かりあげクン
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からあげクン」とは異なります。

かりあげクン
ジャンル4コマ漫画ギャグ漫画
漫画
作者植田まさし
出版社双葉社
掲載誌漫画アクション(MA)
まんがタウンオリジナル(MTO)
まんがタウン(MT)
週刊大衆(WT)
漫画アクション
レーベルアクションコミックス
発表期間1980年 - 2003年(MA)
2004年 - 2006年(MTO)
2003年 - 2023年(MT)
2006年 - (WT)
2024年4号 -
巻数既刊68巻(2023年9月10日現在)
アニメ
シリーズディレクター芝田浩樹
脚本小山高生星山博之大橋志吉
五武冬史金巻兼一、鈴木肇
外池省二、隅沢克之、栗原浩一、千葉克彦
キャラクターデザイン香西隆男
音楽小笠原寛
アニメーション制作東映動画
製作フジテレビ
東映
放送局フジテレビほか
放送期間1989年10月17日 - 1990年12月21日[1]
話数全59回・全177話+SP1回
ドラマ
原作植田まさし
監督長部洋平
小村昌士
脚本橋本尚和
黒木正浩
小林哲也
中田歩
永野宗典
(以上、ヨーロッパ企画)
新井友香
上田誠(脚本協力)
制作BS松竹東急
AOI Pro.
放送局BS松竹東急
放送期間2023年1月7日 - 3月25日
話数12
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメテレビドラマ
ポータル漫画テレビアニメドラマ

『かりあげクン』は、植田まさしによる日本4コマ漫画作品。

2016年、第45回日本漫画家協会賞・大賞を受賞[2]。2020年には連載開始40周年を迎えた[3]

1989年にはフジテレビ系列テレビアニメ化された[1]

2023年1月期にBS松竹東急にてテレビドラマ化された[4]
内容

いたずら好きのサラリーマン「かりあげクン」ことかりあげ正太が巻き起こす騒動を描く。開始当初から流行・時事ネタやブラックジョークを題材としてきたことで知られている。時事ネタ以外では鉄道麻雀に関連する作品が多く、前者は通勤電車はもちろんのこと新幹線夜行列車を舞台にしたネタが頻繁に登場したほか、連載開始当初はキセルストライキに関するネタが多数登場していた。
作品解説
連載までの経緯

1971年にデビューして以来漫画家として売れつつあった植田のもとに、双葉社から短期集中連載のオファーが寄せられたことが本作の連載のきっかけである[3]。元々、植田の漫画は登場人物たちが大騒ぎするような作風ではなかったため、編集者から主人公が目立たないという指摘が寄せられた[3]。これを受け植田は「一番目立たない感じで目立つ」というコンセプトの元、主人公を刈り上げ頭の人物にすることを思い立ち、本作の主人公・かりあげ正太となった。また、普段表情をあまり変えないかりあげが心情を吐露するとキャラクターが崩壊するため、かりあげと行動を共にする同僚がかりあげの気持ちを表現するキャラクターとして生み出された[3]

そして、本作は1980年より双葉社から発行された雑誌『漫画アクション[3]で『ほんにゃらゴッコ』という題名で連載が開始された。この時は題名に「かりあげクン」の表記はなく、かりあげが全く登場しない作品もあった。のちに本作は『ほんにゃらゴッコ かりあげクン』と改題された。
掲載誌の移動

1999年からは、『まんがタウン』および『まんがタウンオリジナル』に移行し、『週刊大衆』でも連載された。『まんがタウン』では巻末に2色カラーで掲載されており、2009年2月号で連載1500回を迎えた。また、2010年には連載終了した[5]クレヨンしんちゃん』に代わって一時期だが『まんがタウン』の表紙中央を飾り、連載30周年記念企画として総集編『かりあげクンBLACK・PINK』も刊行された(単行本と同じカバー付きのA5版)。単行本は双葉社から発売されている。2023年12月、『まんがタウン』の休刊により、『漫画アクション』への移籍を発表[6]、翌2024年4号から移籍連載を開始。
作風の変化

前述の通り、開始当初から当時の流行や時事ネタを題材としてきたが、植田は近年ではどぎつい風刺や時事ネタなどをあまり使わなくなってきたとインタビューの中で話しており、前者については社会の規制が強くなったためだと分析しており、「昔と比べ、当時は風刺のつもりで描いていても、現代だとそれが“攻撃”だとか“差別”だとかに捉えられてしまう。[中略]そんな現代、風刺ものを描く人は相当にやりづらいでしょうね」と話している[3]。植田は後者について、単行本化するまでにネタが古くなり、読者が理解できなくなるためだと述べており、普遍的な面白さを目指しているとも話している[3]

本作は登場人物は連載当初から年を取らない方針で物語が進められており、作中風景や小道具なども時代の流れとともに変化している[3]。衣輪晋一は時代の変化が物語に影響を及ぼした例として携帯電話スマートフォンの登場を挙げており、通信技術の発達によって木村課長がかりあげと連絡が取れずやきもきするドラマ性が薄れてしまったと指摘している[3]
ほんにゃら産業

かりあげが勤める企業。企業形態は商社となっており(アニメ版初期は『ほんにゃら商事』となっていた。後述)、食用油接着剤の輸入取引を行っている描写がある。なお、「足踏み式餅つき機」や「尻形ガスコンロ」(尻に火がつくのことわざに因んだもの)など独特な新製品を開発しているシーンもある。

現在の社長は木下藤吉。原作では2代目であるが、祖父の時代から続く3代目、もしくは初代から一代で築き上げたという設定もあり、詳細はあやふやとなっている。アニメ版では会社を一代で築き上げたという設定になっており、「ほんにゃら商店」という貧相な小屋からのスタートであった。かりあげに「なりきん」と評されている。

親会社が存在し、ライバル意識を燃やしている。しかし、社会人野球の対抗戦では試合はとうに諦めて弁当売りに社長自ら精を出していた。会社主催のゴルフ大会では優勝者にはトロフィーを授与するものの、2位にはトロフィーの蓋などかなり落差のある内容だった。

子会社もあり、1つは成長してほんにゃら産業と同じ規模の会社になったらしく、木村課長のようにヒゲを生やした社員や、かりあげみたいなふざけた社員がいるなどでかりあげはクローン会社と呼んでいる。これ以外にも全国にいくつか支社(大阪、富山、新潟、山形など)がある他、日本国外(ニューヨーク)に支社もある。大阪支社は遠近法で高層ビルに見えるという変わった建築構造をしている[注 1]

経営は常に右肩下がり[注 2]のようだが、福利厚生は充実しており、毎年社員旅行[注 3]や社内運動会が開かれている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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