さようなら
Sayonara
監督深田晃司
脚本深田晃司
原作平田オリザ
製作小西啓介
小野川浩幸
深田晃司[1]
出演者ブライアリー・ロング
Geminoid F
『さようなら』(Sayonara) は、平田オリザの同名の戯曲をもとに、深田晃司が脚本、監督を務め、2015年に公開された日本映画[3]。 2015年10月の東京国際映画祭で初めて公開され、日本では2015年11月21日に一般公開となった[4][5]。公開に際し、R15+に指定された[6]。 ブライアリー・ロング
概要
原作の舞台を見て、脚本を書いた深田は。「死を知らぬアンドロイドと死にゆく人間の対話が、死とは何か考えさせる。強烈な死の匂いに引きつけられた」と述べている[3]。 放射能に汚染された近未来。日本政府は、国民に優先順位をつけ、徐々に国外へ避難させる「棄国」を決断する。 難民として日本に住むターニャは、今は亡き両親が購入したアンドロイドのレオナに介護されながら、人里離れた一軒家で生活をしていた。彼女には避難できる見込みはない。レオナは老朽化して車椅子に乗り、周りの人々は次々と去っていく中、ターニャは最期のときを待つ[3][7]。 世界初公開は、2015年10月の東京国際映画祭においておこなわれた[4]。日本では、11月21日に一般公開された[5]。 『バラエティ』誌のピーター・デブルージ (Peter Debruge) は、この映画を「人間とロボットの関係についての陰鬱な習作であり、その美しい風景を別にすれば、ほとんど何も惹きつけるものがない (dreary study of human-robot relations [that] offers little to engage apart from its pretty scenery)」と記した[2]。 『ハリウッド・リポーター』誌のデボラ・ヤング (Deborah Young) は、この映画を「暗く、絶望的で、とても陰鬱な ... 日本的雰囲気による終末もの (dark, hopeless and pretty depressing [...] post-apocalyptic Japanese mood piece)」と記した[1]。 映画評論家の秦早穂子は、この映画について、「原発事故、人種問題なども含むが、死に向かって生きる人間、死を知らないアンドロイドとのリアルで、不思議な関係が主題」だとしている[7]。 この映画は、2015年の東京国際映画祭でコンペティション部門に選ばれた[4]。
あらすじ
キャスト
ブライアリー・ロング - ターニャ[1]
ジェミノイドF
新井浩文[1]
村田牧子[1]
村上虹郎[1]
木引優子[1]
ジェローム・キルシャー(フランス語版)[1]
イレーヌ・ジャコブ[1]
公開
評価
批評家たちの反応
栄誉
脚注^ a b c d e f g h i j k l Deborah Young (2015年10月24日). “ ⇒'Sayonara': Tokyo Review”. The Hollywood Reporter
^ a b c d Peter Debruge (2015年10月24日). “Tokyo Film Review: ‘Sayonara’
^ a b c d 小原篤 (2015年11月13日). “人間を問う、ほほえみ 「さようなら」出演のジェミノイドF&監督の深田晃司”. 朝日新聞・夕刊be金曜: p. 3 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧