くじら座タウ星
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くじら座τ星[1]
Tau Ceti
星座くじら座
見かけの等級 (mv)3.50[1]
変光星型疑わしい[2]
分類G型主系列星
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 01h 44m 04.08338s[1]
赤緯 (Dec, δ)?15° 56′ 14.9262″[1]
赤方偏移-0.000056[1]
視線速度 (Rv)-16.68 km/s[1]
固有運動 (μ)赤経: -1,721.05 ミリ秒/年[1]
赤緯: 854.16 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π)273.96 ± 0.17ミリ秒[1]
(誤差0.1%)
距離11.905 ± 0.007 光年[注 1]
(3.65 ± 0.002 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV)5.7[注 2]

τ星の位置
物理的性質
半径0.793 ± 0.004 R?[3]
質量0.783 ± 0.012 M?[3]
表面重力4.4 (log g)[4]
自転速度0.90 km/s[5]
自転周期34日[3]
スペクトル分類G8.5 V[1]
G8Vp[2]
光度0.488 ± 0.010 L?[3]
HZ内縁距離0.55 au[6]
HZ外縁距離1.16 au[6]
表面温度5,344 ± 50 K[3]
色指数 (B-V)0.72[1]
色指数 (U-B)0.21[1]
色指数 (V-I)1.09[1]
金属量[Fe/H]-0.55 ± 0.05[3]
年齢58億年[3]
他のカタログでの名称
くじら座52番星[1]
BD -16 295[1], FK5 59[1]
GJ 71.0[1]
HD 10700[1], HIP 8102[1]
HR 509[1], SAO 147986[1]
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くじら座τ星(略称: τ Cet 英語: Tau Ceti)は地球から、くじら座の方向にある恒星で、太陽に似た黄色のG型主系列星である。
概要

地球から近い恒星の一つで、約12光年離れている。単独星のG型主系列星では、地球に最も近い恒星である[注 3]見かけの明るさの変動がほとんどなく、安定している。太陽に比べると金属量が乏しい。

くじら座τ星は3.5等級のため、肉眼でも容易に観測ができる[注 4]。くじら座τ星から見ると、太陽はうしかい座の方向にある3等星として見える[注 5]

くじら座τ星の周りを、太陽系に存在するエッジワース・カイパーベルトの約10倍の質量を持つ塵円盤が取り囲んでいる事が分かっている。2012年12月に、5つの太陽系外惑星が存在する証拠が発見され、そのうち2つはハビタブルゾーン内を公転していることが判明した[7][8][9]。2017年に、その2つに加え、新たに2つの惑星が存在する事が確認された。しかし、地球よりも、塵円盤の小天体との衝突が頻発に発生している可能性がある。それにも関わらず、くじら座τ星はソーラーアナログと呼ばれる、特に太陽に似た恒星の種類に分類されているため、人類の有望な居住先候補となっている。恒星の安定性、太陽との類似性、そして近距離にあることなどから、地球外知的生命体探査(SETI)の調査対象の一覧にもリストアップされており、SF作品などでしばしば異星人の故郷や宇宙植民地として登場する[10]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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