『その名はバレット』
シド・バレット の スタジオ・アルバム
リリース1970年11月14日
録音1970年2月26日 - 7月17日 EMIレコーディング・スタジオ
ジャンルサイケデリック・フォーク、ブルースロック
時間38分43秒
レーベルハーヴェスト/EMI
プロデュースデヴィッド・ギルモア、リチャード・ライト
専門評論家によるレビュー
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帽子が笑う…不気味に
(1970年)その名はバレット
(1970年)何人をも近づけぬ男
(1974年)
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『その名はバレット』(原題:Barrett)は、シド・バレットが1970年に発表した2作目のソロ・アルバム。 1970年2月24日、シドはBBCの番組『The John Peel Show』のために5曲を録音し[1]、3月14日にオン・エアされるが、その中には本作収録曲「ジゴロおばさん」「ベイビー・レモネード」「興奮した象」も含まれていた。この時の録音は、1987年に『The Peel Sessions』というタイトルでCD化される。そして、2月26日に本格的なレコーディングを開始。プロデュースは、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが中心となり、前作『帽子が笑う…不気味に』に参加したロジャー・ウォーターズは「もう誰もシドをプロデュースできない」と発言して、本作には関与しなかった[2]。 レコーディングの途中の6月6日には、シドはデヴィッド・ギルモアとジェリー・シャーリー
解説
ジャケット・デザインはヒプノシスが担当し、イギリス盤の初回盤は、ジャケットがエンボス仕様となっていた[1]。本作は全英チャート・インを果たせなかった。本作はシドにとって最後のオリジナル・アルバムとなり、1974年発売の2枚組LP『何人をも近づけぬ男』は、前作『帽子が笑う…不気味に』(ここでは『気狂い帽子が笑っている』というタイトルになっている)と本作を抱き合わせただけの内容で、以後も未発表音源集や、既発音源を流用したコンピレーション・アルバムしかリリースされていない。 全曲シド・バレット作詞・作曲。
収録曲
ベイビー・レモネード - "Baby Lemonade" - 4:06
ラヴ・ソング - "Love Song" - 2:59
ドミノ - "Dominoes" - 4:03
あたりまえ - "It Is Obvious" - 2:54
ラット - "Rats" - 2:54
メイシー - "Maisie" - 2:46
ジゴロおばさん - "Gigolo Aunt" - 5:42
腕をゆらゆら - "Waving My Arms in the Air" - 2:07
嘘はいわなかった - "I Never Lied to You" - 1:47
夢のお食事 - "Wined and Dined" - 2:53
ウルフパック - "Wolfpack" - 3:41
興奮した象 - "Effervescing Elephant" - 1:50下記7曲は1993年リマスターCDのボーナス・トラック。
ベイビー・レモネード (テイク1) - "Baby Lemonade" (Take 1) - 3:46
腕をゆらゆら (テイク1) - "Waving My Arms in the Air" (Take 1) - 2:13
嘘はいわなかった (テイク1) - "I Never Lied to You" (Take 1) - 1:48
ラヴ・ソング (テイク1) - "Love Song" (Take 1) - 2:32
ドミノ (テイク1) - "Dominoes" (Take 1) - 0:40
ドミノ (テイク2) - "Dominoes" (Take 2) - 2:36
あたりまえ (テイク2) - "It Is Obvious" (Take 2) - 3:51
参加ミュージシャン
シド・バレット - ボーカル、ギター
デヴィッド・ギルモア - 12弦ギター、ベース、オルガン、ドラムス
リチャード・ライト - キーボード、ピアノ
ジェリー・シャーリー
ウィリー・ウィルソン - ドラムス、パーカッション
ヴィク・セイウェル - チューバ (on 12.)
脚注^ a b 『ピンク・フロイド』(エクシード・プレス、1999年、ISBN 4-89369-739-0)p.89, 91
^ a b 日本盤CD(TOCP-3431)ライナーノーツ(赤岩和美)
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