この項目では、バレエ作品およびその音楽について説明しています。その他の用法については「くるみ割り人形 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
くるみ割り人形
Щелкунчик
『くるみ割り人形』第1幕より
イワノフ版
構成2幕3場[1]
振付L・イワノフ
作曲P・チャイコフスキー
台本M・プティパ
美術K・イワノフ、M・I・ボチャローフ[2][3]
衣装I・フセヴォロシスキー
音楽・音声外部リンク
バレエ『くるみ割り人形』全幕
バレエ『くるみ割り人形』(全幕)
(マリインスキー・バレエ出演、V・ワイノーネン(英語版)改訂振付、V・ゲルギエフ指揮、マリインスキー劇場管弦楽団演奏)
EuroArts公式YouTubeより
『くるみ割り人形』(くるみわりにんぎょう、露: Щелкунчик, 仏: Casse-Noisette, 英: The Nutcracker)は、ピョートル・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽(作品71)、およびそれを用いたバレエ作品である[4]。チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽であり、1892年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演された[5]。
本作は、クリスマス・イヴにくるみ割り人形を贈られた少女が、人形と共に夢の世界を旅するという物語である。原作は、ドイツのE.T.A.ホフマンによる童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を、アレクサンドル・デュマ・ペールがフランス語に翻案した『はしばみ割り物語』である[5][6]。
クリスマスにちなんだ作品であることから毎年クリスマス・シーズンには世界中で盛んに上演される[7]。クラシック・バレエを代表する作品の一つであり、同じくチャイコフスキーが作曲した『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と共に「3大バレエ」とも呼ばれている[8]。