がか座
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がか座Pictor
がか座の恒星
属格形Pictoris
略符Pic
発音[?p?kt?r]、属格:/p?k?t??r?s/
象徴イーゼル
概略位置:赤経 04h 32m 52.3s -  06h 52m 02.7s[1]
概略位置:赤緯-42.80° - -64.15°[1]
広さ247平方度[2]59位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数15
3.0等より明るい恒星数0
最輝星α Pic(+3.30
メシエ天体数無し
確定流星群無し
隣接する星座ちょうこくぐ座
りゅうこつ座
はと座
かじき座
とも座
とびうお座
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がか座(がかざ、画架座、Pictor)は、現代の88星座の1つ。18世紀半ばに考案された新しい星座で、イーゼル(画架)をモチーフとしている[注 1]。日本では北大東村以南で全体を見ることができるが、領域が狭く明るい星もないことから目立たない星座である。
主な天体
恒星「がか座の恒星の一覧」も参照ハッブル宇宙望遠鏡によるがか座β星と原始惑星系円盤の撮像。

2022年4月現在、国際天文学連合 (IAU) が認証した固有名を持つ恒星は1つもない[3]

α星見かけの明るさ3.30等の3等星[4]。がか座で最も明るい恒星。

β星:見かけの明るさ3.86等の4等星[5]。1983年にデブリ円盤(英語版)が発見、2008年には太陽系外惑星が望遠鏡による撮像から発見された。2023年現在2つの太陽系外惑星の存在が確認されている[6][7]

カプタイン星:見かけの明るさ8.85等の赤色矮星[8]太陽系から約12.83 光年の距離にあり、バーナード星に次いで全天で2番目に大きな固有運動を持つ恒星として知られる。2014年には2つの太陽系外惑星の発見が発表されたが、2023年現在その存否について議論が分かれている[9][10]

星団・星雲・銀河チャンドラX線天文台のX線観測データとオーストラリア望遠鏡コンパクトアレイの電波観測データを合成した「がか座A」の画像。銀河間空間に光速に近い速さで吹き出すジェットが確認できる。

NGC 1705銀河

がか座A:電波銀河。中心部から吹き出すジェットが確認されており、超大質量ブラックホールが存在すると考えられている。

由来と歴史1756年に刊行されたラカーユの南天の星図に描かれたがか座。

がか座は、18世紀中頃にフランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって考案された。1756年に刊行された『Histoire de l'Academie royale des sciences』に掲載されたラカーユの星図の中で、画架とパレットがセットとなった姿と「画架とパレット」という意味の「le Chevalet et la Palette」という名称が描かれたのが初出である[11][12][13]。のちの1763年にラカーユが刊行した著書『Coelum australe stelliferum』に掲載された第2版の星図では、ラテン語化された「Equuleus Pictorius」と呼称が変更されている[11][14]1801年ヨハン・ボーデが刊行した『ウラノグラフィア』では、「画家の棚」という意味の「Pluteum Pictoris」と記載された。

1844年にイギリスの天文学者ジョン・ハーシェルは、フランシス・ベイリー宛の書簡の中で、Equuleus Pictorius を「Pictor」と短縮することを提案した[11][15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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