こちら葛飾区亀有公園前派出所(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)では、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を原作としたゲーム作品について述べる。
解説する作品は以下のとおり。なおゲームのキャラクターデザインおよびキャスト・キャラクター設定はいずれもテレビアニメ版に準じている。 こちら葛飾区亀有公園前派出所 バンダイ(後のバンダイナムコゲームス→バンダイナムコエンターテインメント)より発売されたPlayStation用ゲーム。プレイヤーは両津ではなく中川財閥が建築したハイテク超高層ビル「中川アイランドタワー」の警備責任者(オリジナルキャラクター)となり、リアルタイムで侵入してくる両津勘吉、ボルボ西郷、電極+、麻里愛の4名(いずれもCPUが操作)を、トラップを設置することで妨害して撃退する。いわゆる「タワーディフェンス」と呼ばれるゲームジャンル。1人でも最上階に侵入されるとゲームオーバー、4人とも撃退するとグッドエンドとなる[1]。4人はそれぞれ得手、不得手のトラップがあり、様々なトラップを駆使して戦うことになるが、それぞれ異なるトラップ設置時間が必要であり、また、どのキャラクターもどのようなルートを通ってくるか分からない(特に両津は通路以外の場所を抜けたりすることがある)ため、ある程度想定して先回りしてトラップを仕掛けておく必要がある。また、トラップを連続で成功させるなどして怒りの限界を超えると、「ハイパー化」する。ハイパー化中は移動速度が大幅に上がる上、各キャラクターごとに特殊能力を発揮する。時折ランダムでイベントが起き、大抵はプレイヤーに不利になるバッドイベントである。 ミサイルや爆弾を食らっても死なないキャラクターがギャグ性を持っており、両津を痛めつけるゲーム性が評価されたことから、局地的な人気を得た作品で、ギャグ漫画のゲーム化作品としての評価は比較的高い[1]。 ボルボの声を担当したのは岸祐二ではなく原川浩明(開発当時はアニメ版未登場のため)。また、秋本・カトリーヌ・麗子の名前が「秋山麗子」となっている。2年後の1999年にパソコンのタイプゲームとして再販された。 こちら葛飾区亀有公園前派出所 バンダイ(後のバンダイナムコゲームス→バンダイナムコエンターテインメント)より発売されたセガサターン用ゲーム。3Dで表現された、巨大アミューズメント・パーク「中川ランド」を舞台としたボードゲームタイプ。 プレイヤーキャラクターはそれぞれ能力が異なる両津、中川、麗子、本田、ボルボ、マリアの6人(プレイヤーが選択しなかったキャラクターはCPUが担当)のうち1人を選択し、ルーレットを回してゴールへとキャラクターを導く。ルーレットの数字もキャラクターによって異なる。また、同じコマにキャラクターが重なった場合はバトルとなり、キャラクターの絵柄が描かれたルーレットが出る。負けたキャラクターは1つ後ろのコマへ戻される。そのコマにもキャラクターがいる場合は、無条件でさらに後ろのコマに戻される。 お金やポイントの増減が発生するコマのほか、ランドには様々な仕掛けが用意されており、ルーレットを回して列車を待つ(中川は免除)、お金とポイントが大きく変動する天国と地獄行きのルーレット、橋が閉じている間のみ渡れる勝鬨橋、特定のコマを踏むと吊り橋が落ちる・床が落ちるなどの仕掛けがある。 両津は特殊能力のコマンドはなく、他のキャラクターに邪魔をされる度に怒りゲージが1ずつ溜まっていき、10になるとランダムで他のキャラクターの邪魔をする能力が発動する。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻
こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻
こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝てば天国!負ければ地獄! 両津流 一攫千金大作戦!
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻
ハイテクビル侵攻阻止作戦!の巻ジャンルシミュレーションゲーム
対応機種PlayStation
発売元バンダイ(現:バンダイナムコエンターテインメント)
人数1人
発売日1997年7月24日
テンプレートを表示
両津勘吉
全キャラクター中最も体力が高く、フロア進行速度も最速。ただし、真っ直ぐに階段へ向かうことが少なく、気まぐれにフロアをうろつき回ることが多い。人魂、ミサイルに対する回避確率が若干低く、ボム、プレスマシン、檻、ゴキブリは回避されやすい。稀に通路以外の場所を抜けてくる。ハイパー化中は、一切トラップにかからなくなる。
ボルボ西郷
ミリタリーオタクなだけあって移動ルートも無駄が少なく、十字路で一時停止する傾向がある。動揺していない状態では攻撃系トラップをよく回避する。ただしスピーカートラップに非常に弱く、動揺させやすい。ハイパー化中は、進行ルート上のトラップを全て破壊していく。
電極+
常に階段への最短ルートを通る傾向がある。フロア進行速度・体力は最低。ただしトラップ回避能力が抜群に高い。精神系では電磁波、攻撃系ではプレスマシンが若干効き易い。ハイパー化中は、新規にトラップを仕掛けることができなくなる。
麻里愛
体力が両津の次に高く、フロア進行速度も両津に継ぐ速さ。移動ルートはボルボと比較すると明確な傾向がなく、予想しにくい。攻撃系トラップではボムが比較的効き易い。電磁波、スピーカートラップが非常に効きにくい。ハイパー化中は、監視カメラを切り替えることができなくなる。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻
中川ランド大レース!の巻ジャンル立体ボードゲーム
対応機種セガサターン
開発元 童[2]
発売元バンダイ(現:バンダイナムコエンターテインメント)
人数1 - 6人
発売日1997年8月29日
1998年8月20日(サタコレ)
テンプレートを表示