こどものおもちゃ
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フジテレビのバラエティ番組「コドモのおもちゃ」とは異なります。

こどものおもちゃ


ジャンル少女漫画シュールコメディ
漫画
作者小花美穂
出版社集英社
掲載誌りぼん
レーベルりぼんマスコットコミックス
発売日1995年4月14日
発表期間1994年8月号 - 1998年11月号
巻数単行本:全10巻
完全版:全7巻
文庫版:全7巻
話数全51話
OVA
原作小花美穂
監督鈴木行
キャラクターデザイン佐々木守
アニメーション制作J.C.STAFF
製作集英社
発売日1995年12月16日
アニメ
原作小花美穂
監督大地丙太郎
シリーズ構成高橋良輔(第1話 - 第82話)
平見瞠(第83話 - 第102話)
脚本平見瞠、金春智子
丸尾みほ桶谷顕
大地丙太郎、高橋良輔
静谷伊佐夫中瀬理香
キャラクターデザイン渡辺はじめ
アニメーション制作スタジオぎゃろっぷ
製作テレビ東京、NAS
放送局テレビ東京系列
放送期間1996年4月5日 - 1998年3月27日
話数全102話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『こどものおもちゃ』は、小花美穂による漫画。少女漫画雑誌『りぼん』に連載された。単行本全10巻、完全版全7巻、コミック文庫全7巻。また、作中に登場する映画『水の館』は番外編として単行本化されている。2010年には『Honey Bitter』との合作で紗南と羽山のその後を描いた番外編『Deep Clear』が発売された。『りぼん』2015年9月号には番外編『なんにもない日々』が掲載された。略称は「こどちゃ」。1998年、第22回講談社漫画賞少女部門を受賞。単行本全10巻の累計発行部数は1000万部を記録している[1]

学級崩壊、学校の抑圧性、少年犯罪家庭崩壊離婚マスコミによる意識操作、バッシングなど現代の社会問題を「こども」の視点で語っている。

人気子役タレントの倉田紗南と、そのクラスメイトで大問題児である羽山秋人を中心に進む学園漫画である。
あらすじ

倉田紗南は私立神保小学校6年3組に在籍。小さいころに劇団こまわりに入団し、映画やドラマへの出演も果たしており、明石家よんま(アニメではぜんじろう)が司会を務めるバラエティ番組「こどものおもちゃ」にレギュラー出演している。母・実紗子は、かつての恋人である鹿島良助との恋愛をモデルにした『ヒモと私』で青木賞をとったこともある人気作家。紗南は豪邸に住み、母とも仲良く、充実した生活を送っていた。しかし、神保小学校6年3組は羽山秋人を中心に男子が暴れ、授業がまともにできない状況であった。紗南は羽山がクラスを荒らす原因を探り、家庭に問題があると突き止める。紗南は親子の仲を改善させようといろいろ手を打とうとするが……。
登場人物

声は、テレビアニメ版 / OVA版の順。
倉田家
倉田紗南(くらた サナ)
声 -
小田靜枝 / 横山智佐主人公。神保小学校6年3組→神保中学校1年8組。1983年(アニメでは1985年3月7日生まれ。魚座O型。劇団こまわり所属の子役タレント。主にバラエティ番組を中心に活動していたが、抜群の演技力を買われ、のちに女優としても活躍する。実は生後間もなく公園に捨てられていたところを実紗子に発見されたといういきさつがあるが、実紗子とはとても仲のいい母娘である。名前の由来は拾われた日。非常に明るいムードメーカーで、お節介な程に正義感が強く自分の意見をハッキリと言うが、根は繊細。羽山とは当初いがみ合っていたが、羽山の複雑な家庭環境を偶然知ってしまった事から首を突っ込み半ば強引に羽山が家族と和解するキッカケを作った事で特別な友達となり、映画の長期ロケ中には羽山への恋心に気づく。『Deep Clear』では結婚しており、娘・紗里を出産した。恋愛に関しては重度の天然で、玲への失恋後に恋という感情がよく分からなくなってしまい、羽山や直純から好意を寄せられている事に告白されるまで気付かなかった。終盤には精神的な病気(本人は笑っているつもりなのに実際は真顔なままで、劇中では人形病と呼ばれている)にかかる。アニメ版では、誰にも使われていない校舎で自殺を図ろうとしていた中尾を助けようとし、狭い隙間から救出を試みるも、頭が挟まり出られなくなり、その後意識を失う。漫画版では、中学生時代に羽山と付き合うようになった。
倉田実紗子(くらた ミサコ)
声 - 木野花 / 稀代桜子『ヒモと私』で青木賞を受賞した人気作家で、紗南の養母。出身は草津温泉4月1日生まれ。牡羊座。AB型。紗南との生活を綴ったエッセイ『娘と私』を執筆した。頭の上でまろちゃんというリスを飼っている(名づけ親は紗南)。子供ができにくい体質であり、18歳で結婚し20歳で離婚。そのコンプレックスから、徹底的に変人として生きることを決意。常に和服を着用し、奇抜な髪型と破天荒な言動が目立つ美人で、楽観的な性格。家の中ではミニカーを乗り回している。
相模玲(さがみ レイ)
声 - 内藤玲 / 菊池正美紗南の専属マネージャーで物語当初はヒモとして紗南から恋人扱いされ月々少額の小遣いをやり養っているつもりでいた(本当の給料は実紗子から支給されていた)。9月23日生まれ。乙女座。A型。麻子とは高校のころに付き合っていた。災難続きで世捨て人になっていたところを紗南に拾われた。紗南と麻子がドラマに共演したことがきっかけで麻子と再会し、その後よりを戻す。紗南に実紗子の口からヒモという存在について正確に教えた際、自分が彼女のヒモ・恋人扱いに付き合ってはいるが恋愛感情はなく、本当の給料は実紗子が支給しており、紗南に養われていないという真相を告げられる。以降、考えを切り替えた紗南が恋人・ヒモ扱いを辞め、同居人の専属マネージャーと子役タレントのみの関係になる。恋愛感情はないが、自分を拾ってくれた紗南のことは歳の離れた妹、もしくは娘のように大切に思っており、少しでも紗南に異性問題(主に羽山との)等が起こると心配し「紗南ちゃん少女のままでいて」と絶叫し寂しがる。『Deep Clear』では、まだ結婚には至っていない。
志村チヨ(しむら チヨ)
声 - 天野慶子倉田家の家政婦。ふくよかで穏やかな性格。破天荒で癖の強い者ばかりいる倉田家の中では常識人でまともな存在。実は実紗子の幼馴染みであり、倉田家に仕える頃から気づいていた。
ごん太(ごんた)
原作のみ登場。倉田家のペットの雄犬。倉田家の犬の中ではリーダー格。『なんにもない日々』では主役。一人称は「あっし」。かつては別の家に飼われていたが、凶暴(実際は、主人の非行を止めようとした)という理由で捨てられた野良犬だった。紗南に拾われて以来、紗南のことを誰よりも大切に思っている。勘が鋭く、羽山を警戒している。
まろちゃん
実紗子が頭の上で飼っているリス。家は話ごとに変化しており、豪邸バージョンやエベレストバージョンなどがある。排泄は倉田家の観葉植物の葉の上でしている。『Deap Clear』では、まろちゃんは三代目になっている。「まろちゃん」という名前はりぼん連載時に読者からの公募で決定した。名前の由来はリスの漢字表記「栗鼠」の「栗(マロン)」から。
羽山家
羽山秋人(はやま あきと)
声 -
中崎達也 / 緒方恵美神保小学校6年3組→神保中学校1年1組。紗南とは天敵兼マブダチ→彼氏(アニメ版では最後まで正式には付き合っていない)。1982年(アニメでは1984年10月12日生まれ。天秤座。B型。母親が自分を産んですぐに亡くなったために母の顔を知らず、物心つく前から姉に「(母を殺した)悪魔の子」と散々な仕打ちを受け続けており、鬱屈したものを抱えている。無口で口が悪く、ぶっきらぼうで飄々としており、何を考えてるのか分からないような近寄りがたい雰囲気が持つが、紗南との交流で他者への思いやりも少し芽生え始める。腕っぷしが強く、キレた剛の抑え役。当初はかなりの不良生徒で、クラスの男子を扇動して教師をいびり、女子からは畏怖と怨恨の念を抱かれていた。紗南に刺激されて次第に心を開き、のちに恋心を抱く。前述の通り、母親の死がきっかけで姉に疎まれ、父とも距離を置いていたが、紗南の協力により家族仲は改善される。両親は元ヤンであり、秋人の不良気質に関しては遺伝もあることがうかがえる。直澄からの挑発と校長の勧めにより、空手を始める。寿司と恐竜が好き。紗南との真ん中バースデイをしたときにプレゼントされた恐竜を部屋に大切に飾っている。紗南が映画の長期ロケに行った間に、風花と付き合うが破局し、のちに紗南と付き合う。停学処分を受けているが原作とアニメでは理由が異なる(原作では千石先生を殴ったこと、アニメではゲームセンターで他校の生徒とトラブルを起こしたこと)。原作では小森に右腕を刺され、麻痺の後遺症が残る。『Deep Clear』では、鍼灸マッサージ師兼空手指導者になっている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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