たちかぜ_(護衛艦)
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たちかぜ
2000年自衛隊観艦式にて
基本情報
建造所三菱重工業長崎造船所
運用者 海上自衛隊
級名たちかぜ型護衛艦
艦歴
発注1971年
起工1973年6月19日
進水1974年12月17日
就役1976年3月26日
退役2007年1月15日
除籍2007年1月15日
その後艦型標的(実艦的)として2009年6月撃沈処分。
要目
基準排水量3,850トン
満載排水量5,200トン
全長143m
最大幅14.3m
深さ9.0m
吃水4.65m
ボイラー三菱長崎CE2胴水管型 × 2基
主機三菱船舶用2胴衝動型蒸気タービン × 2基
出力60,000PS
推進器スクリュープロペラ × 2軸
最大速力32ノット
乗員247名
兵装73式54口径5インチ単装速射砲 × 2門
Mk.13 Mod3 単装発射機(スタンダードSM-1) × 1基
Mk.15 高性能20mm機関砲(CIWS) × 2基(後日装備)
74式アスロック 8連装発射機 × 1基
68式3連装短魚雷発射管 × 2基
FCSMk.74 Mod.13 × 2基 (SAM用)
72式射撃指揮装置1型A (艦砲用)
SFCS-6A 水中攻撃指揮装置
C4ISTAROYQ-1→OYQ-1B(1989年換装)
レーダーOPS-11B 対空(1980年装備)
OPS-17 対水上
OPS-20 航海用(後日装備)
SPS-52B 三次元
SPG-51C ミサイル誘導用 × 2基
ソナーOQS-3A
電子戦
対抗手段NOLR-5 ESM→NOLR-6C
OLR-9B ESM(後日装備)
OLT-3 ECM(後日装備)
Mk.137 デコイ発射機 × 4基(後日装備)
曳航具3型(対魚雷デコイ
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たちかぜ(ローマ字:JDS Tachikaze, DDG-168)は、海上自衛隊護衛艦たちかぜ型護衛艦の1番艦。艦名は「太刀振る」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍峯風型駆逐艦太刀風」に続き2代目だった。
艦歴

「たちかぜ」は、第3次防衛力整備計画に基づく昭和46年度計画3,800トン護衛艦2308号艦として、三菱重工業長崎造船所で1973年6月19日に起工され、1974年12月17日に進水、1976年3月26日に就役し、第2護衛隊群に直轄艦として編入され佐世保に配備された。

1976年5月10日、佐世保基地において出港前のエンジンテスト中に立神第7岸壁に激突、艦首部約2メートルが岸壁に食い込んで損傷し、この時艦首付近にいた乗員2名が軽傷を負った。同年8月10日から12月13日の間、ターター装置装備認定試験(SQT)のため、米国ロングビーチに派遣。

1980年11月1日から12月17日まで、護衛艦「きくづき」、「もちづき」、P-2J 8機とともにハワイ派遣訓練に参加。なおこの年、就役時に未装備であった対空レーダー(OPS-11)が装備された。

1982年環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加。その後1986年1992年1996年にも参加した。

1983年3月30日、第2護衛隊群隷下に第62護衛隊が新編され同日付で就役した「さわかぜ」とともに編入された。同年6月28日から8月16日の間、護衛艦「くらま」、「あさかぜ」とともにハワイ派遣訓練に参加。

1993年3月25日第4護衛隊群第1護衛隊に編入され、定係港が横須賀に転籍。

1995年3月16日、第4護衛隊群隷下に第64護衛隊が新編され「あさかぜ」とともに編入。

1998年3月20日、護衛艦「むらくも」の後を受けて護衛艦隊第4代旗艦となる。石川島播磨重工業東京工場において52番砲塔を撤去し、その跡に司令部設備を新設するなどの旗艦への所要の改造が施され、7月10日に引き渡された[1]

2004年10月27日、たちかぜの1等海士(当時21歳)が立会川駅京浜急行電鉄)で飛び込み自殺した。詳細は「護衛艦たちかぜ暴行恐喝事件」および「たちかぜ自衛官いじめ自殺事件」を参照

2007年1月15日、除籍。

2009年6月5日?8日にかけて八丈島南東海域で行われた実弾訓練により、複数の艦船と航空機の艦型標的(実艦的)となり撃沈処分された。

観艦式にて (2006年)

除籍後 (2008年)

佐世保港入港中

佐世保港入港中

佐世保港入港中

歴代艦長

歴代艦長(特記ない限り2等海佐)代氏名在任期間出身校・期前職後職備考
1島田和利1976.3.26 - 1977.1.16海兵74期たちかぜ艤装員長東京業務隊付1等海佐 
2藤本正夫1977.1.17 - 1979.4.1海兵77期たかつき艦長呉地方総監部付1等海佐
3城 泰男1979.4.2 - 1981.1.19つがる艦長第2海上訓練指導隊付1等海佐
4内田耕太郎1981.1.20 - 1982.6.1防大4期海上自衛隊幹部学校海上幕僚監部防衛部付1等海佐
5中村英昭1982.6.2 - 1983.12.19防大5期あきづき艦長くらま艦長1983.1.1
1等海佐昇任
6山下陽一郎1983.12.20 - 1985.8.20防大5期第1海上訓練指導隊船務科長戦術訓練装置運用隊
7山口壮一郎1985.8.21 - 1987.7.31防大5期プログラム業務隊付防衛医科大学校学生課長1987.1.1
1等海佐昇任
8海老洋王1987.8.1 - 1989.12.14海上自衛隊第1術科学校教官
兼研究部員呉基地業務隊補充部付
9土手義孝[2]1989.12.15 - 1991.6.30防大8期横須賀地方総監部管理部
援護業務課長とわだ艦長
10西本政弘1991.7.1 - 1993.6.30防大13期東京業務隊付第42護衛隊司令1等海佐
11山下公正1993.7.1 - 1994.8.29防大11期佐世保地方総監部管理部人事課長くらま艦長
12八木場紀元1994.8.30 - 1996.8.19防大14期運用開発隊開発第1科長兼第2科長ひえい艦長


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