ちくま日本文学全集(ちくまにほんぶんがくぜんしゅう)とは、筑摩書房から出版された、明治から現代にかけての60人の作家をとりあげた全60巻の文庫版アンソロジー。 筑摩書房が1991年から1993年にかけて、50人の作家の中短編をとりあげ(のち60人)[1]、各作家毎に文庫判の大きさで表紙をハードカバー状に仕立て『ちくま日本文学全集』(全60巻)として出版した。 筑摩書房の文庫判の出版物ではあるが、「ちくま文庫」「ちくま学芸文庫」には属していない[2]。 ページ構成において、ルビ、および、注が淡色印刷[3]であり、本文の黒色より目立たなくしている点が通常の文庫と異なる特徴である。 その後、2007年から2009年にかけ、この中から40人の作家を選定し、装幀を通常の文庫版と同様にした『ちくま日本文学 全40巻』を出版した。(収録作品は同じ) ((*)は「ちくま日本文学」で文庫再刊)
概要
装本 安野光雅
編集協力 池内紀・井上ひさし・鶴見俊輔・森毅
ラインナップ
001 芥川龍之介 (*)
002 寺山修司 (*)
003 宮沢賢治 (*)
004 太宰治 (*)
005 内田百 (*)
006 坂口安吾 (*)
007 谷崎潤一郎 (*)
008 色川武大 (*)
009 金子光晴 (*)
010 開高健 (*)
011 石川淳
012 三島由紀夫 (*)
013 佐藤春夫
014 渋沢龍彦 (*)
015 稲垣足穂 (*)
016 福永武彦
017 泉鏡花 (*)
018 萩原朔太郎 (*)
019 江戸川乱歩 (*)
020 尾崎翠 (*)
021 菊池寛 (*)
022 夢野久作 (*)
023 夏目漱石 (*)
024 梶井基次郎 (*)
025 森?外 (*)
026 岡本かの子 (*)
027 幸田露伴 (*)
028 堀辰雄 (*)
029 中勘助
030 石川啄木 (*)
031 永井荷風 (*)
032 島尾敏雄
033 柳田國男 (*)
034 大岡昇平
035 寺田寅彦 (*)
036 中島敦 (*)
037 正岡子規 (*)
038 大佛次郎
039 中野重治
040 木山捷平
041 樋口一葉 (*)
042 武田泰淳
043 志賀直哉 (*)
044 梅崎春生
045 林芙美子 (*)
046 長谷川四郎
047 川端康成 (*)
048 海音寺潮五郎
049 島崎藤村
050 白井喬二
051 幸田文 (*)
052 深沢七郎
053 宮本常一 (*)
054 織田作之助 (*)
055 中野好夫
056 富士正晴
057 岡本綺堂 (*)
058 渡辺一夫
059 折口信夫 (*)
060 花田清輝
脚注[脚注の使い方]^ 初期の配本巻末には「全50巻」となっている
^ 背・奥付には「ちくま文庫」「ちくま学芸文庫」の表記の代わりに、「ちくま日本文学全集」の記載となる。背には001から060の通し番号がつく
^ 筑摩書房ではサンドベージュ色と呼んでいる
関連項目
ちくま日本文学
外部リンク
⇒筑摩書房 ちくま日本文学全集