さんご礁
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「コーラルリーフ」はこの項目へ転送されています。櫻井隆仁作曲の楽曲(JR東日本の駅で発車メロディとして使用されている楽曲の1つ)については「櫻井音楽工房」をご覧ください。
ミクロネシア連邦ヌクオロ環礁NASAによる衛星写真八重山黒島周辺のサンゴ

サンゴ礁(サンゴしょう、珊瑚礁、さんご礁、coral reef)は、造礁サンゴ群落によって作られた地形の一つ。サンゴがその石灰質の骨格を積み重ねて海面近くまで高まりを作る地形のことをいう[1]熱帯の外洋に面した海岸によく発達する。
概要日本のサンゴ礁(石垣島・白保海岸)紅海エイラートのサンゴ礁

造礁サンゴの繁殖に適しているは、25-30℃ほどの高水温、3-4%ほどの高い塩分濃度、深くても水深30mほどの浅くてきれいな海域である。赤道付近では貿易風によって西向きの暖流が発生し、高緯度地方からの寒流がその後に入りこんでいる。太平洋インド洋大西洋どれも西側にサンゴ礁が集中し、東側にあまり見られないのはこの理由による。また、大規模なサンゴ礁でも、河口域を避ける形をとっているのが見られる。

日本では南西諸島伊豆諸島小笠原諸島など南部の島嶼部でサンゴ礁が見られるが、サンゴ礁は水温18℃ほどまで形成されるので、日本本土でも小規模なものならば対馬海峡以南と房総半島以南の各地で見られる。

サンゴ礁が土台になっている島は温暖化が原因ではなくサンゴ礁自身の沈下により消滅の一途を辿っている。

サンゴ礁は火山活動の活発な所で見られることは少なく、火山からガスや熱水が大量に噴出するためそれらが海水に溶けると強い酸性へと変化し生き物は暮らしにくくなり、特にサンゴ礁はカルシウムの殻を作って成長するため、火山の影響が強い酸性の海では殻が溶けてしまい生きていけない。

造礁サンゴにはミドリイシ、ノウサンゴ、キクメイシなど数100種類もあるが、これらは直径1cm足らずのイソギンチャクに似た小さなポリプがたくさん集まって群体をなしたもので、様々な形のサンゴは、たくさんのポリプがそれぞれの種類によって独自の骨格を形成したものである。

サンゴのポリプはプランクトンを捕食するが、体内に光合成を行う褐虫藻共生させ、その栄養分をもらうこともできる。成長したポリプは分裂して増え、海水中の二酸化炭素カルシウムを取りこみ、炭酸カルシウムを主成分とした骨格をつくる。たくさんの造礁サンゴが生命活動を行った結果、サンゴの下には厚い石灰岩の層ができ、サンゴ自身はさらに上へ、沖へと成長する。

サンゴ礁付近の砂浜は波浪で折れたり、動物に齧られたりしたサンゴの残骸を含んで白っぽくなる。他にも貝類ウニ有孔虫の死殻なども海岸に堆積する。このようにサンゴ礁の砂浜の砂は、その大部分が生物起源であり、多くが石灰質である。これらの石灰分が堆積し、一部が溶けて再び固まることで、砂粒を含んだまま岩石となったものがビーチロックである。

こうした生物と自然の営みが長い時間をかけて積み重なった結果、石灰岩の岩盤による広いサンゴ礁ができ、地形を変えてしまう。上空からサンゴ礁のある海域を見ると、藍色の海にサンゴ礁の浅瀬が水色やエメラルドグリーンに浮かび上がる。

サンゴ礁の分布

グレート・バリア・リーフの衛星写真

サンゴ礁の地形。Shore:海岸 Inner reef:内礁 Reef crest:礁縁部 Outer reef:外礁 Reef limestone:石灰岩層

分類

サンゴ礁はその形態により、大まかに裾礁、堡礁、環礁の3つに分けることができる。

海岸部に接して発達したサンゴ礁を裾礁(きょしょう)という。外礁(サンゴ礁の縁)に囲まれた礁の内部は浅い礁池(しょうち)となり、上空から見ると水色に見える。現在の日本のサンゴ礁のほとんどが裾礁である。

外礁が防波堤のように環状に島を取り囲み、礁と島の間にやや深い礁湖(しょうこ・ラグーン)があるものを堡礁(ほしょう)という。チューク島(トラック諸島)などが例として挙げられる。堡礁は、中央の島を取り囲んでいるもの以外に、大陸を取り囲んでいるものもいう。大陸を中心に取り囲んでいるので有名なのがオーストラリアグレート・バリア・リーフ(大堡礁)である。

礁の中央に島がなく、環状の外礁と礁湖のみがあるものを環礁(かんしょう)という。ムルロア環礁沖ノ鳥島などが例として挙げられる。サンゴ礁形成と裾礁-堡礁-環礁の移行を示すアニメーション

このようなサンゴ礁の形態の違いは、島の沈降もしくは海面の上昇によると考えられている。堡礁や環礁の形成過程については、裾礁を抱える島が地殻変動侵食により沈降し堡礁や環礁に変化したとする沈降説と、最終氷期海水準変動によって生じた裾礁が海面の上昇により堡礁や環礁に変化したとする氷河制約説とがあり、共に一定の評価を得ている。特に沈降説は、チャールズ・ダーウィンによるもので、現在ではプレートテクトニクスと連動している。

サンゴ礁が隆起や海面降下により島となる場合もある。宮古島沖永良部島などがその例で、島が全体的に平坦な形となるのが特徴である。また、北大東島南大東島は島の中央が凹んでおり、周囲を囲むように高い部分がある。これは、隆起した環礁であると考えられている。

また、パラオなどはサンゴ礁内に大きな鍾乳洞があるが、鍾乳洞は陸上でなければ形成されないので、かつてそこは陸上だったことになる。これはサンゴ礁が海面の降下で海面上に現れ、侵食を受けて鍾乳洞ができ、再び海面が上昇したときに海底となったもので、現在島となっている部分は侵食されずに残った部分である。
サンゴ礁の構成と化石

サンゴ礁を形成するのは、必ずしも造礁サンゴだけではない。他にも石灰質の骨格を大きく発達させるものがあれば、サンゴ礁を形成する要素となり得る。現在のサンゴ礁では、紅藻類である石灰藻が優占する場所もある。また、必ずしもサンゴ礁の形成には関わらないものの、石灰質の殻を作るため、サンゴ礁での石灰質の蓄積に関わるものとして、二枚貝類であるシャコガイや、大型の有孔虫であるゼニイシホシズナが多数生息している。


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