世界名作劇場
通番題名放送期間
第25作ポルフィの長い旅2008年1月
- 2008年12月
中断(2009年1月 - 2009年3月)
第26作こんにちは アン
?Before Green Gables2009年4月
- 2009年12月
こんにちは アン
?Before Green Gables
アニメ
原作バッジ・ウィルソン『Before Green Gables』
監督谷田部勝義
キャラクターデザイン西村貴世
音楽高梨康治、水谷広実、藤澤健至
アニメーション制作日本アニメーション
放送局BSフジ
放送期間2009年4月5日 - 12月27日
話数全39話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ
『こんにちは アン ?Before Green Gables』(こんにちは アン ビフォアグリーンゲイブルズ)は、2009年4月5日から12月27日まで、BSフジで毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全39話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。「世界名作劇場」の第26作目、BSデジタル放送でのテレビシリーズの第3作目に当たると共に、2020年現在同シリーズの最終作でもある。
概要、1927年 - 2021年)の『Before Green Gables
本作品は小説『赤毛のアン』誕生100周年と、アニメ『赤毛のアン』放映30周年を記念して放送された作品であり、シリーズ前作『ポルフィの長い旅』最終回にて流れた予告編では、アニメでアンを演じた山田栄子がナレーションを務めた。また放送開始に先立ち、2009年3月16日にカナダ大使館で行われた完成試写会にて、第1話が先行公開された。本放送以外では、2009年5月20日からはスカパー!のアニマックスで放送が開始され、同年5月21日からはぷららのひかりTV、同年6月5日からはUSENの動画配信サービス・GyaOでも配信が開始された。この他、地上波では各地方局でも放送が行われた(詳しくは放送局を参照)。
提供体制は、本作品より再度複数社提供に移行し、前作より続投のハウス食品に加えてSECOMが番組当初より、第27話からはBANDAI[注 1]が追加され、最終回までこの3社による提供となっている。その都合上本作品からは「世界名作劇場」とのみ題されている[注 2]。また、ハウス食品の提供フォントが赤から白抜き文字に変わり、それまでのキャッチフレーズだった「おいしさとやすらぎを」が外れた。
この他、前提供と後提供のスポンサーバックの絵柄は、本作品より毎週異なるものが使用されるようになった(エンドカードは固定)。またBSでのテレビシリーズで、夏頃に行われていたプレゼントキャンペーンではハガキのみしか受け付けていなかった前作に対し、本作品ではインターネット、データ放送、モバイルからでも応募出来るようになった[注 3]。 19世紀中盤。カナダ東部の半島・ノヴァスコシア州にある小さな田舎町ボーリングブロークに、6歳のアン・シャーリーがいた。物心つく前に両親を亡くした彼女は、生家で女中をしていたジョアンナに引き取られ、家事と育児に明け暮れる日々を送っていた。 これは、どんなつらい日々も持ち前の想像力で乗り越えていくひとりの少女の物語である。 物語の舞台である現在のノヴァスコシア州は、『赤毛のアン』の舞台となるプリンス・エドワード島がある現在のプリンスエドワードアイランド州からは南に隣接した地域である。アンは作中にて語られる約5年の間、以下の通り2つの家と1つの孤児院を転々と移り住むことになる。
あらすじ
アンの居住地の変遷
作品開始時点:当時6歳だったアンと、トーマス一家の計7人が一つ屋根の下で暮らしている。このほか、1話で子ネコのロキンバーをミントンから譲り受け、以後は主にアンが世話した。
第9話以降:トーマス家の主・バートがメアリズビルの鉄道会社に就職したため、一家そろって移住。
第27話以降:バート・トーマスが事故死。9歳のアンはトーマス家を離れ、製材所を営むハモンド家に引き取られる。
第32話以降:ハモンド家の主・ケンドリックが急逝。11歳になったアンはホープタウンにある孤児院へ送られ、約4ヶ月間をここで過ごす。
第39話(最終話):アンはプリンス・エドワード島に住むカスバート家に引き取られることになり、船で向かう。以降は『赤毛のアン』へと続く。
登場人物
アンと両親
アン・シャーリー
声 - 日高里菜[1]本作品の主人公。第1話時点で6歳。燃えるような赤毛とそばかすが特徴。引き取られた先で絶えず家事を申し付けられる日々を送っているが、落ち込み続ける事無く常に明るく生きている。同年代の子供たちに比べて物覚えが良くて聡明。ジョアンナによるとアンという名前は、昔のイングランドの女王にあやかってウォルターが名づけたもので、綴りは女王と同じ「Anne」[2]。アンはこの綴りにこだわりを持っており、作中ではアンが自己紹介する時に「(Annではなく)おしまいに『e』のつくAnneよ」と言うのが決まり文句のようになっている。ブラウニングの詩集に「黄金の泉」、食器棚のガラスに映った自分の姿に「ケイティ・モーリス」と名づけるなど、この頃からすでに想像癖たくましく、おしゃべり好き。