画から撮影まで1人のアニメーターが1カット手掛ける手法がとられた。ただし、永田は「(アニメーターによる)描き足しによってキャラ崩れが起きることもあります。カットアウトであっても絵の上手さは求められますし、絵を統一する作画監督も立てなければいけません」とも話している。[10]
セッティング

主人公・地獄さんの居候先である鬼神家三姉妹の自宅は、視聴者が一目でわかりやすくするために、古民家らしい家屋と洋風の屋根を組み合わせた、一風変わったデザインとなった。また、前述のとおり淡い色使いでファンタジックな世界観を感じさせつつも、作中には現実らしさを見せる演出もある。たとえば、現代(制作当時)の若者はテレビよりもスマートフォンやタブレットで映像を見ることが多いという生活事情を反映させるため、鬼神家にはテレビがない。[8]
スタッフ

監督・音響監督 -
ぴのあると[3]

シリーズ構成 - うえのきみこ[3]

キャラクター原案 - カナヘイ[3]

キャラクターデザイン・総作画監督 - 堤舞[3]

色彩設計 - 蝦名佳代子[3]

美術監督 - 高橋佐知[3]

CGディレクター - 伊賀夕[3]

編集 - 藤本理子[3]

音響制作 - スタジオマウス[3]

音楽 - やしきん[3]

音楽制作 - TOY'S FACTORY

音楽制作協力 - F.M.F

チーフプロデューサー - 向井地基起、荒木元道

プロデューサー - 永田雄一、向井紘一郎、御手洗絵里


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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