『かいつぶり』は、村上春樹の短編小説。 初出『トレフル』1981年9月号 1991年1月刊行の『村上春樹全作品 1979?1989』第5巻(講談社)に収録される際、大幅に加筆修正がなされた[1]。 タイトルDabchick 200メートルか300メートル、いや1キロは歩いたかもしれない。コンクリート造りの狭い階段を下りた先の長い廊下を「僕」はひたすら歩き続けた。突然T字路につきあたった。今日はやっとみつけたうまい仕事の最初の出社日である。この仕事は楽だし、給料は目玉が飛び出るほど良い。ともかく葉書に書いてあるとおりドアを見つけるしかない。十円玉を放り上げ、表が出ると右側の廊下を進んだ。 なんとかドアに辿り着き、ノックをすると中から一人の男が姿を現した。男は合言葉が必要だと言う。それがないと誰も通すことができない。 ヒントをもらえないかと頼むと、男は「それは禁じられてるんだ」と言った。しかししばらく迷ってから、小さい声で「僕」にヒントを耳打ちした。
目次
1 概要
1.1 英訳
2 あらすじ
3 脚注
4 関連項目
概要
収録書籍『カンガルー日和』(平凡社、1983年9月)
英訳
翻訳ジェイ・ルービン
初出『McSweeney's
収録書籍『Blind Willow, Sleeping Woman
あらすじ
脚注^ 『村上春樹全作品』版では、ドアの中から現れた男の口調が「ですます調」に改められた。
関連項目
めくらやなぎと眠る女 TWENTY-FOUR STORIES
はじめての文学 村上春樹
カイツブリ
表
話
編