試験衛星「たんせい3号(MS-T3)」
所属東京大学宇宙航空研究所
主製造業者日本電気
公式ページ ⇒試験衛星「たんせい3号(MS-T3)」
国際標識番号1977-012A
たんせい3号(たんせい3ごう)は、東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所、現在の宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)が打ち上げた技術試験用人工衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。開発名はMS-T3。 当機は宇宙航空研究所の開発した全段固体ロケットであるM-3Hロケットの打ち上げ性能試験、コールドジェットによる姿勢制御実験、及び沿磁力線姿勢制御実験を行うことを目的に開発された。なお、当機の設計は後続の科学衛星「きょっこう」と一部共通している。 当機は1977年2月19日18:15 (JST) 、鹿児島宇宙空間観測所からM-3Hロケット1号機により打ち上げられ、近地点高度791km、遠地点高度3,813km、軌道傾斜角65.8°の楕円軌道に投入された。ミッション期間は電池の寿命である2週間を予定した。 軌道投入時、キックモーターと結合した状態の衛星が予期せぬコーニングを始めると言うトラブルが発生した。これはキックモーターの噴射により自然に収まり事無きを得たが、原因がヒートパイプ中の液体であると推測されたため、後の「きょっこう」ではヒートパイプを搭載しないよう設計変更された。 ミッション前半で予定されたコールドジェット実験は、地上からの妨害電波による誤作動により途中で中止された。このトラブルは後の衛星での誤作動防止策に生かされた。コールドジェット実験中止の後、沿磁力線姿勢制御実験を行い、想定した成果を得た。
目的
運用
関連項目
たんせい
たんせい2号
たんせい4号
さきがけ
外部リンク
たんせい - ウェイバックマシン(2012年1月17日アーカイブ分) (JAXA宇宙情報センター)
たんせい3号(MS-T3)
歴
日本の宇宙探査機・人工衛星
研究機関
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
旧 ISAS
NAL
NASDA
宇宙システム開発利用推進機構(JSS)
情報通信研究機構(NICT)
運用終了 気象衛星
ひまわり
1号
2号
3号
4号
5号
6号
7号
天文衛星
ひのとり
てんま
ぎんが
あすか
はるか
ようこう
はくちょう
あかり
すざく
ひとみ
開発中止 ASTRO-G
計画中止 SPICA
地球観測衛星
たいよう
きょっこう
じきけん
でんぱ
おおぞら
うめ
うめ2号
もも1号
もも1号b
ふよう1号
GEOTAIL
TRMM
みどり
みどりII
だいち
あけぼの
だいち3号
通信
放送
測位衛星
さくら
1号
2号a
2号b
3号a
3号b
ゆり
ゆり1号
ゆり2号a
ゆり2号b
-BS-2X
ゆり3号a
-BS-3H
ゆり3号b
-BS-3N
かけはし
SUPERBIRD
A
A1
A2
B1
BSAT
1a
-BS-3N
1b
2a
-2b
2c
JCSAT
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