こめ油
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こめ油(Oil, rice bran)100 gあたりの栄養価
エネルギー3,699 kJ (884 kcal)

炭水化物0 g
糖類0 g
食物繊維0 g

脂肪100 g
飽和脂肪酸19.7 g
一価不飽和39.3 g
多価不飽和35 g

タンパク質0 g

ビタミン
ビタミンA相当量β-カロテンルテイン
ゼアキサンチン(0%) 0 μg(0%)0 μg0 μg
チアミン (B1)(0%) 0 mg
リボフラビン (B2)(0%) 0 mg
ナイアシン (B3)(0%) 0 mg
パントテン酸 (B5)(0%) 0 mg
ビタミンB6(0%) 0 mg
葉酸 (B9)(0%) 0 μg
ビタミンB12(0%) 0 μg
ビタミンC(0%) 0 mg
ビタミンE(215%) 32.3 mg
ビタミンK(24%) 24.7 μg

ミネラル
ナトリウム(0%) 0 mg
カリウム(0%) 0 mg
カルシウム(0%) 0 mg
マグネシウム(0%) 0 mg
リン(0%) 0 mg
鉄分(1%) 0.07 mg
亜鉛(0%) 0 mg
セレン(0%) 0 μg

他の成分
水分0 g


単位

μg = マイクログラム • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

こめ油(100g中)の主な脂肪酸の種類[1]項目分量(g)
脂肪100
飽和脂肪酸19.7
14:0(ミリスチン酸)0.7
16:0(パルミチン酸)16.9
18:0(ステアリン酸)1.6
一価不飽和脂肪酸39.3
18:1(オレイン酸)39.1
多価不飽和脂肪酸35
18:2(リノール酸)33.4
18:3(α-リノレン酸)1.6

こめ油(米油、こめゆ、こめあぶら、べいゆ) は、米糠から抽出される植物油である。米糠油(こめぬかゆ、こめぬかあぶら)。英語では rice bran oil という。様々な呼び名や書き方があるが、日本農林規格 (JAS) では「こめ油」を使用している。目次

1 原材料と副産物

2 特徴

3 JAS規格

4 関連項目

5 脚注

6 外部リンク

原材料と副産物

原材料は玄米を搗精した際の副産物である米糠である[2]。日本では主食であるを原料にしているため、原料をほぼ国産で賄える唯一の植物油である。また、抽出工程のみを行う工場を含めれば、こめ油製造工場は北海道から沖縄県まで存在する。近年は東南アジア米国からの輸入も行われているようだが、その量はごくわずかである。日本においては、国産原料を使用していることから学校給食関係者には好評であるが[2]大豆油などに比べると価格が高いので、使用は一部に留まっている。

また、米の消費量が年々減少しているため、こめ油は安定した出荷がありながら、製造会社は原料の手当てに苦慮している。1990年代にはエノキタケの培養床に米糠が使われたため、栽培業者と製油業者の間で原料の奪い合いが起きた。エノキダケの方が収益性が良く、栽培業者が米糠を高く買い取ったため、一時、こめ油業界は深刻な事態に陥った。その後、エノキダケの培養床は米糠からトウモロコシの芯(コーンコブ)に移行したため、危機を乗り越えることができた。しかし、長期的に見て原料供給が増える見込みが立たないことに変わりはない。

他の植物油原料と異なり、米糠には油脂分解酵素リパーゼが多量に含まれている。そのため、原油中の遊離脂肪酸量が多く、酸価 (acid value, AV) が極めて高い[3]菜種油原油やトウモロコシ原油のAVが一桁であるのに対し、米原油は20以上になることは普通である。また、原油は多量のワックス分を含んでいるため、他の植物油よりも強力な脱蝋装置が必要である。このように、こめ油の精製工程は菜種油や大豆油の精製に比べ手間がかかるうえ、独自の技術や装置が必要である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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