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出典検索?: "すっぱい葡萄"
「酸っぱい葡萄」(すっぱいぶどう)は[1]、イソップ寓話(ペリー・インデックス15)の一つで、その邦題(日本語題名)の一つ。原題(古代ギリシア語題名)は "?λ?πηξ κα? σταφυλ?"(ラテン翻字:Alopex kai staphyle、和訳:狐と葡萄)[2]、ラテン語題名は直訳した "Vulpes et uva "、英題も直訳した "The Fox and the Grapes " で、邦題にも直訳した「狐と葡萄(きつねとぶどう)」がある。狐が己が取れなかった後に、狙っていた葡萄を酸っぱくて美味しくないモノに決まっていると自己正当化した物語が転じて、酸っぱい葡萄(sour grapes)は自己の能力の低さを正当化や擁護するために、対象を貶めたり、価値の無いものだと主張する負け惜しみを意味するようになった[3]。 イソップ寓話の原典については、存在したかどうかも含めて不明である。現存するのは全て後世に編集されたもので、ここでは以下の3言語における“編集された本文”を記載する。
原典
原典に近い時代に古代ギリシア語で編集されたと考えられる古代ギリシアの寓話収集者バブリウス(2世紀)の寓話詩集に見られる韻文化された本文(※表記するのは、古代ギリシア語本文に約物を添えた文体)。
原典に近い時代にラテン語に翻訳・編集されたと考えられる古代ローマの寓話詩人パエドルス(別発音:ファエドルス、ほか。フルネーム:Gaius Julius Phaedrus。紀元前20年か紀元前15年 - 紀元後50年か51年)の手になる本文(※表記するのは、ラテン語本文に約物を添えた文体)。韻文である (1) と違って (2) は散文であり、その意味で原典に近い翻訳と考えられる。
クリストファー・スマート
バブリウスの古代ギリシア語文
?λ?πηξ λιμ?ττουσα, ?? ?θε?σατο ?π? τινο? ?ναδενδρ?δο? β?τρυα? κρεμαμ?νου?, ?βουλ?θη α?τ?ν περιγεν?σθαι κα? ο?κ ?δ?νατο. ?παλλαττομ?νη δ? πρ?? ?αυτ?ν ε?πεν・ ≪?μφακ?? ε?σιν.≫ O?τω κα? τ?ν ?νθρ?πων ?νιοι τ?ν πραγμ?των ?φικ?σθαι μ? δυν?μενοι δι' ?σθ?νειαν το?? καιρο?? α?τι?νται.パエドルスのラテン語文
Fame coacta vulpes alta in vinea
uvam adpetebat, summis saliens viribus.Quam tangere ut non potuit, discedens ait:"Nondum matura est; nolo acerbam sumere."Qui, facere quae non possunt, verbis elevant,adscribere hoc debebunt exemplum sibi.クリストファー・スマートの英文
An hungry Fox with fierce attack
Sprang on a Vine, but tumbled back,Nor could attain the point in view,So near the sky the bunches grew.As he went off, "They're scurvy stuff,"Says he, "and not half ripe enough--And I 've more rev'rence for my tripesThan to torment them with the gripes."For those this tale is very patWho lessen what they can't come at. お腹を空かせた狐は、たわわに実ったおいしそうな葡萄を見つけた。食べようとして懸命に跳び上がるが、実はどれも葡萄の木の高い所にあって届かない。何度跳んでも届くことは無く、狐は、怒りと悔しさから「どうせこんな葡萄は酸っぱいに決まっている。誰が不味そうな葡萄なんか食べてやるものか」と負け惜しみの言葉を吐き捨てると別の食べ物を探しに去っていった。 自分こそが手に入れたかったが、到底かなわない対象と判断・諦めた後に、一部の人々はその対象を一転「価値の無いもの」「自分にふさわしくない低級なもの」と無意識に思い込もうとし、それを理由に諦めた原因である己の能力の不足と向き合うことから逃げて、心の平安を得ようとする[3]。 フロイトの心理学では、この人々の自己正当化・自己防衛思考を防衛機制および合理化の例とする。
あらすじ
用語・解説