そばめしは、そば焼き（神戸の方言でソース焼きそばの意）を細かく刻み、米飯と共に鉄板で炒めた料理。兵庫県神戸市発祥のB級グルメである。 神戸の下町である長田区のお好み焼き店で、近隣の町工場で働く工員が、弁当の冷やご飯をそばと一緒に炒めてくれと頼んだことが始まりと言われている[1][2]。持ち込みの白飯で焼きめしを作るというサービスは従前から行われていたため、それがそば焼きと一体化して誕生したメニューである。ちなみに、発祥地の長田区に位置する新長田駅には、そばめしPRのため、こての形をしたモニュメントが存在する[3]。 北海道深川市の深川そばめしとは別物である。 基本的な作り方はそば焼きや焼きめしと同様である。熱した鉄板上で肉やキャベツを炒めた後、茹で中華麺と冷やご飯を入れ更に炒める。麺が細かくなるよう切り刻みながら混ぜ合わせ、とんかつソースやウスターソースなどで調味する[4]。青のり粉や魚粉、どろソースなどは各自が好みでかける。 昭和30年代以前から一部地域の限られた店では提供されていたが、冷やご飯を持ち込む常連客限定の裏メニューであり、一般にはほとんど知られていなかった。「そばめし」という名称で最初に正式にメニューに載せたのは新長田駅近くの「お好み焼 青森」で、1985年ごろのことである。その後大手食品メーカーから冷凍食品が発売されたことで全国的に有名になった。ニチロが1990年8月に大阪周辺地域で限定発売したが、好評だったため、2000年3月に全国で発売。テレビ番組で紹介されて生産が追いつかず、2度にわたって一時販売を休止したほどの人気であった[5]。現在は家庭用の冷凍食品にとどまらず、業務用の冷凍食品もある[6]。また、真空パックの中華麺と粉末ソースをセットしたそばめしの素も販売されている。
概要
作り方
商品展開
脚注[脚注の使い方]^ “長田のこなもん調査、「そばめし」のルーツたどる”
^ “B級グルメの帝王「そばめし」の誕生秘話”
^ “「そばめし」食べに来てや”. MSN産経west. (2011年10月30日). オリジナルの2011年11月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111101225704/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/111030/wlf11103020480016-n1.htm 2022年11月5日閲覧。
^ “ソースメーカー秘伝のレシピ”. オリバーソース. 2019年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月9日閲覧。
^ “発売20周年の「そばめし」 2000年代はそばめしフィーバーで始まりました”. 冷凍食品エフエフプレス. (2019年7月7日). オリジナルの2020年4月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200405114622/https://frozenfoodpress.com/2019/07/07/sobameshi-20th-maruhanichiro/ 2022年11月5日閲覧。
^ “神戸長田 そばめし 業務用商品”. エム・シーシー食品株式会社. 2020年4月5日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2020年4月9日閲覧。
関連項目
ビリヤニ - バスマティ種の米を使用した混ぜごはん。バスマティ米は長粒種なので見た目がそばめしに類似する。
外部リンク
ソースメーカー秘伝のレシピ そばめし編（オリバーソース）
日本料理
烏賊飯
ういろう※
黄飯
おこし※
おこわ
おにぎり
オムライス
かて飯
釜飯
かるかん
カレーライス
きりたんぽ
黒飯
鶏飯
ジュンドッグ
寿司※
赤飯
瀬戸の染飯
煎餅※
雑炊※
そばめし
鯛めし
ちまき※（あくまき）
炊き込みご飯