こども音楽コンクール(こどもおんがくコンクール)は、TBSラジオなどJRN系列各局及びJNN(TBS)系列局のテレビユー福島が主催して行われる小学生・中学生対象の合唱・合奏のコンテストである。ヤマザキパンの協賛。 1953年に当時の「ラジオ東京」が『ホーム子供コンクール』の名称で開始し、翌年『ラジオこどもコンクール』に改称した[1]。1954年には新日本放送(毎日放送→MBSラジオの前身)が近畿2府4県の小・中学校を対象に『NJBこども音楽会』が開始した[2]。1956年3月には両者が統合した東西大会が開催され、同年5月に『こども音楽コンクール』に改称した[3]。その後、1966年に中部日本放送(現・CBCラジオ)が東海・北陸地方を対象としたコンクールを開始したほか[4]、毎日放送の呼びかけに応じて山陽放送(現・RSK山陽放送)やRKB毎日放送など西日本の民放各社が参加するようになるなど、全国的なコンクールになっていった[2]。なお、テープ審査を導入するまでは、自治体単位で予選会(地方大会)を開催。その模様を収録した音源を編集したうえで放送していた。 毎年夏休み?翌年1月にかけて行われており、小学校、中学校のコーラス部、合奏部、鼓笛隊(ブラスバンド部、吹奏楽部)、マンドリン・ギター合奏(マンドリン部)、リコーダー合奏(リコーダー部)、そのほか各種器楽(アコーディオンなど)、またクラスや学年単位で参加することも可能となっている。 同一学校からの参加は1つの部門につき1チームに限定する地域と2チームまでの地域があるが、同一楽曲による重複参加、同一グループによる複数楽曲の演奏は認めない。また地域によっては合奏の部第1、第2の両部門への重複出場が出来ない場合もある。 まずテープによる予備審査を各都道府県単位で実施し、その上位校が都道府県コンクール、地方ブロックコンクール(地区優秀校演奏発表会 次項に示す全国7ブロック)を経て、1月にTBSで行われる全国コンクール(文部科学大臣賞選考会)で次々項に示す各部門の最優秀校(文科大臣賞)を決定する。最優秀校は2月下旬、ないしは3月初旬に東京オペラシティで記念演奏会(表彰式兼ねる)に出演し、その模様はJRN系列に向けて「こども音楽コンクールスペシャル」と銘打って1時間の特別番組で、またTBSテレビでも30分のダイジェスト版として紹介されるほか、2010年から数年間は当時TBS HDが運営していたクラシック専門のインターネットラジオOTTAVAにおいて、不定期で参加した全国の小中学校の楽曲の演奏を配信していたこともある。
概要
審査対象地域
北海道(北海道放送)
東北(東北放送、青森放送、IBC岩手放送、テレビユー福島)
東日本A(関東・山梨県 - TBSラジオ)
東日本B(信越・静岡県 - TBSラジオ、信越放送)
中部日本(東海〔静岡県除く〕・北陸 - CBCラジオ)
西日本A(近畿・徳島県 - MBSラジオ)
西日本B(中国・四国〔徳島県除く〕・九州 - 南海放送、RKB毎日放送) - 参加へのEメールでの申し込みはTBSラジオが担当。
南海放送はテレビ部門が日本テレビ系列(NNN/NNS)のラテ兼営局、テレビユー福島はTBS系列(JNN)のテレビ単営局で、その他の参加局はTBS系列(JNN/JRN)のラテ兼営、または兼営からラジオ部門を分社した局(TBS・CBC・MBS)である(TBS・CBC・RKB以外はNRNにも加盟)[注 1]。
JRN系列局が2局以上存在する関西地区[注 2] からは、前述した経緯から毎日放送→MBSラジオが参加している。
過去に地区大会主催局として秋田放送・山形放送(東北)、新潟放送・静岡放送(東日本B)、北陸放送・北日本放送・福井放送(中部日本)、中国放送・山陰放送(西日本B)があったが現在は撤退している。
福島県では東北放送の単独主催(協力:ラジオ福島、後援:テレビユー福島)を経て、1991年度より東北放送とテレビユー福島が共催する一方で、関連番組を東北放送が単独で制作している。
審査部門
重唱の部(指揮者なし。1パート1名で4人まで 演奏制限時間4分以内)
合唱の部(1パート2名以上なら人数制限なし 5分以内)
1975年度までは、独唱の部も設けられていた[注 3]。
重奏の部(指揮者なし。1パート1名で6人まで。但し独奏、ピアノ連弾は対象外 4分以内)
合奏の部第1部門(弦楽、器楽、和楽器・打楽器・電子楽器等の合奏は35人以内、または1クラス単位、リコーダー、ギター・マンドリン合奏は人数制限なし 7分以内)
合奏の部第2部門(弦楽、器楽、和楽器・打楽器・電子楽器等の合奏は36人以上、管弦楽は人数制限なし 7分以内)
管楽合奏の部(吹奏楽、金管合奏、木管合奏、トランペット鼓笛隊、ドリル演奏など。シンセサイザー、エレキベースなどは補助的な効果音や部分的な使用についてのみ認める 7分以内)
日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大している2020・2021年度のコンクールでは、授賞式と記念演奏会の開催を見送る一方で、優秀校発表音楽会についてはZoom (アプリケーション)を活用しながら非公開(オンライン上)で実施していた。2022年度の地区大会から、ホールを使用した会場審査を再開。
ラジオ番組・こども音楽コンクール放送局
TBSラジオ
放送時間
日曜日6:00 - 6:30(2021年4月4日 - )
2002年10月13日から2021年3月28日までは、『プレシャスサンデー』シリーズへの内包番組として6:10 - 6:40に放送。同番組の終了に伴って、19年振りに単独番組として編成されている。
パーソナリティ
1953年 - 1977年(複数パーソナリティ制)
斉藤昌子(1953年頃 - 1958年頃、TBS版初代司会者)
中島みち(1953年頃 - 1958年頃、TBS版初代司会者)
和田京子(1958年頃 - 1961年頃)
吉村光夫(1958年頃)
原田淑枝(1958年頃 - 1964年頃)
山本文郎(1959年頃 - 1977年頃)
二村義子(1964年頃 - 1969年頃)
郷司淑子(1969年頃 - 1972年頃)
菅原牧子(1969年頃 - 1972年頃)