からくり歌劇
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からくり歌劇
監督
大谷俊夫
脚本脚色 菊田一夫
潤色 江藤澄子
原作サトウ・ハチロー
出演者岸井明
山本礼三郎
美ち奴
音楽古賀政男
撮影渡辺五郎
製作会社日活多摩川撮影所
配給 日活
公開 1936年10月24日
上映時間66分
製作国 日本
言語日本語
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『からくり歌劇』(からくりオペラ)は、1936年(昭和11年)製作・公開、大谷俊夫監督による日本の長篇劇映画、ミュージカル映画である[1][2]
略歴・概要

現代劇のスタジオ・日活多摩川撮影所(現在の角川大映撮影所)が製作した日本の初期のミュージカル映画である。大正末期の浅草オペラの時代に「ペラゴロ」のひとりであったサトウ・ハチローが書いた原作を菊田一夫が脚色、江藤澄子が潤色した。主演の岸井明、神田千鶴子はP.C.L.映画製作所(現在の東宝スタジオ)からのレンタルで出演が実現した。「日活・東宝提携第1作」[2]松竹楽劇部(のちの松竹歌劇団)から移籍した不忍鏡子の映画デビュー作であった[3]

音楽のスコアを書いたのは古賀政男で、古賀も出演し、また古賀が所属するテイチク(現在のテイチクエンタテイメント)の専属歌手であるディック・ミネ楠木繁夫美ち奴らが出演している。「主題歌」が6曲あり、同年11月、12月にいずれもレコード化、3枚のシングル盤に収録され、テイチクから発売された。

本作の上映用プリントは、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターには所蔵されてはいない[4]
スタッフ

監督 :
大谷俊夫

原作 : サトウ・ハチロー

脚色 : 菊田一夫

潤色 : 江藤澄子

撮影 : 渡辺五郎

音楽 : 古賀政男

主題歌
「あなたなんだい」 : 歌杉狂児美ち奴市川春代、作詞杉狂児、作曲古賀政男

「恋とはこんなものかしら」 : 歌ディック・ミネ、作詞島田磬也、作曲古賀政男

「恋のネオン」 : 歌藤山一郎、作詞大谷俊夫、作曲古賀政男

「女給哀歌」 : 歌神田千鶴子、作詞島田磬也、作曲古賀政男       

「マイマイスイートハート」 : 歌神田千鶴子、作詞星野貞志、作曲古賀政男

「アラ恥ずかしい」 : 歌木村肇、作詞星野貞志、作曲古賀政男


作品データ

製作 :
日活多摩川撮影所

上映時間 (巻数 / メートル) : 66分[5] (6巻 / 1,828メートル)

フォーマット : 白黒映画 - スタンダード・サイズ(1.37:1) - モノラル録音

公開日 : 日本 1936年10月24日

配給 : 日活

初回興行 : 浅草富士館

キャスト

岸井明 - コックの敬さん

山本礼三郎 - マネージャー

神田千鶴子 - れい子

市川春代 - あけみ

藤原釜足 - 小村[2](れい子の夫とも[1]

杉狂児 - 瀧田[2](客人とも[1]

ディック・ミネ - 成瀬

星ひかる - 六さん[2](コック長とも[1]

藤山一郎 - 時山[2](メッセンジャーボーイとも[1]

戸田春子 - 露子[2](肥った女給とも[1]

小林重四郎 - 中西久夫

高勢実乗 - 久之進

鳥羽陽之助 - 番頭倉田

楠木繁夫 - 老爺[2](禿の爺とも[1]

村田宏寿 - 焼鳥屋

美ち奴 - 吉奴

松本秀太郎 - 佐藤[2](滝田の友とも[1]

木村肇 - パン焼

不忍鏡子 - ホステス(ノンクレジット)[3]

古賀政男

脚注[脚注の使い方]^ a b c d e f g h からくり歌劇日本映画データベース、2015年4月24日閲覧。
^ a b c d e f g h i からくり歌劇日活、2015年4月24日閲覧。


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