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出典検索?: "さまよえるオランダ人"
この項目では、ワーグナーのオペラについて説明しています。元になった伝承については「フライング・ダッチマン」を、その他の用法については「フライング・ダッチマン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
音楽・音声外部リンク
さまよえるオランダ人(1880年版) - Brilliant Classics提供のYouTubeアートトラック
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(オランダ人)、マリアンネ・シェッヒ(英語版)(ゼンタ)、ゴットロープ・フリック(英語版)(ダラント)、ルドルフ・ショック(エリック)、フリッツ・ヴンダーリヒ(舵手)、ジークリンデ・ヴァーグナー(英語版)(マリー)
フランツ・コンヴィチュニー指揮シュターツカペレ・ベルリン・ベルリン国立歌劇場合唱団
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽リヒャルト・ワーグナーが描いた「さまよえるオランダ人」の楽譜
『さまよえるオランダ人』(さまよえるオランダじん、ドイツ語: Der fliegende Hollander)は、リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ。 神罰によって、この世と煉獄の間を彷徨い続けているオランダ人の幽霊船があり、喜望峰近海で目撃されるという伝説(フライング・ダッチマン)を元にした、ドイツの詩人ハインリヒ・ハイネの『フォン・シュナーベレヴォプスキー氏の回想記』(Aus den Memoiren des Herren von Schnabelewopski、1834年)にワーグナーが着想を得て再構成し、1842年に完成し、1843年に初演された。 フルート2、ピッコロ、オーボエ2(2番はイングリュッシュ・ホルン持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ(作曲当初はオフィクレイド)、ティンパニ1対、風音器、タムタム、ハープ、弦五部 バンダ:ホルン6、ピッコロ3 作曲者の欲した形式は1幕形式であったが、当時の未熟な舞台技術によって止むを得ず3幕構成にさせられた。なお、現行の楽譜に2つの稿があり、第1稿が荒々しいオーケストレーションの救済のない形(1841年版)、第2稿が幾分穏やかなオーケストレーションで救済のある形(1880年版)である。それぞれの稿の違う部分は、主に序曲の最後と終幕のフィナーレのオーケストレーションである。ウィーン国立歌劇場では、前演出までは第1幕の後に休憩を入れたが、今では完全に1幕形式上演である。現在のバイロイトを初めとして、ほとんどの歌劇場も1幕形式で上演される。 1幕形式の場合で約2時間10分かかる。救済が無い初稿は、救済がある最終稿よりも2分から3分短い。ワーグナーの全オペラ作品では一番短い。3幕版は今日では実際の上演が珍しいが、各幕50分、50分、30分の割合。第1幕の後で1回だけ休憩を取る場合もある。 舞台はノルウェーのフィヨルドに面した港町。ダラントは一時避難で自らの家のあるここに投錨する。すると遠くから、黒いマストに真紅の帆を立てた幽霊船が現れる。幽霊船の船長のオランダ人は「呪いを受け7年に一度上陸できるが、乙女の愛を受けなければ呪いは解かれず、死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ」と嘆く。 ダラントはオランダ人から財宝を渡され、娘ゼンタと引き会わすことを約束してしまう。 ゼンタはオランダ人と出会い、その不幸に心打たれ、救いたいと思う。ゼンタはオランダ人の肖像を見ては思いを募らすばかりである。しかし、ゼンタはエリックという青年に愛されている。 ゼンタは父とオランダ人に説得され、オランダ人につき従うことを約束する。 第1幕の港町に再びオランダ人の幽霊船が現れる。オランダ人に会おうとするゼンタ。それを引き止めるエリック。オランダ人はエリックのゼンタへの愛を見て「裏切られた」と言い、帆をはり去っていく。ゼンタは自らの純愛を岩の上から叫び、貞節を証明するために海に身を投じる。ゼンタの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ、死を得て沈没する。そしてオランダ人とゼンタは浄化され昇天していく。
概要
登場人物
オランダ人 - バリトン
ダラント船長 - バス
ゼンタ(ダラントの娘) - ソプラノ
エリック(ゼンタの恋人) - テノール
舵手(ダラントの部下の水夫) - テノール
マリー(ゼンタの乳母) - アルト
楽器編成
異稿および1幕/3幕形式
演奏時間
あらすじ
第1幕(第1ビルト)
第2幕(第2ビルト)
第3幕(第3ビルト)貞節を証明するために海に身を投じるゼンタ
備考
ドイツ語原題の"Hollander"には「オランダ人」のほかに「幽霊船」という意味があり、フランス語版の表題"Le Vaisseau fantome"がまさしく「幽霊船」を指すこともあって、古くは「さまよえる幽霊船」と日本語訳した例も見受けられた。しかし劇中の最後にオランダ人自身が「人は私をさまよえるオランダ人と呼ぶ」("den fliegenden Hollander nennt man mich"[1])と言っているため、ドイツ語原題に関しては「さまよえるオランダ人」が最も適当な日本語訳である。
英語訳題の「フライング・ダッチマン」は、オランダ系やドイツ系の著名人のニックネームとして英語圏でしばしば用いられる。具体例はフライング・ダッチマン (曖昧さ回避)の項を参照。
この物語をモチーフにして、設定を現代に移して後日談を描いた映画がある。1951年のイギリス映画『パンドラ』で、エヴァ・ガードナーとジェームズ・メイスンが出演した。
パウル・ヒンデミットによる弦楽四重奏のための『朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲』というジョーク作品がある。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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