「きなこ」とは異なります。
きな粉
きな粉(全粒大豆、黄大豆)[1]100 gあたりの栄養価
エネルギー1,883 kJ (450 kcal)
炭水化物28.5 g
食物繊維18.1 g
脂肪25.7 g
飽和脂肪酸3.59 g
一価不飽和5.92 g
多価不飽和14.08 g
タンパク質36.7 g
ビタミン
チアミン (B1)(6%) 0.07 mg
リボフラビン (B2)(20%) 0.24 mg
ナイアシン (B3)(15%) 2.2 mg
パントテン酸 (B5)(20%) 1.01 mg
ビタミンB6(40%) 0.52 mg
葉酸 (B9)(55%) 220 μg
ビタミンE(153%) 23.0 mg
ビタミンK(26%) 27 μg
ミネラル
ナトリウム(0%) 1 mg
カリウム(43%) 2000 mg
カルシウム(19%) 190 mg
マグネシウム(73%) 260 mg
リン(94%) 660 mg
鉄分(62%) 8.0 mg
亜鉛(43%) 4.1 mg
マンガン(131%) 2.75 mg
他の成分
水分4.0 g
銅1.12 mg
単位
μg = マイクログラム (英語版)
きな粉(きなこ、黄粉)は、大豆を炒って皮をむき、挽いた粉である。加熱により大豆特有の臭みが抜け、香ばしい香りになる。語源は「黄なる粉」で[2]、黄な粉とも書く。
ただし実際には黄色ばかりの粉とは限らず、黄大豆を原料にしたきな粉は黄褐色なのに対し、青大豆を原料にしたきな粉は淡緑色なので、「青きな粉」や「うぐいすきな粉」(うぐいす粉)と呼ばれる。 餅にからめて食べたり、和菓子の原料とする。ご飯の友として砂糖を混ぜふりかけのようにご飯にまぶして食す場合もある。和菓子できな粉をそのまま使ったものとしては、州浜やきなこねじりがある。また、牛乳や豆乳などに混ぜて飲むこともあり、アイスクリームの原料にもつかわれるようになった。 きな粉には多くの蛋白質が含まれている。[3]また、大豆オリゴ糖により善玉菌を増加させ[4]、食物繊維も多く含み[5]、便を軟化させる栄養素(食物繊維)を持つため、便秘改善に役立つ[6]。また、粉にすることで消化が良くなり、大豆の栄養素を効率的に摂取できる。他にもカルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラルも多く含まれている[7]。前述のオリゴ糖の働きを上げるため乳製品(主にヨーグルト製品)を同時に摂取すると効率が良く、その利便性から、2015年頃からプロスポーツ選手も牛乳に溶かすなどして、よく摂取している。[注釈 1][8] 2012年頃から続く健康食品ブームで、黒豆から作られるきな粉が人気である。黒豆には抗酸化物質のアントシアンが含まれている。アントシアンには活性酸素を自らが犠牲になって吸収・還元する作用が期待されている[9]。ただし、ガンを筆頭に、糖尿病などの生活習慣病の予防効果があると謳(うた)われている点については、医学的な裏付けはされていない。また、黒ゴマや抹茶の配合されたきな粉など、さまざまな種類が販売されている。 大豆(大豆粕を含む)は、広く飼料としても用いられるが、きな粉は脱脂せず加工するためカロリーが高いこと、また嗜好性も高いことから子ブタや子ウシの飼料に適している[10]。
きな粉を使う食品
安倍川もち
きな粉飴
わらびもち
ぼたもち
葛餅
鶯餅
桔梗信玄餅
二軒茶屋餅
こくせん
五家宝
きなこ棒
きな粉の栄養
飼料として
脚注[脚注の使い方]