たぬきさん大当り
The Raccon Get Lucky
監督ジョージ・M・リード、熊川正雄(「演出」名義)
製作山本早苗(「企画」)
出演者富士山竜
『たぬきさん大当り』(たぬきさんおおあたり)は、1959年に制作された東映動画製作の短編アニメーションである。15分。 東映動画の設立目的の一つに、「海外輸出」があった。人種や言語の壁から実写では難しい作品輸出をアニメーションで実現しようという目論見である。そのため、当時アメリカから映画研究に来て日本滞在中の映画青年ジョージ・M・リードを東映動画に迎え、戦前からのベテランアニメーター熊川正雄
概要
内容は貧乏なたぬきさんが、制作当時流行のマンボコンテストで偶然から優勝するというもの。日本文化に対するリードの理解が浅かったこともあり、ストーリーはかなり珍妙な仕上がりになっている。また、作画レベルも同時期の短編作品の中では低いものだった。
1967年(昭和42年)、本作が公開されたのを最後に、企画者の山本早苗はチルドレンズ・コーナーを引退する。 人間社会に住むたぬきさんは目下失業中の身、家賃も滞納中で、大家に催促された狸は一念発起して仕事につこうとするも、気弱な性格が災いしてうまくいかない。すっかり気落ちしたたぬきさんが街を歩いていると、公会堂でマンボコンテストが開かれていた。気晴らしにと、群集に紛れて只入りするたぬきさん。ところが席には蟻のたかったチョコレートが置いてあり、気づかずその上に座ってしまったたぬきさんは、お尻を蟻に嫌というほど噛まれ、思わず飛び上がってもがきながら舞台にまで上ってしまう。だがその動きがマンボのリズムとよく合っていたため、観客から好評を得てコンテストで1等となり、賞金10万円をもらった。狸は家賃を払えて大喜び、その上コンテストの司会者から、今後もダンスパーティーに出るよう頼まれる。狸はようやく職にありつけ、本来の明るさを取り戻した。 なお「日本アニメーション映画史」の方は、本作が1959年に上映された事は記載されてない。
ストーリー
キャスト
狸:富士山竜
大家:沢彰謙
司会者:轟謙二
百姓 / 酒屋 / おじさん:福知悟郎
蟻のおばさん:山本緑
蟻のおかあさん:田中知子
委員:三升家小勝
スタッフ
製作:東映動画
企画:山本早苗
構成:ジョージ・M・リード
演出:ジョージ・M・リード、熊川正雄
原画:熊川正雄
動画:山室正男
背景:六郷僚一
撮影:佐倉紀行
音楽:服部公一
録音:森武
進行:山本寛己
公開ほか
一般公開は制作直後の1959年7月7日に東映系で上映。同時上映は美空ひばり主演の『お染久松 そよ風日傘』(監督:沢島忠)と、薄田研二・中原ひとみ主演の『父と娘』(原作:壺井栄、監督:小石栄一)の2本[1]。
それから8年後、1967年3月19日公開の『東映こどもまつり』でリバイバルされた。同時上映は新作長編アニメ『少年ジャックと魔法使い』・『サイボーグ009怪獣戦争』、ピー・プロダクション制作の特撮実写ドラマ『マグマ大使』の3本だった。
この間、NET(現:テレビ朝日)系列で放送された東映動画作品放送番組『ピーコック劇場』の1965年1月11日放送分で、『小人と青虫』(日本動画社制作、1950年)との2本立てでテレビ放映もされている。
参考文献
「日本アニメーション映画史」(洋泉社)136頁・258頁 1978年
「悔いなきわが映画人生 岡田茂」(財界研究所)2001年
脚注[脚注の使い方]^ 「悔いなきわが映画人生 岡田茂」(財界研究所
関連項目
東映まんがまつり
外部リンク
たぬきさん大当り - allcinema
⇒たぬきさん大当り - 日本映画データベース
⇒たぬきさん大当り - KINENOTE
たぬきさん大当り (1959) - IMDb(英語)
NET(現:テレビ朝日) 「大丸ピーコック劇場」前半枠(1965年1月11日)
前番組番組名次番組
かっぱのぱあ太郎たぬきさん大当たりねずみのよめいり
テレビアニメ 1960年代
狼少年ケン
少年忍者風のフジ丸
宇宙パトロールホッパ
ハッスルパンチ
レインボー戦隊ロビン
海賊王子
ピュンピュン丸
キングコング共
001/おや指トム共
サイボーグ009
あかねちゃん
佐武と市捕物控共
もーれつア太郎シリーズ
タイガーマスク
東映魔女っ子シリーズ
魔法使いサリーシリーズ
ひみつのアッコちゃんシリーズ
魔法のマコちゃん
さるとびエッちゃん
魔法使いチャッピー
ミラクル少女リミットちゃん
キューティーハニーシリーズ
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花の子ルンルン
魔法少女ララベル
ゲゲゲの鬼太郎シリーズ
第1作
第2作
第3作