この項目では、漫画作品・映画作品について説明しています。長野県?新潟県を流れる川については「信濃川」をご覧ください。
しなの川
監督野村芳太郎
脚本ジェームス三木
原作岡崎英生
上村一夫
製作樋口清
出演者由美かおる
仲雅美
音楽冨田勲
撮影川又昂
編集太田和夫
配給松竹
公開 1973年11月3日
上映時間91分
製作国 日本
言語日本語
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『しなの川』(しなのがわ)は、1973年2月から1974年2月までヤングコミックに連載された上村一夫の漫画作品(原作 岡崎英生)[1]。また、1973年に野村芳太郎監督によって映画化された日本映画である。 昭和3年、17歳の朝田竜吉は、十日町の高野家に奉公となる。高等女学校3年生の娘の高野雪絵と知り合う。雪絵は、駆け落ちした母親のことを気にしていた。その後、雪絵は長岡の高女に転校させられ、竜吉とは離れ離れになる。昭和5年、高女の国語教師で左翼の沖島雄介と恋仲になり、駆け落ちすることとなる。しかし、処女を与えた後、疎遠となる。十日町にかえり、雪絵と竜吉は再会する。そして、信濃川に落ちて心中するが、どちらも命は助かる。母が佐渡にいると聞いた雪絵は、母を訪ねまわり、ついに母に再会する。そして、父親が同性愛者であること、雪絵の父は父親ではないこと、さらに女としての生き方について母から話を聞く。雪絵は自分の中に流れている母の血を感じて母と和解し、家に戻ってから父親をも許し、父の薦める縁談を受けることにする。嫁入りの日、雪絵の姿を見つめる竜吉は満州へと旅立つ。
あらすじ
漫画
『しなの川』、少年画報社、1973年
『しなの川』全3巻、K&Bパブリッシャーズ、2005年
映画
スタッフ
原作:岡崎英生
監督:野村芳太郎
企画:西野皓三
脚本:ジェームス三木
撮影:川又昂
編集:太田和夫
音楽:冨田勲
録音:栗田周十郎
照明:小林松太郎
由美かおるは前作『同棲時代 ―今日子と次郎―』のヌードや大胆な濡れ場が話題を呼び[2][3]、大人の演技で人気を取り戻したが[2][3]、続編(『新・同棲時代 愛のくらし』)のオファーにはカマトトぶりを発揮し「裸はもうイヤ!」と出演を拒否した[2]。しかし『同棲時代』以上にエロティック描写が織り込まれると予想された本作の主演を受けた[2]。
エピソード
由美かおるが全裸で水浴びして、和服姿の男性に抱きつく、美しいCMNFシーンがある。男性ヌードはない。
映画およびレコードに対し、ある作家が自著を盗作したとの指摘がなされたが、その後、類似性無しとしてヤングコミック誌において抗議見解を掲載した[4]。
ビデオソフト
1980年代初頭に松竹ホームビデオから、テレビサイズのビデオが4万9000円で発売された(後に2万9000円に価格改定)[5][6]。
2004年5月25日に松竹から発売された『由美かおる DVD-BOX』で、映画『同棲時代 ―今日子と次郎―』とのカップリングでDVD化された。
2015年7月3日に松竹からBDが発売された。
出典^ 『しなの川』第3巻巻末、K&Bパブリッシャーズ、2005年
^ a b c d 「NEWS MAKERS 由美・上村コンビ "二作目"の皮算用」『週刊ポスト』1973年6月15日号、小学館、40頁。
^ a b 「死ぬまで死ぬほどSEX 夏目雅子、松坂慶子、名取裕子、十朱幸代、秋吉久美子、樋口可南子、黒木瞳、関根恵子ほか 『女優だからこそ脱いだ』 銀幕を彩った大女優31人『覚悟のセックスシーン』」『週刊ポスト』2017年7月7日号、小学館、160頁。
^ 『しなの川』第3巻巻末、および、『リリシズム』p135、まんだらけ、2011年
^ 「ビデオコレクション1982」1981年、東京ニュース通信社、「週刊TVガイド」臨時増刊12月2日号
^ 「'89ビデオソフト全カタログ」1989年、小学館、テレパル/ビジパル共同編集
外部リンク
しなの川 - 松竹作品データベース
しなの川 - 映画.com
表
話
編
歴
野村芳太郎監督作品
1950年代
鳩
次男坊
愚弟賢兄
きんぴら先生とお嬢さん
鞍馬天狗 青面夜叉
青春三羽鳥
慶安水滸伝
伊豆の踊子
青春ロマンスシート 青草に坐す
びっくり五十三次
大学は出たけれど
おとこ大学 新婚教室
亡命記
東京-香港 蜜月旅行
花嫁はどこにいる
太陽は日々新たなり
角帽三羽烏
旅がらす伊太郎
次男坊故郷へ行く
花嫁募集中
ここは静かなり
踊る摩天楼
伴淳・森繁の糞尿譚
花嫁のおのろけ
張込み
月給13,000円