すぎむら しんいち
生誕 (1966-02-28) 1966年2月28日(58歳)
日本・北海道札幌市北区太平
受賞第14回ちばてつや賞ヤング部門大賞
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すぎむら しんいち(1966年2月28日 - )は、日本の漫画家。本名、杉村伸一[1]。北海道札幌市北区太平出身。北海道札幌北陵高等学校、北海学園大学法学部卒業。 第14回ちばてつや賞ヤング部門大賞受賞[2]。受賞作『きょうの出来事』でデビュー。 40歳くらいで老眼になり、他の漫画家に倣って、拡大できるデジタル作画に移行した。当時は、パソコンに接続して間接的にモニターで漫画表示するペンタブレットしかなく、慣れて液晶タブレットには移行せず、そのまま使用している[3]。自由に消せるため、作画時間は、アナログ時代に比べて、作業が遅く長くなった[4]。 妻は同じ漫画家仲間であった風間やんわりの姉。
概要
作風
各種サブカルチャーに詳しく、ヤクザ・ヤンキーからマニア・オタクまでを含む、エキセントリックで多彩な登場人物が繰り広げる物語を描く。
出版不況が漫画に及び、2017年から、転換を模索し、3年間、休業していた。読者層の拡大を視野に入れて、2020年、初の美男美女を主人公にする、正統派ラブストーリー『最後の遊覧船』で、復帰する[5]。
作品リスト
単行本
サムライダー(『ヤングマガジン海賊版』、『週刊ヤングマガジン』、1987年 - 1989年、全3巻) - 2003年に『サムライダー88』として再刊。
右向け左!(原作:史村翔、『ヤングマガジン』、1989年 - 1991年、全8巻) - 1995年に村上淳主演の『右向け左!自衛隊へ行こう』として映画化。
ホテルカルフォリニア(『ヤングマガジン』、1991年40号 - 1993年2・3号、全5巻)
東京プー(『ヤングマガジン』、1993年 - 1994年、全5巻)
超・学校法人スタア學園(ヤングマガジン、1994年 - 2000年、全21巻)
ALL NUDE(1999年、短編集)- 2006年に『スノウブラインド』として2編の新作を加えて再刊。
クローン5(相談:いとうせいこう、『ヤングマガジンアッパーズ』、2001年 - 2002年、全4巻)
サムライダー(『ヤングマガジンアッパーズ』、2003 - 2004年、全5巻) - 上記の「サムライダー」とは同名の別作品。
ディアスポリス 異邦警察(脚本:リチャード・ウー、『モーニング』、2006年 - 2009年、全15巻)
老人賭博(原作:松尾スズキ、『モーニング』、2011年 - 2012年、全3巻) - 同名小説の漫画化
ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ -童貞SOS-(講談社『ネメシス』、2010年 - 2017年、全6巻)
ディアスポリス -異邦警察- 999篇(脚本:リチャード・ウー、『モーニング』、2016年、全1巻) - 『ディアスポリス 異邦警察』の続編
最後の遊覧船(『ビッグコミックスペリオール』、2020年3号 - 18号、全2巻)
単行本未収録
SSSS(『ビッグコミックスペリオール』2021年17号[6][7] - 19号、2022年18号[8]) - 3号連続掲載の読み切りシリーズ[7]→2号連続の読み切りシリーズ[9]
1983(『ビッグコミックスペリオール』2023年16号[10]) - SSSSシリーズ作品[10]
CDジャケットイラスト
タチムカウ -狂い咲く人間の証明-(1997年・筋肉少女帯のシングル)
I will Survive(1998年・真心ブラザーズのアルバム)
映画
キューティーハニー(2004年)キャラクターデザイン
メディア登場
浦沢直樹の漫勉 neo(NHK Eテレ 2020年10月15日) - 『最後の遊覧船』の製作過程を収録した画像を見ながら浦沢と対談した。