ここはグリーンウッド
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ここはグリーン・ウッド
ジャンル
学園コメディ
漫画
作者那州雪絵
出版社白泉社
掲載誌花とゆめ
レーベル花とゆめコミックス
発表期間1986年 - 1991年
巻数全11巻
話数全71話
その他愛蔵版全4巻
文庫版全6巻
OVA
原作那州雪絵
監督望月智充
キャラクターデザイン後藤真砂子
アニメーション制作ぴえろプロジェクト(第2話まで)
スタジオぴえろ(第3話以降)
製作ビクター音楽産業
発表期間1991年11月22日 - 1993年3月26日
話数全6話
その他レーザーディスク全3巻
DVD全3巻
ラジオ:ここはグリーンウッド放送局
放送期間1993年4月11日 - 7月4日
放送局文化放送
放送時間日曜日23:00 - 23:30
パーソナリティ関俊彦岩田光央
ドラマ:ここはグリーン・ウッド
?青春男子寮日誌?
監督本多幹祐、清水俊文
熊澤誓人、會田望
脚本藤咲あゆな大知慶一郎笹野恵
音楽渡辺剛
制作ゼネラル・エンタテイメント
製作「ここはグリーン・ウッド」
製作委員会
放送局tvkほか
放送期間2008年7月2日 - 9月24日
話数全13話
関連作品


ドラマCD

サウンドトラック

テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメテレビドラマ
ポータル漫画アニメラジオテレビドラマ

『ここはグリーン・ウッド』は、那州雪絵による日本の少女漫画作品。『花とゆめ』(白泉社)にて1986年から1991年にかけて連載された。1991年から1993年にかけてOVA化されている。

単行本は、花とゆめコミックスから全11巻で刊行されている。ただし他の短編・中編が数作収録されているため、正味10巻弱となる。少女漫画ながら男性ファンも多く、愛蔵版全4巻、文庫版全6巻も出版されている。文庫版のポストカード集やCDなど関連商品も発売された。2004年ビズメディアから英語版 "Here is Greenwood" 刊行。
あらすじ

蓮川 一也は初恋の女性すみれが実の兄一弘の妻(つまり兄嫁)となったことでいたたまれず、全寮制の名門男子高私立緑都学園に猛勉強の末に合格し、入学するはずだった。しかし事故や入院などの「不幸の畳み掛け」により、通学と入寮は5月に入ってのことに。緑林寮入寮早々、一也は同室の如月 瞬が「実は女性」だという「真っ赤な嘘」にまんまと騙される。その黒幕は寮長の池田 光流と生徒会長の手塚 忍だった。賭のネタにされたことに激怒した一也は先輩の光流を殴る。それで逆に気に入られてしまった一也はその後も光流、忍コンビの「玩具」として二人を中心とした寮生たちに振り回される運命が確定する。一方、一弘は緑都学園に保健医として勤務していた。一也は一弘に「兄弟だとバラしたら容赦しない」と言っていたものの、珍しい名字でしかも似た名前の二人が赤の他人だと思う方がどうかしているという話で、とっくに周知の事実となっていた。すか(ちゃん)と命名された一也の不幸な(傍から見れば愉快な)学園生活はこうして始まった。 夏休みにも帰省せず寮に居残った一也だったが、一也を「やっくん」と呼んで溺愛するすみれが襲来して折角の計画が台無しに。しかも、「兄嫁に横恋慕」や「実はブラコン」といった一也が秘密にしておきたかった数々の事実は白日の下に晒される。更に「女難の帝王」光流はモテ男体質が災いした騒動に巻き込まれる。こうして、真面目で虚弱体質というツッコミ役のすか、陽気なボケ役だが陰のある光流、確信犯的知能犯でクールだが怒らせるとおっかない忍、脳天気な瞬の4人を中心に「ボーイズラブまでアリ」のドタバタコメディが展開される。

題名の「グリーンウッド」は緑都学園の寮「緑林寮」の別名である。なお、「緑林」は漢語で「盗賊」または「盗賊の根城」を意味する語。また"Greenwood"にも「悪党の巣」という意味があり、一癖も二癖もある寮の住人たちをあらわしている。
登場人物
主要登場人物

」はアニメ等、「演」はドラマでの演者
蓮川一也(はすかわ かずや)
声:佐々木望 / 演:井澤勇貴主人公。登場時は高校一年生。小さい頃に両親を亡くし、それ以来兄と2人で暮らしていたが、自身の初恋(片思い)の相手である「すみれ」と兄が結婚したことを契機に、入学した高校の寮に入る。なお、寮に入った理由は、それまで何事もそつなくこなす優秀な兄に対し尊敬の念を抱いていたにもかかわらず、その兄が男子校の保健医という職を選んだことで反感を抱くようになったことも一因であり、要は重度のブラコンの裏返しである。性格は素直で騙されやすい。また融通が利かず、負けず嫌い。変人が多い本作の中で数少ない良識者。運動は得意であり身体能力は高いものの、胃が弱い・すぐに鼻血を出してしまう等の虚弱な体質に悩んでいる。緑都入学時は、すみれへの初恋が破れたストレスから胃潰瘍となって入院し、入学が約1ヶ月遅れた(そのため、物語は5月から始まる)。学業の成績はあまりよくはないが、前述したように運動能力や格闘能力は高いと思われる。中でも走ることに関しては、生来の負けず嫌いの性格から、前を走る者は全て追い抜くという特質をもつ。2年の体育祭の時に、兄の同僚でやや偏向した性格の生物教師・陸上部顧問の村上司郎に目をつけられ、「今ならバルセロナ(オリンピック)に間に合う」という説得とともに半ば無理やり陸上部に入部させられる。2年のときに緑林寮の寮長となる。すみれに対する初恋に区切りをつけて後、五十嵐巳夜と知り合い彼女に惹かれる。物語の終盤に告白を決意するものの、諸事情により彼女に避けられまくったが、地雷原をも突き進む気迫はついに彼女の心を動かし、つきあい始めることになる。
池田光流(いけだ みつる)
声:岩田光央 / 演:三浦力緑林寮の寮長で一也と瞬の一年先輩。面倒見がよく後輩思いだが、蓮川のことをよくオモチャにして遊んでいる。アイドル顔で、年齢を問わず女性からもてるが女運は悪い。成績優秀(入学当時は「補欠の一番」だったが、その後勉強して飛躍的に向上した)で運動神経も抜群。ブラスバンド部所属で担当楽器はトロンボーンだが仮死状態(もうちょっとで幽霊部員)。酒好きで思った通りに吐ける。寮で同室の忍とは親友である。寺の(一応)長男で弟が一人いる。お調子者だが、とても面倒見が良く気風のいい下町江戸っ子で、人から憎まれない性格。顔の傷は数秒で治るという「特技」を持つ。実は実家は学園の近隣(東京都T区)なのだが、何故か夏休み等でも実家に帰りたがらない。中学時代は近隣に名の通った不良だったらしい。一也を「スカ」と命名した張本人(「はすかわ」の前後一文字ずつを省略して。「全国のはすかわさん、いい迷惑でしょうが耐えましょう」とは作者のコメント)だが、「蓮川」と呼ぶことも多い。
如月瞬(きさらぎ しゅん)
声:坂本千夏 / 演:鈴木拡樹蓮川の寮のルームメイト。静岡県出身。腰まである美しい長髪が自慢。声が高いうえに顔も可愛いらしいこともあってよく女の子に間違われるが、れっきとした男。またこの格好を好んでいるだけで性自認は男性である(ただし乙女系で中性的な嗜好は多々見られる)。美形の女性を好むらしい。性格は何かと煮えきらない蓮川よりはよほど男らしく、主義主張が明確でずけずけと物を言う。その言動の端々から、作品中で明言はされていないものの、かなり成績もよいだろうことが推測できる。運動もそこそこ得意で足も速い(「12秒台」というセリフがある)。実家は有名旅館で自身はそこの跡取息子、俳人の父親と切れ者女将の母親を持つ[注釈 1]。彼と同様に少女のような弟の麗名(れいな)と、作中でのちに生まれた妹・唯がいる。一也を「すかちゃん」と呼ぶ。作者によれば、キャラクターを作った当初から坂本千夏の声でセリフを考えていたという。
手塚忍(てづか しのぶ)
声:関俊彦 / 演:佐藤雄一  緑都学園の生徒会長。長野県出身。クール系の美形だが、謎が多い人物。成績はずば抜けていてスポーツもそつなくこなし(特技は柔道と剣道[1]。ただし団体競技には疎い)、天才と呼んでも過言ではない。地方の名家の令息で父親は政治家、兄と姉が一人ずついるが、その器から将来の跡取りにと期待されている。持ち前の統率力で学園を支配しており、学園内の生徒はおろか多くの教師の弱みを握っていることで恐れられている。常に冷静沈着、ポーカーフェイス。瞬曰く「神様みたいな人(何でもできるのに、ただでは何にもしてくれない所がそっくり)」。「冷酷無比」「血も涙も無い」という言葉がよく似合い、目的のためには手段を選ばない策略家であるが、実際はそんな自分を心底嫌悪している[2](あるエピソードで遭遇した宇宙人の作ったレプリカント(忍にそっくり)を遠慮なく破壊していた)。5巻のエピソード「雨やどり」で、そこを見抜いて自身の本音を引き出した初めての友人である光流に対しては究極的には強く出られない傾向が見られる。一也のことは普通に「蓮川」と呼ぶ。複数の女性と交際しているが、六条倫子とは特異な共存関係を築いている。霊感が強く、OVAでは光流に取り付いた幽霊をいち早く見抜いた。原作でも地縛霊に対して「先手を打って」金縛りにかけてみたり、一也に呪いをかけて悪夢を見させる、ナイトメアを探して夢を出入りする猫を捕まえようとするなど「そっちの方面の能力」を発揮し、光流から「拝み屋」になる事を勧められたりしている。なお、未成年だが喫煙の常習犯でもある。
主要登場人物の血縁者たち
蓮川一弘(はすかわ かずひろ)
声:
井上和彦 / 演:大口兼悟蓮川一也の兄。25歳(コミックス6巻時点)。長身の美男子で、外見は仕事のデキる好青年風。緑都学園の卒業生で、現在は同学園の保健医。11歳の時に父親が病死、高校2年の時に母親が事故死し、弟の面倒を見ながら大学を卒業したしっかり者。保健室の主として生徒の相談にのることが多く、ある程度生徒の信望はあるが、男子校に男子保健医ということでやや嫌がられてもいる。学生時代、蓮川家の近所では成績優秀な優等生として知られていたが、なぜか保健医になったことで一也から反発される。本人は弟の一也を溺愛しているが、好きな子ほど苛めたくなる…という弟である一也にとってみれば迷惑でしかない愛情表現を好むため、それも一也から嫌われている一因である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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