そごうの店舗一覧(そごうのてんぽいちらん)では、株式会社そごう・西武が運営する百貨店のうち、「そごう」ブランドの店舗(2009年まで株式会社そごうが運営していた当時の店舗を含む)を掲載する。また過去に存在した店舗、出店予定があったが実現しなかった店舗についても掲載する。
営業中の店舗「西武・そごう」ブランドでの小型店については「そごう・西武#小型店(西武・そごう)」を参照
関西を地盤としていたそごうは、水島廣雄社長の下で拡大路線を進め、千葉そごうを第一弾として、国道16号を中心とした首都圏の郊外都市に積極的に出店した[1]。そして北は北海道から南は九州、さらには海外に至るまで、最盛期には30店舗以上の広範な店舗網を有しており、それぞれが地域子会社として水島廣雄が株主の大半を握る株式会社千葉そごうが各地の子会社に出資していた。急激な多店舗展開により、1992年には小売業で売上高日本一を誇った[2]。しかしバブル崩壊以降、担保にしていた不動産の価値が低下し、さらに急激な多店舗展開によって経営難に陥った2000年に経営破綻し、直営の大阪店や東京店(有楽町そごう)をはじめとする多くの店舗が閉鎖された。その後西武百貨店と業務提携して経営再建を行い、ミレニアムリテイリングの発足、セブン&アイグループ入りと変遷したが、その過程でさらに不採算店舗の閉鎖が進んだ。2005年には大阪店の跡地に心斎橋本店を開店させて関西地区での事業強化を図ったが、わずか4年で閉店に追い込まれた(大丸心斎橋店北館→心斎橋パルコに転換)。その後も直営店だった神戸店をエイチ・ツー・オー リテイリング(阪急阪神百貨店)へ譲渡(神戸阪急に転換)するなど、大阪発祥の百貨店にもかかわらず関西地区の店舗の経営不振による閉鎖・譲渡が進み、2020年の西神店(神戸市)閉店により関西からは完全に消滅した。
2021年3月現在、国内で営業しているのは大宮店、千葉店、横浜店、広島店の4店舗である。全店舗がセブン&アイ・ホールディングスにより「基幹店」(「旗艦店」ではない)と位置づけられている[3]。2021年2月28日の川口店閉店をもって非基幹店は消滅した。
そごうの経営破綻時、東京店・大阪店・神戸店の3店(いずれも閉店)は、株式会社千葉そごうと日本興業銀行(現在のみずほ銀行)が大株主である上場企業の株式会社そごうの直営店で、それ以外は水島廣雄が過半数株主である株式会社千葉そごう(資本金1億円)と、千葉そごう100%出資で完全子会社の株式会社柏そごう、株式会社廣島そごうの出資により、店舗ごとに子会社が設立されて経営が行われていた。前述の3社と各地の店舗運営子会社の間で株式持ち合いが行われ、かつてのメインバンクであった長銀・興銀を筆頭に、地方銀行からも出資会社の債務保証を取り付けて多額の融資を受けていた。この複雑な資本関係のため、経営破綻するまで店舗ごとの財務状態は明らかにされなかった。報道では「そごうグループXX社」と称されていた。後項も参照のこと。
現在は全店「そごう+地名」の形の「そごう○○店」が正式名称であるが、経営破綻以前は、直営3店舗はそれぞれ「有楽町そごう」(東京店)、「心斎橋そごう」(大阪店)、「神戸三ノ宮そごう」(神戸店)という通称があり、子会社運営の店舗は「○○そごう」が正式な店名であった。経営破綻前の名残から、一般には現在も通称として使われている(西武も同様)。
東日本地域のほとんどの店舗は、再開発組合や鉄道事業者・デベロッパーなど、他の事業体が建設したテナントビルに核店舗として入居する形態を取り、1980年代以降、1997年の錦糸町そごう(2000年閉店)まで立て続けに出店を行っていた。その場合、そごうのテナント区画外にある店舗では「ミレニアムカード」や「全国百貨店共通商品券」などが使用できない。東日本以外にもこうした形態の店舗は存在した。
千葉店
旧店:千葉県千葉市中央区富士見2-3-1[4] 塚本大千葉ビル[4](千葉駅南口)1966年10月28日「株式会社千葉そごう」設立[4]。