『くろねこルーシー』は、永森裕二
企画、正来賢考・汐野翔原案、倉木佐斗志・十月サクヒ著による小説。および、それを原作としたテレビドラマ、2012年秋に公開された劇場版映画作品。日本で初めて黒猫をメインキャストにした動物実写ドラマ。2011年10月 - 12月まで放送されていた『マメシバ一郎』に次ぐ、東名阪ネット6制作の動物ドラマシリーズの一つである。テレビドラマは、共同制作局では2012年1月 - 3月に放送した。
製作協力のアミューズメントメディア総合学院からは、ノベルス学科の学生がノベライズ本を執筆し、脚本の制作にも同学科の学生が参加するなど、全ての学科から学生が参加している作品である。 くろねこルーシー 鴨志田陽、自称「日本一黒猫に目の前を横切られる男」。黒猫が大の苦手で、彼らが自分の前を横切ると必ず不吉な事が起こった。 「ルー」、「シー」と名付けられた2匹の黒猫を使った『黒猫占い』でちょっとした有名人だった父・賢は、家では家族より黒猫にかまってばかり。そんな父に馴染めず家を飛び出した陽にとって、黒猫はまさに天敵だった。父は6年前に他界したが、そんな父の7回忌の日、ルーとシーが同じ日に亡くなる。法要の後片付けをしていた陽は見た事のない2匹の黒色の子猫に出会う。 なんと、その子猫たちは2代目のルーとシーだった。母親が入院してしまったため、母親から無理矢理、大嫌いだった黒猫の世話を押し付けられる陽。しかし、ルーとシーの世話をしていくうちに、何となく父の事を思い出しながら、次第に考えを改めていく。そして、自らも父と同じ道を歩む事になる。
登場人物
主要人物
鴨志田 陽
演 - 山本耕史(幼少期:村山謙太)自称、「日本一黒猫に目の前を横切られる男」。会社をリストラされ、新たに浄水器の訪問セールスの仕事を始めたが、その直後に母親が入院してしまう。母からは2匹の黒の子猫の世話を押し付けられ、その子猫の世話のために会社を休みがちになってしまい、結局クビになってしまう。元は一人暮らしだったが、子猫の世話のため、実家に戻る。今日もまた、子猫の世話、美紀の相手、母親の見舞い、仕事探しにハローワーク通い、時には病院に子猫を連れてゆき…と、忙しい毎日。家では黒猫ばかりにかまけていた父のことは大嫌いだったが、そんな父を時々思い出してしまうことがある。父繋がりで占いや黒猫も大嫌いだったが、ルーとシーは世話をしているうちに、そうでもなくなってきた。結局仕事は見つからないまま、父が遺してくれた遺産を元手に、占い学校に通い始めるようになる。
佐山 美紀
演 - 京野ことみ陽の彼女で、陽とは半同棲中。陽とは違い、占いが大好き。花屋に勤めている。実は幼い頃に、陽の父・賢に占ってもらったこともある。極端な猫アレルギーで、当初は陽の家では鼻水とくしゃみが止まらなかったが、慣れてきたのか、鼻水やくしゃみが出ないことも。仕事の見つからない陽に不安を抱く。その後陽にプロポーズされ結婚、男女の双子を出産する。
鴨志田家
鴨志田 賢
演 - 塚地武雅(ドランクドラゴン)陽の父。テレビドラマでは既に他界しており、陽の回想の中で、幼い頃の陽と一緒に登場するのみ。生前は占い師を生業としており、『黒猫占い師』として巷ではちょっとした有名人だった。大の猫好きで、家では家族より猫と過ごすことが多かった。しかし一方で陽の事もきちんと気にかけていた事が、物語中盤以降判明する。
鴨志田 幸子
演 - 鷲尾真知子陽の母。夫が飼っていた2匹の黒猫、ルーとシー(陽が飼っている黒猫たちとは別)は夫の7周忌を前にして2匹とも亡くなったが、夫のよりも黒猫たちの遺影の方を大きく扱うほどの猫好き。入院していたが、入院中も元気そのものであった。『占い師の妻』や『占い師の息子を持つ母』といったテーマで本を出版する著作家でもある。
占いスクール
北別府 かおり
演 - 水崎綾女陽が通う占いスクールの生徒。思ったこと・占いに出たことは良いことも悪いことも包み隠さず言うため、占った人を怒らすこともしばしば。
君塚 タエ
演 - 渡辺真起子陽が通う占いスクールの代表。関西弁で話しており、喋り方がキツい。黒猫占いの賢のことも知っていたが、「あんなのは占いではない」と毛嫌いしていた。
その他
鈴木 隆明
演 - 工藤俊作ハローワーク職員。常に冷静に、陽に対して厳しくアドバイスする。実は猫好き。
白藤 紅葉
演 - 遼河はるひ陽がよく連れて行く動物病院の獣医。
清原 ゆり江
演 - 川上麻衣子陽のご近所さん。猫を飼っている。
佐藤 純導
演 - 小宮孝泰(コント赤信号)街中で、これまた『黒猫占い』を掲げている占い師。とはいえ黒猫以外にもソース占いなど、色々な占いをやっている。元は賢の弟子であったが、破門された。陽の事は幼い頃から知っており、今では陽のことは「ジュニア」と呼んでいる。
井岡 辰巳
演 - 相島一之サラリーマンだったが、リストラされてしまう。
ルー・シー
2匹の黒猫。オーディションを勝ち抜いた生後50日の子猫。
テレビドラマ
ジャンルテレビドラマ
企画永森裕二
脚本川上亮
亀井亨
野尻克己
中田悠仁
長島法透
倉木佐斗志
監督亀井亨
野尻克己
出演者山本耕史
京野ことみ
塚地武雅
鷲尾真知子
オープニング富樫美鈴「ハテ・サテ・ミライ」
エンディング村井理沙子「LUCY」
製作
プロデューサー飯塚達介
森角威之
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間放送局で異なる(参照)
放送時間放送局で異なる(参照)
放送分30分
⇒公式サイト
テンプレートを表示
ストーリー
スタッフ
製作総指揮 - 吉田尚剛
企画 - 永森裕二
監督 - 亀井亨、野尻克己
脚本 - 川上亮、亀井亨、野尻克己、中田悠仁
各話サブタイトル 前番組「マメシバ一郎」同様、東名阪ネット6各局(tvk、チバテレビ、テレ玉、三重テレビ、KBS京都、サンテレビ)および札幌テレビ、TVQ九州放送、岐阜放送が製作委員会に参加した。「マメシバ一郎」で製作委員会に参加していたとちぎテレビは今回は入っておらず、放送予定もない。 放送地域放送局放送期間放送日時系列備考
第1話先人は言う。黒猫が横切るとなんたら……
第2話先人は言う。下駄の鼻緒が切れたらなんたら……
第3話先人は言う。流れ星を見たら三回願い事をなんたら……
第4話先人は言う。食べてすぐに寝ると牛になんたら……
第5話先人は言う。夜に口笛を吹くとなんたら……
第6話先人は言う。猫が顔を洗うとなんたら……
第7話先人は言う。下の歯は屋根へ、上の歯はなんたら……
第8話先人は言う。クシャミをすると自分の噂をなんたら……
第9話先人は言う。雷が鳴ったらへそをなんたら……
第10話先人は言う。雛壇を片づけないとなんたら……
第11話先人は言う。夜に爪を切ると親のなんたら……
最終話先人は言う。茶柱が立つとなんたら……
ネット局
東名阪ネット6
神奈川県tvk2012年1月5日 - 3月22日木曜 21:00 - 21:30独立局