こちら葛飾区亀有公園前派出所_(アニメ)
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こちら葛飾区亀有公園前派出所


ジャンル少年向けアニメギャグコメディアクション人情
アニメ:こちら葛飾区亀有公園前派出所
原作秋本治
監督やすみ哲夫三沢伸高松信司高本宣弘鴫野彰
キャラクターデザイン丹内司山内昇寿郎(184話まで)
音楽米光亮佐橋俊彦(13話 - )
アニメーション制作スタジオぎゃろっぷ→ぎゃろっぷ
製作フジテレビ
ADK
放送局フジテレビ系列ほか
放送期間1996年6月16日 - 2004年12月19日(レギュラー放送)
2005年1月3日 - 2008年11月2日(不定期放送)
2016年9月18日
話数344話+TVSP27回
その他レギュラー放送終了後、不定期にTVSPを9回放送
両津勘吉
中川圭一
秋本・カトリーヌ・麗子
大原大次郎
寺井洋一ラサール石井
宮本充
森尾由美
菱谷紘二佐山陽規
茶風林林家こぶ平(現・林家正蔵)
テンプレート - ノート

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こちらかつしかくかめありこうえんまえはしゅつじょ)は、秋本治の漫画作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を原作としたアニメ作品。
概要

1996年6月16日から2004年12月19日まで、毎週日曜日 19:00 - 19:30(JST)にフジテレビ系列で放送されていた。TVSPを除いた話数は全344話。当初は1996年6月23日に放送開始予定で雑誌にも告知されていたが、放送開始日の2週前の1996年6月2日に前番組『キテレツ大百科』実質の最終制作話「ルルル! 未知からのメッセージ」が予定の変更で制作中止となった影響で、スタッフはそのまま『こち亀』の第1話の制作に移行し、一週間繰り上がりで放送開始となった。

原作で見られた暴力や暴言、お色気などの過激な場面や実在した版権商品を題材にした話などが大幅にカット、緩和される代わりに両津や大原などの人情味ある面が多く描写され、小野小町・清正奈緒子などのアニメ版オリジナルキャラクターが主役の話もしばしばあった。

前番組『キテレツ大百科』と同じく、特番やプロ野球中継のため放送休止になることがたびたびあり、月によっては一回しか放送されない時期もあった。

2004年12月19日放送の特番「アニメ大忘年会祭り!!こち亀最終回!サザエまる子ルフィと両さん8年間ありがとうスペシャル」をもってレギュラー放送の終了を迎えた。8年間の放送の平均視聴率は17%、初回視聴率は18.0%、最高視聴率はTVSP11弾「ヨーロッパ横断! 麗子救出大作戦」(2002年1月6日放映)、第277・278話「お雛さんざん誕生日 / 両津と両津!?」(2003年2月23日放映)の19.1%だった。

レギュラー放送終了後も2005年1月3日から2008年11月2日までは不定期に放送されていた[注 1][注 2]。2009年以降は「ドリーム9」枠の新設及び同時間帯が『ONE PIECE』に一本化されたため長らく放送されていなかったが、2016年に原作連載40周年記念として8年ぶりに放送された[1]。詳細は「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日」を参照

2021年現在は「スカパー!」のアニメチャンネル「アニマックス」や「キッズステーション」で不定期に過去の作品が放送されている(傑作選の場合もあり)他、FODでも配信されている[2]。前者では字幕放送も行われており、両津が黄色、麗子が水色、中川が緑、それ以外は白で表示されている。

2021年1月からはBS12アニメ26枠にてTVSPエピソードが再放送されている[3]

2021年5月31日から2022年4月1日までテレビ愛知愛知県)で[4]、同年8月13日から12月30日までサンテレビ兵庫県)で再放送され[5]、以降は独立UHF局やテレビ東京系列局(関東地区を除く)を中心に150話まで再放送される。
制作状況

初代監督のやすみ哲夫は、初期の1クール分のみ担当した。『キテレツ大百科』の後番組だったこともあり、当初は低年齢層を狙ったギャグやオリジナル展開が多く、原作ファンから不満の声が挙がっていたが、やすみは元々短期の予定であり不評のために降板したわけではない。やすみは『こち亀』以前の作品では『つるピカハゲ丸くん』や『おぼっちゃまくん』などを手掛けており、幼児・小学生向け作品を得意としていた。

人気が安定してきたのはかつて『勇者シリーズ』の一部作品(マイトガインジェイデッカーゴルドラン)や『機動新世紀ガンダムX』などのサンライズ作品で監督を手掛けた実績がある高松信司に交代したころであり、原作よりも大げさなアクションシーンやギャグなどが大いに受けた。高松は『こち亀』での功績がジャンプ編集部から評価され『銀魂』のアニメ化の際に監督に指名されている。

1997年ポケモンショック以後、各局のテレビアニメでは番組冒頭で視聴者向けに「部屋を明るくして、テレビから離れて見るように」といった趣旨のテロップを流すようになったが、本作では第92話から第191話まで登場人物が「♪テ、テ、テレビを見るときはぁ 部屋を明るくしてはなれて見てね♪」と合唱し、2001年の第192話から2003年の第299話までオープニングが「だまって俺についてこい」の際は20世紀フォックスのロゴをモチーフとした「注意ロゴ」の前で両津が視聴者に「テレビを見る時は、部屋を明るくして離れて見てくれよ!」と口頭で注意を促すという番組独自の手法を用いた。監督の高松信司はこの手法をとった理由について「テロップが本編にあまりにも無配慮に流れるのが嫌だったため、アニメキャラクターによる勧告を制作した」としている。高松の降板・オープニングの変更後は廃止され、通常の画面上に表示される注意書きになった。

当初はセル画で制作されていたが、第122話にて試験的にデジタル制作を実施。第145話と第146話でも行われ、第149話からデジタル制作に完全移行した。例外としてTVSP8弾[注 3]はセル画で制作された。

作画もシリーズが進むに連れ変化しており、セル画時代、特に1996年から1997年の間は作画の変化が激しかった。デジタル制作化以降はほぼ変化はなくなっている。

また、序盤のみ前番組同様完全にフィルムで制作されていたが、第7話からそれをVTRにテレシネをした上で局に納品される方式を採用した為、デジタル化するまではぼやけた色合いとなっていた。また、オープニングやエンディングに使われるテロップなども写植を紙焼きしたものから電子テロップへと変わった。VTRで納品するようになってからは演出の幅が増え、モザイク処理ワイプといったバラエティ番組のような演出が増えた。

1996年放送分は2回目のCMの前後のアイキャッチがなく、本編の最後に警察を意識して「本日の被害」と題して、その回の中で両津が壊した物品の一覧を紹介するコーナー(例外で麗子が壊した車2台、本田が壊した車18台+病院を紹介した時がある)があったが、1997年1月以降はアイキャッチが作られたため「本日の被害」は時間の都合上廃止された。

アイキャッチは当初、原作の扉絵を意識した各キャラと車のツーショットが多く見られた。デジタル化以降は放送当時の出来事を反映したもの(例:サッカーワールドカップ日韓大会など)や、その回に関係のあるアイテム(1万円札、テディベア、雛人形、コンセント、レモンなど)に両津の繋がり眉毛をつけた物のアップが映されていたこともある(レモンに関しては擬宝珠檸檬が主役を務める回で使用されていた)。また、夏季は両津の顔のデザインの花火、冬季は両津の雪像のアイキャッチが流れていた(この際、タイトルがタイトルロゴではなく黒い明朝体で「こちら葛飾区亀有公園前派出所」と表記される)。ただし、回によってはアイキャッチが無く、2回目のCM入り前に画面左下もしくは右下にタイトルロゴだけが表示されていた。

1998年下半期ごろ、麗子役の森尾由美が次女を出産するために一時産休を取ったが、番組では代役は置かずに「有給休暇」という名目で麗子の出演を減らして元々出番がない話を中心に映像化が行われ、一部をマリアに置き換え、放映順番の入れ替えと事前のまとめ撮りを行った上で麗子が登場する回もたまに放送させるという対処を行った。これにより、長期的な離脱イメージを最小限に留めた[注 4]

アニメのサブタイトルの画像は1996年は敬礼している両津一人の画像。1997年は自転車に乗っている両津とそれを追いかける中川、麗子、大原、本田、犬の画像。1998年から2001年までは青色(短編2本や特番の際の話積み重ねの2本目では赤色)の画面で両津の顔のアップの画像。2002年から2004年までのデジタル化以降はたくさんの両津の顔の浮き彫りに加工が施された画像[注 5]。2004年はその回の画像がパズルのようにバラバラになっており、それでピースが組み合わさって完成するような形になった(話によって例外もある)。一時的に1998年の第86話から第90話まではその話に関係ある物、主に背景が画像になっていた。

特番や一部話のサブタイトルは特別なフォーマットになっていたり、タイトル読みを麗子や尾崎が行った回もある。

次回予告は第100話までEDの前であったが、第101話以降はED後に流された。基本は両津がナレーター、タイトルコールをし「よろしくな!」(第1話のみ「よろしく!」)といって締めるが、話の主役が両津以外の場合、そのキャラクターが担当する[注 6]。なお、2001年に放送された「視聴率を盗んだ男」(第204話)の予告映像で、ギャグとして「視聴率調査の機械がある方は必ず見てね!」とテロップを出したところ、ビデオリサーチから連絡(内容の確認要請)があったという[6]。また、最終回のエンディング後では「みんな、8年間どうもありがとう!またどこかで必ず会おうね!」と両津の言葉と共に「さようなら?!!」の一同の挨拶で亀有公園前派出所が崩れた後、両津が飛び出た後に「バイバ?イ!!」の挨拶と共に両津がどこかへ行くシーンで放送終了を迎えた。

提供ベースは第1話から第8話まではブルーバック、第9話から第191話までと第300話以降のオープニング側や特番中提供は両津、中川、麗子、大原の集合スライドにその時のオープニングテーマ、第192話から第299話までのオープニング側はオープニング側から連続した動画で両津の顔の地球、第192話からのエンディング側は次回の見どころシーンにおいでよ亀有を流して、最後に「次回もお楽しみに」のテロップ。集合スライドは配信やソフトではカットされている場合がほとんど、第343話の本放送と第344話の配信や地方局の再放送のエンディング側は次の話が存在しないので、その話の予告だった映像を再度流して「おわり」のテロップを流していた。

次回予告や提供ベースは特番で一括に放送されたものでも、配信や再放送対策で製作されていて、本放送では見られなかったものが存在する。
キャスト

キャスティングにネルケプランニングが関与していたため、専業の声優ではない俳優・タレントの出演が多く、ラサール石井森尾由美林家こぶ平土居裕子三浦理恵子などがレギュラー出演し、今村恵子アメリカザリガニイジリー岡田井上和香などがゲスト出演することもあった。放送初期は専業声優をそれなりに起用していたが、回が進むごとに薄れていき、一部では異業キャストに交代されたケースも存在する(寺井役の茶風林や、小町役の岡本麻弥など)。ラサール石井が所属するコント赤信号からは小宮孝泰も出演しており、劇場版第2作では渡辺正行もゲスト出演している。

もっとも、本枠で放送されていたアニメ作品はネルケプランニング設立以前より専業の声優ではない俳優・タレントが出演されることが多々あり、例えば森尾と林家に関しては前々番組『陽あたり良好!』にも出演していた[注 7]

ゲストキャラは当時の若手声優が兼役で出演することが多く、竹本英史木内秀信前田剛下崎紘史などが常連で出演していた。1985年版でレギュラーキャラを担当した北村弘一土井美加神谷明は、今作では別の役で出演している。初期にはまだ無名だった頃の堺雅人八嶋智人も出演していたが、いずれも放映途中で他の声優に交代している。

両津勘吉 - ラサール石井

中川圭一 - 宮本充

秋本・カトリーヌ・麗子 - 森尾由美

大原大次郎 - 菱谷紘二佐山陽規(16話以降)


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