こいこい
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「こいこい」のその他の用法については「コイコイ」をご覧ください。

こいこいは、2人で遊ぶ花札の競技の一つである。手札の花と場札の花を合わせてそれを自分の札とし、獲得した札で出来役を成立させて得られる得点を競う、「めくり」系のゲームであるが、札の点数を計算しないこと、「こい」による競技継続の選択があることなどに特徴がある。

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}他の花札ゲームにくらべて歴史はそれほど古くない(一般に知られるようになったのは、昭和にはいってから)が[要出典]、現在は花札のもっとも代表的な遊び方になっている。
競技の特徴

「こいこい」をした場合、得点の上積みが期待される反面、新たに得点が増えない限り競技を止めることができないため、先に相手に役が成立し、相手に点数を与えてしまう場合もある。「こいこい」をするかしないかの駆け引きが、この遊技の醍醐味である。

役や得点についてはローカルルールがあるため、競技の前に競技者同士でルールを確認する必要がある。

役や点数計算のわかりやすさから、コンピュータの花札ゲームとしてよく用いられている。
アーケードゲームでの花札は、ほとんどがこいこいのルールである。

最終的な勝敗の決め方は、あらかじめ決められた得点以上を挙げた者を勝者とする方法と、競技を1月から12月までの12回行い、得点の多い者を勝者とする方法がある。
競技の流れ
競技を始める前に、最初の親と子を決定する。2人で札を引き、札種の月が早い札を引いた者が親、もう一方が子となる。なお、札種の月が同じ場合は得点の高い方が親、もう一方が子となる。

場に8枚、手札が親子それぞれ8枚となるように札を配り、残りは山札として伏せておく。

競技者は、親から交互に次の行動を繰り返す。
手札から1枚取り出して場に出す。この時、同じ札種(同じ月、植物)の札が場札にあれば、2枚は自分が獲得した札となり、自分の脇に表向きに置く。なければ場札に加えられる。

山札をめくって場に出す。同様に、めくった山札と同じ札種の札が場札にあれば、2枚は自分が獲得した札となり、自分の脇に表向きに置く。なければ場札に加えられる。


自分の番が終了した時点で獲得した札によって役が成立していれば、競技を継続するかしないかを決めなければならない。競技を継続する場合の呼称が「こい」(または「こいこい」)であり、この競技の名称にもなっている。

競技を止めた場合、止めた者に成立した役によって得点が入る。もう一方の者は、自分に役が成立しているかいないかに関わらず0点となる。

一つの競技が終わったら札を混ぜて札を配り直し、次の競技を始める。最終的な勝敗が決まるまでこれを繰り返す。親と子については、前の競技で得点を挙げた者を親とする方法と、前の競技の結果に関係なく親と子を交互に繰り返す方法がある。

こいこいで一般的に採用される出来役は、以下の通り。点数は、任天堂サイト内のルール[1]

役名説明点数組み合わせ
五光光札5枚。四光・雨四光・三光とは複合しない。10点


四光光札のうち柳に小野道風を除く4枚。三光とは複合しない。8点


雨四光光札のうち柳に小野道風を含む4枚。三光とは複合しない。7点

(1例)
三光光札のうち柳に小野道風を除く3枚5点

(1例)
猪鹿蝶萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚5点


赤短松・梅・桜の短冊3枚5点


青短牡丹・菊・紅葉の短冊3枚5点


たね種9枚のうち任意の5枚1点

(1例)
たん短冊10枚のうち任意の5枚1点

(1例)
かす任意のカス10枚1点

(1例)


「菊に盃」の札は特殊で、かす札の枚数に算入することができる。

「たね・たん・かす」の3役は、「こいこい」の宣言後に枚数が増えた場合、1枚ごとに1点増しとなり、そこで新たな役が成立したとみなし競技を止めることができる。

このほかに、任天堂のサイトでは以下の出来役をオプションで認めている。

役名説明点数組み合わせ
花見で一杯桜に幕・菊に盃の2枚5点


月見で一杯芒に月・菊に盃の2枚5点


さらに、任天堂のサイトでは、以下の条件を満たす場合は得点を倍にするとされている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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