きりふり
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「ゆのさと」は東武日光線鬼怒川線系統の急行・特急列車の「ゆのさと」について説明しているこの項目へ転送されています。かつて日本国有鉄道が運行した臨時準急列車「ゆのさと」については「水上 (列車)」をご覧ください。

きりふり
きりふり(2007年8月19日 姫宮駅
概要
種類特別急行列車
現況運行終了
地域東京都埼玉県群馬県栃木県
前身急行「きりふり」
運行開始2006年3月18日
運行終了2022年3月6日
後継特急「スカイツリーライナー」「アーバンパークライナー
旧運営者東武鉄道
路線
起点浅草駅
終点春日部駅新栃木駅東武日光駅
使用路線伊勢崎線日光線
車内サービス
クラス普通車
座席全車指定席
技術
車両350系電車
軌間1,067mm
電化直流1,500V
備考
廃止時点のデータ
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きりふりは、東武鉄道が主に浅草駅 - 東武日光駅間を伊勢崎線および日光線経由で運行していた特別急行列車である。

本項では、東武日光線・鬼怒川線の旧急行・快速急行列車群の沿革についても扱う。
概要

2006年3月時点で伊勢崎線および日光線系統には「きりふり」・「ゆのさと」・「しもつけ」の3列車が急行列車として運行されていたが、同年のダイヤ改正ではこれらを特急列車に編入することとなった。しかし料金体系は急行時代と同様で、同じ特急の「けごん」よりも安価とされていた。

特急化の時点で「ゆのさと」は臨時列車となり、「きりふり」と「しもつけ」だけが本数を減らしながらも定期運行されていた。しかし後者は2020年に廃止となり、前者も2022年のダイヤ改正をもって定期列車が全廃された。

運行廃止後も、「きりふり」の列車名・料金設定は東武の旅客営業規則に残存していたが、2023年3月18日の特急料金改定に伴う改正で削除された[1]
運行概況

廃止時点では、土休日ダイヤで浅草駅 - 東武日光駅間に1往復、朝に春日部駅 → 浅草駅間、夕方に浅草駅 → 新栃木駅間にそれぞれ1本ずつが設定されていた。平日の設定はなかった。

2006年3月の特急化当初は大幅に運行形態が異なり、定期列車は夜間帯の浅草発南栗橋行きの1本のみであった。その後2013年3月に浅草発春日部行きも1本運行開始した。2017年3月に大再編されるまでのこの運行形態については#平日夜間運転の「きりふり」を参照。なお臨時列車では東武日光発着の昼行便も運行されており、午前の浅草発東武日光行[2]と午後の東武日光発浅草行[3]が多客期の土休日にそれぞれ2 - 3本運行されていた。
定期運行終了時の停車駅

浅草駅 - とうきょうスカイツリー駅 -(曳舟駅)- 北千住駅 - 春日部駅 - 栃木駅 - 新栃木駅 - 新鹿沼駅 - 下今市駅 - 東武日光駅

283号は浅草駅 → 新栃木駅間、82号は春日部駅 → 浅草駅間のみ運行。

曳舟駅は82号のみ停車。

上記のほか、「幸手桜まつり」に合わせて幸手駅に臨時停車することがあった[4]

使用車両・編成

2020年6月6日現在の編成図きりふり
← 東武日光・新藤原浅草 →

350型1234
指指指指



全車禁煙
[5]

春日部駅の乗降口は2号車の1号車寄りと3号車のみ


凡例
指=座席指定席

急行時代より300型もしくは350型で運行されていたが、定期運用終了時には350型のみの運行となっていた。
「きりふり」以前に廃止された列車
だいや・おじか快速急行 「だいや」

「だいや」は浅草駅 - 東武日光駅間で、「おじか」は浅草駅 - 会津田島駅間で運行していた列車である。特急「けごん」・「きぬ」の補完列車として、特急専用車から格下げされた5700系電車や、快速用車両の6050系電車を使用して、快速急行列車、さらに前には急行列車として運行していた。300型・350型電車の運行開始に伴い、東武日光発着が「きりふり」、鬼怒川温泉発着が「ゆのさと」、会津田島発着が「南会津」にそれぞれ変更されたことにより1991年7月に廃止された。
南会津会津田島駅で並ぶ急行「南会津」と快速「AIZUマウントエクスプレス」

前述の「おじか」から改称された急行列車である。「きりふり」・「ゆのさと」と異なり特急化されずに廃止となった。

車両については、野岩鉄道線・会津線内の停車駅のホーム有効長の関係から、4両編成の350系が使用されていた。

2002年から会津鉄道キハ8500系による快速「AIZUマウントエクスプレス」が特急「きぬ」と会津若松駅方面との連絡列車として運行されるようになり「南会津」の運行本数は年々減少し、残った1往復も2005年3月1日ダイヤ改正で新藤原駅発着の「ゆのさと」と新藤原 - 会津田島間の快速列車に振り替えられたことで廃止となった。

2013年4月30日より、行楽シーズンの平日に臨時特急「スカイツリートレイン南会津号」が運行された。停車駅もかつての急行「南会津」を踏襲したものだが、新たにとうきょうスカイツリー駅が停車駅に加わったほか、川治温泉駅に代わって川治湯元駅に停車していた。その後、2017年4月21日のダイヤ改正での「リバティ会津」新設により、停車駅が異なるものの同区間での優等列車の定期運行が再開された。これと同時に「スカイツリートレイン南会津号」の運行が終了している。
廃止直前の停車駅(駅名は廃止当時のもの)
浅草駅 - 北千住駅 - 春日部駅 - 栃木駅 - 新栃木駅 - 新鹿沼駅 - 下今市駅 - 新高徳駅 - 鬼怒川温泉駅 - 鬼怒川公園駅 - 新藤原駅 - 川治温泉駅 - 湯西川温泉駅 - 上三依塩原駅 - 会津高原駅 - 会津田島駅
ゆのさと急行「ゆのさと」

前述の「おじか」から改称された列車で、当初は急行列車だったが2006年より特急列車となっていた。

使用車両は「きりふり」・「南会津」同様350型電車であった。

急行として運行開始するが、2006年3月18日のダイヤ改正で「ゆのさと」の定期列車は廃止。特急化されるとともに臨時列車となり、運転日が限定的となっていた[6]。臨時列車の一部には定期特急「きぬがわ」を途中で待避する列車や下今市駅で鬼怒川方面の特急と接続する列車も存在していた[7]

2017年1月28日を最後に全く運行実績がなく、公式サイト上の特急料金表[8]からも後に削除され、唯一残存していた東武の旅客営業規則からも2023年3月18日の改正で削除された[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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