このマンガを読め!(このマンガをよめ)は、フリースタイルから発行されている年刊の漫画ガイド本である。2004年12月発行開始。現在は独立した刊行物でなく、同社の季刊誌『フリースタイル』の特集記事となっている。 2005年1月発行の『このマンガを読め!2005』以降、毎年年末に発行されている。 評論家、作家、書店員、漫画家などが選考をつとめ、ベストテン形式で優れた漫画作品を誌上で紹介する。 編集長はフリースタイル代表の吉田保
概要
誌面には、選考委員のコメントやランキング作品の紹介のほか、その年に漫画業界で起こった出来事を紹介するコラム、漫画家や編集者へのインタビュー、呉智英、いしかわじゅん、中野晴行らによる座談会が収録されている。
『このマンガを読め!2009』と『THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め!』では、ベストテン作品の第1話(もしくは作者が勧める回)が再録され、誌面で紹介した作品を実際に「試し読み」できるスタイルが考案された。
2011年度以降のランキングは、今までのような単独のムック形式ではなく、雑誌『フリースタイル』の特集「THE BEST MANGA このマンガを読め!」として発表され、ベストテン作品の再録はされていない。 選考者が選んだ漫画作品をポイント制で集計し、ベストテン形式で作品を発表するランキング型の漫画ガイド本は、宝島社の『このマンガがすごい!』と同様のスタイルであり、二誌共通の選考者も存在する。ただし、二誌の選考者の数や職業などの違い、また『このマンガがすごい!』が選考対象作品をオトコ編とオンナ編に分類して集計していることによって、現状かなり異なったランキング結果となっている。 編集長の吉田は、『このマンガを読め!2008』巻末の編集後記にて、「何故か(『このマンガを読め!2005』の)翌年から宝島社も参戦し、奇しくも二社競合の状態になりました」とコメントしている。ただし、宝島社の『このマンガがすごい!』は、『このマンガを読め!2005』の翌年度に発売された『このマンガがすごい!2006』よりも前から、漫画のガイド本として不定期に刊行されていた[脚注 1]また、ほぼ同スタイルの定期刊行物として『このミステリーがすごい!』も、『このマンガを読め!』以前の1988年から「別冊宝島」のシリーズとして毎年刊行されている[脚注 2] 順位作品名原作作画出版社 順位作品名原作作画出版社
他誌との関係
歴代ベストテン作品
『このマンガを読め!2005』ベストテン
1位PLUTO手塚治虫[脚注 3]浦沢直樹小学館
2位DEATH NOTE大場つぐみ小畑健集英社
3位夕凪の街 桜の国こうの史代双葉社
4位愛すべき娘たちよしながふみ白泉社
のだめカンタービレ二ノ宮知子講談社
6位おおきく振りかぶってひぐちアサ講談社
7位刺星
8位シグルイ南條範夫山口貴由秋田書店
団地ともお小田扉小学館
10位水鏡綺譚
『このマンガを読め!2006』ベストテン
1位失踪日記吾妻ひでおイースト・プレス
2位きょうの猫村さんほしよりこマガジンハウス
3位大奥よしながふみ白泉社
4位もやしもん石川雅之講談社
5位働きマン安野モヨコ講談社
6位愛がなくとも喰ってゆけます。
7位僕の小規模な失敗福満しげゆき青林工藝舎
8位シグルイ南條範夫山口貴由秋田書店
9位監督不行届安野モヨコ祥伝社
10位ハチミツとクローバー羽海野チカ集英社
『このマンガを読め!2007』ベストテン