たけしの戦国風雲児ジャンルボードゲーム
対応機種ファミリーコンピュータ
発売元タイトー
人数1?4人
メディア2Mbカセット
発売日1988年11月25日
テンプレートを表示
『たけしの戦国風雲児』(たけしのせんごくふううんじ)は、1988年11月25日にタイトーから発売されたファミリーコンピュータ用テレビゲーム。
このゲームはビートたけしが携わったとされているが、事実上の前作となる『たけしの挑戦状』と違い、当時のゲームとしては不条理な点などが特に無いことから、たけし自身のアイデアが採用されているかは不明。
大まかに、戦国ゲーム(SENGOKU GAME)とパーティーゲーム(PARTY GAME)とに分かれている。
以下、特記しない限り戦国ゲームについての記述とする。 沖縄を除く戦国時代の日本を舞台にしたボードゲームである。サイコロを振ってさまざまなところに行くというものである。単にすごろくをしていくだけでなく、城を奪い取るという国盗り合戦の要素を含まれている。主にビートたけし(以下たけし様、ゲーム上ではこのように表記される)が出てきてアドバイスや邪魔をして進行する。そしてゲームモードに沿ってそれぞれの目的を達成していく。 2?4人プレイが基本だが、コントローラーIIの十字キー左と上、Bボタンを押しながらコントローラーIのAボタンを押して決定すると、そのうち人間(プレイヤー)は何人かを聞いてくる。これによりCPUコマが発生し、一人プレイが可能となる。なお、3人、4人プレイを選んでも追加コントローラーは不要で、3人目はコントローラーI、4人目はコントローラーIIを橋渡しする格好になる。ただし後述する「決闘」時は多少イレギュラーが発生する。 プレイヤーそれぞれの名前を決めるが、なぜか名前の最後の文字は「丸」で全員固定されている。例えば自分の名前が「たけし」と入力しても、「たけし丸」という名前でプレイすることになる。 計4つのコマがある。 「おおえどびーとぽっぷ」「さむらいさんば」「せんじょうのめりーさんのひつじ[1]」「まんゆうおんど」の4つから選べる。選んだテーマソングは自分の出番が来ると流れるようになっている。 その場でサイコロ状のルーレットがスタートし、Aボタンを押すことで止まり、出た目がラッキーナンバーとなる。詳細は後述。 5つのゲームモードがある。 スタートは北海道にあるあばしり城。目的地であるたけし城(九州、熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県境あたりにある)を目指していくゲーム。単純なすごろくである。 ゴールであるたけし城では、たけしとゴルフの勝負をしなければならず、ホールインワンしなければ勝利にならない。敗北すれば「顔を洗って出直し」となり、どこかへ飛ばされるが、敗北してもお金やカード、すなわち資産が多い場合は高確率で「めんどうだから」とたけし様が勝手に勝利扱いしてくれる。 別名、「放浪編」。スタート地点は東京のおおた城。一介の浪人から各地の城に仕官していくゲーム。現代で言えば就職活動(就活)のようなもの。この中ではかなりの自由度が高いゲーム。 仕官のためには、まず九州にあるたけし城に向かい、紹介状(紹介カード)を手にいれた上で自分の仕官したい城に赴く。 しかし、紹介状をやっとの思いで手に入れても、どの城でも一度は「今は間に合っている」と断られてしまう。そこでさらなる自己PRのために、 のいずれかの行動を取ることになる。 武士としての腕前を見せるには、町にある道場で稽古をつけてもらい、侍(さむらい)ポイントを高くしておかなければなかなか厳しい。お金を渡す手法にしても、城によっては即仕官させてくれたり、金だけ取って結局断られてしまったりなどとまちまちである。 一方で、芸をして気に入ってもらう手法を取るとあるアイテムがあれば高確率で仕官が可能であるが、仕官後引き続き大名ゲームに移るつもりであるならば、後がきついものになりかねない。 仕官に成功すれば一応ゲーム終了であるが、ゲームクリア一番乗りのプレイヤーの判断次第でゲーム終了かそのまま大名ゲームに移行するかが決まる。 別名、「出世編」。仕官に成功したプレイヤーが大名を目指して殿様からの命令に従って進めるゲーム。純粋に大名ゲームからスタートの場合スタート地点はランダムに設定。一方で仕官ゲームから引き続きの場合は仕官した城からスタートになる。 大名になるためには、大まかに見て の2パターンがある。なお下剋上を試みて失敗した場合、城を追放され仕官からやり直しになる。 また、「ひまをもらう」と、城を出て仕官ゲームに戻ることになる。ただ、「侍大将」「家老」「軍師」などの役職がある状態でひまをもらうと、少量ながら退職金のようなものが貰える。 一番に大名になったプレイヤーの判断次第で、ゲーム終了かそのまま統一ゲームへ移行するかが決まる。 大名になったプレイヤーが各地の城を乗っ取り、天下統一を目指すゲーム。最初の所持設定が高い。 純粋に統一ゲームからスタートした場合スタート地点は大名ゲーム開始時と同じくランダムになる。一方で大名ゲームから引き続きの場合は、雇われていた城がスタート地点となる。 天下を統一するには、概ね2つの手法がある。 なお、城との戦争は神社で武運長久祈願をしておかなければ絶対に勝てないようになっている。戦争はミニゲームで行われるが、単にミニゲームで勝利しても「惜しい所で攻め切れませんでした」とメッセージが出る。一方でゲームに敗れれば問答無用で兵士の数が減少してしまう。 また、政略結婚も自分に子供がいなければ不可能となっている。 「いんきょする」と、大名職を手放し浮浪人となる。すなわち仕官ゲームに戻ることになるが、大名ゲームでの「ひまをもらう」とは少し勝手が違い、関所をフリーパスできる「印籠カード」が自動で手に入る。 スタート地点はおおた城。ほかのゲームモードとは違いひたすらお金を稼ぐゲーム。3千、5千、1万の設定ができる。 地道にお金を稼ぐならば、町の仕事屋へ行ってひたすら働くことだが、それ以外にも佐渡金山に潜入して一攫千金を狙ったり、山賊について通りかかった人から金目のものを奪い取るなどといった卑劣な手法を取ったりしても、所定の金額に届きさえすれば勝利者になる。 以上5つのゲームモードが存在する。 自分の出番が来ると、ゲーム開始時に決定したテーマソングが流れ のどれかを選択することになる。 基本はサイコロを振って、出た目の数を進んでいく。サイコロの出目は1?6の他、まれに「たけしマーク」が出る。これを出すと の選択肢が現れる。 また、ゲーム開始時に決定した「ラッキーナンバー(1?6)」をゲーム中で出すと、川や戦場などの強制イベントマスをスルーでき、さらにもう1回サイコロを振ることができる。なお、2回連続でラッキーナンバーを出しても、2回目は強制イベントマスをスルーできない。 なお、サイコロは東国原英夫(当時の芸名はそのまんま東)似の人物が振ってくれる。 イベントや店などで手に入れたカードを使うことができるが、ここで使えるカードは種類が限られている。詳細は後述。 プレイヤーの様子(ステータス)を見ることができる。画面下部には「もどる」「かーどをみる」「めっせーじのはやさ」の3コマンドがあり、自分の所持しているカードを1枚ずつ見たり、メッセージロールの速さを調節したりできる。
概要
プレイ人数
名前
コマ選び
音楽
ラッキーナンバー
ゲーム
日本縦断ゲーム
仕官ゲーム
武士としての腕前を見せる。
袖の下(お金。すなわちワイロ)を渡す。
芸をして笑わせる。
御前試合
たけし様の紹介状がないと仕官が完全にできないわけではない。城で殿の御前試合(剣術)に出場し、そこで勝利すれば一発で仕官が決定する。ただし参加料として金50が必要であり、しかも相手はかなりの強敵である。
大名ゲーム
地道に殿様の命令を聞いたり機嫌を取ったりして出世(しゅっせ)ポイントを上げていく。
下剋上(げこくじょう)。雇ってくれた殿様を倒して自分が大名に成り上がる。
統一ゲーム
兵士を従え、各地の城と戦争を繰り広げ、勝つことでその城を制圧する。(出陣)
他者に占領されていない城の者同士で政略結婚を行い、それによって相手方の城と協定を結び、その城が自分のものになる。
商人ゲーム
出番時のコマンド
さいころ
かーど
ようす
いちらん
まっぷ
さいころ
1?6マス進む
7マス進む
相手を動かす
かーど
ようす
各ステータス一覧
なまえ
最初につけた自分の名前。
おかね
普段は、物を買ったり船に乗ったりすると減り、町の仕事屋で仕事をすると所定の金額が貰える。たけちゃんマスなどでのイベントでも増減しやすい。
ちから
現在の体力。つらい仕事をしたり戦場を通り抜ける際などにけがをすると減少する。丸マスでランダムに発生する「けがによる1回休み」では減らない。町で食事や休憩をすると回復する。0になると死亡してしまうが、たけし様が復活させてくれる。ただしその際に持っていたカードが全部没収され、お金は半分になってしまう。
さむらい(しゅっせ、にんき)
日本縦断、仕官、商人ゲームの時は「さむらい(侍)ポイント」となり、大名ゲームの時は「しゅっせ(出世)ポイント」、統一ゲームの時は「にんき(人気)」になる。日本縦断、商人ゲームの時は全くと言っていいほど関わりがないが、逆に仕官ゲームの時はこのポイントが仕官のし易さを左右する重要なバロメーターになっている。町にある道場で剣術の稽古をつけてもらい勝利すると侍ポイントを上げてもらえる。
おみくじ
おみくじカードがない時は「なし」と表示され、神社でおみくじを引きカードを手に入れると、その結果がこの項目に表示される。
かーど
現在持っているカードの枚数。「かーどをみる」を選ぶと現在持っているカードを1枚ずつめくりながら見ることができる。10枚が限度で11枚目のカードが手に入ると不要なカードを捨てなければならない。しかもカードを捨てる際は裏返しにされた10枚の中から選ぶことになるため、枚数が増えてきたら不要なカードがどの位置にあるか予め把握しておかないと、誤って貴重なカードを捨ててしまいかねない。
らっきー
最初に決めたラッキーナンバー。
へいし
大名ゲームで戦争(または鉄砲購入)命令が出て移動中の時と、統一ゲームで出陣し移動中の時に発生する。現在の兵力を表している。
たけし いわく
たけし様からのメッセージ。日本縦断ゲームの時は「早くおいらの城に来いよ」で固定されているが、それ以外のゲームではその時々によって異なったメッセージが現れる。ゲーム攻略のヒントになっているものが多いが、ステータスについての単なるツッコミだけの時もある(例えば、力がやたら高い値の時は「お前、力だけは小錦なみだねー」となることもある)。
Size:99 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef