『このミステリーがすごい!』は、1988年から『別冊宝島』(宝島社)で発行されている、ミステリー小説のブック・ランキング、またはそのランキングや覆面座談会・作品紹介の掲載されたミステリーのガイドブックのことである。略称は「このミス」。ランキングは投票形式で選ばれ、国内部門と海外部門よりそれぞれベストテンが選ばれる。2002年からは新人作家の作品を募集した『このミステリーがすごい!』大賞が創設された。公平を期すため宝島社の自社作品はランキング対象外だったが、2021年版からは宝島社の刊行物も投票対象になった[1]。
キャラクターとして、黒猫探偵「ニャームズ」が登場している(2009年から)[2][3]。
創刊編集者は石倉笑。石倉は、『週刊文春』の年末企画「傑作ミステリーベスト10」への違和感からこの企画を開始したという[4]。
1988年版(創刊号)はブックレット形式で全60ページあまり、発行部数は2万部だった[4]。2001年版は全176ページ、発行部数は16万部[4]。
年代各年
1980年代1988年 - 1989年
1990年代1991年 - 1992年 - 1993年 - 1994年 - 1995年 - 1996年 - 1997年 - 1998年 - 1999年
2000年代2000年 - 2001年 - 2002年 - 2003年 - 2004年 - 2005年 - 2006年 - 2007年 - 2008年 - 2009年
2010年代2010年 - 2011年 - 2012年 - 2013年 - 2014年 - 2015年 - 2016年 - 2017年 - 2018年 - 2019年
2020年代2020年 - 2021年 - 2022年 - 2023年 - 2024年
10周年ベスト・オブ・ベスト(1997年発表) - 20周年ベスト・オブ・ベスト(2008年発表) - キング・オブ・キングス(2018年発表)
1988年12月発行、ISBN 4-88063-496-4、表紙イラスト:滑川公一 1990年1月発行、ISBN 4-88063-765-3、表紙イラスト:河村要助、作品:1988年11月 - 1989年10月
各年のランキング
1988年
国内編
伝説なき地(船戸与一)
そして夜は甦る(原ォ)
黄昏のベルリン(連城三紀彦)
ベルリン飛行指令(佐々木譲)
異邦の騎士(島田荘司)
そして扉が閉ざされた(岡嶋二人)
迷路館の殺人(綾辻行人)
密閉教室(法月綸太郎)
さまよえる脳髄(逢坂剛)
ダブル・スチール(藤田宜永)
-
海外編
夢果つる街(トレヴェニアン)
推定無罪(スコット・トゥロー)
死の味(P・D・ジェイムズ)
北壁の死闘(ボブ・ラングレー(英語版))
-
赤毛のストレーガ(アンドリュー・ヴァクス)
スリーパーにシグナルを送れ(ロバート・リテル)
男たちの絆(マイクル・Z・リューイン)
フーリガン(ウィリアム・ディール(英語版))
死との抱擁(バーバラ・ヴァイン)
透明人間の告白(H・F・セイント)
1989年
国内編
私が殺した少女(原ォ)
空飛ぶ馬(北村薫)
奇想、天を動かす(島田荘司)
エトロフ発緊急電(佐々木譲)