この項目では、津雲むつみの漫画、およびそれを原作とする実写作品について説明しています。北条司のデビュー作となった漫画については「天使の贈りもの (漫画)」をご覧ください。
『おれは男だ!』(おれはおとこだ)は、津雲むつみの漫画。また、それを原作として森田健作主演により日本テレビ系列で1971年から1972年にかけて放映されたテレビドラマ。
1987年にはテレビドラマの後日談として実写映画『おれは男だ! 「完結編」』(おれはおとこだ かんけつへん)も公開された。2009年には、ドラマ版を元にしたパチンコが登場した[1]。 主人公小林弘二は、兄が教師をつとめる青葉高校に転校して来る。同校は名門女子高としての歴史が長く、共学になって数年しか経過していないため、男子生徒の人数も少なく、女子生徒が主導権を握っているような状態であった。弘二が入ったクラスには、女子生徒のリーダー的存在でありアメリカ生活の経験もある成績優秀な吉川操がいた。また、操が住んでいるアパートは弘二の自宅の隣であり、弘二と操の部屋はごく近くにあり、窓越しに会話をすることができた。弘二は学校での「ウーマンリブ」打倒のために男子生徒を集め、剣道部を結成する。操がいるバトン部と対立しながらも徐々にお互いを理解し合える関係を築いていく。 おれは男だ! 1971年2月21日から1972年2月13日まで、毎週日曜日20:00から20:56の時間帯で放映された。全43話、カラー作品。 キャッチコピーは「女と男のユーモア学園」。原作とは登場人物、ストーリー展開、ラストに違いが見られる。主役に抜擢された森田健作の代表作となり、青春スターとして人気を確立した。このドラマ上での森田の剣道着姿や台詞(オ?イ、吉川くん!など)・口調を物真似される事もある。共演した同じ大田区出身の志垣太郎、松竹映画で共演して顔馴染みだった早瀬久美とは友人関係であり、現在でも親交がある。 第1話には、原作者の津雲むつみ(放送当時19歳)本人が女子生徒役でカメオ出演しており、男子生徒のイラストを描いている場面を披露している。劇中に当時の流行歌が多く使用され、人気歌手を始め若手・ベテラン俳優もゲストで出演した。またレギュラー・準レギュラー出演者も多彩な顔ぶれであった。現在でも知名度が高い人気作品である。 最高視聴率:21.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。 本作の続編的な作品が製作されていたが、1987年に森田自身の総指揮・企画・制作による映画『おれは男だ!「完結編」』(松竹配給)が公開され、ピリオドを打ったとされている。そのためテレビドラマ版の続編は現在でも存在していない。 本作品は主に鎌倉、藤沢周辺で撮影が行われ、劇中には江ノ島電鉄も時折登場する。また青葉高校のロケは、藤沢商業高等学校(現:藤沢翔陵高等学校)であり、お宝TVデラックス(NHK)という番組で早瀬久美は久々に当時のロケ地を高山哲哉アナウンサーと訪れ、撮影時のエピソードを語っている。 当初は2クールの予定だったが、人気が高かったため1年間に放映が延長された。
ストーリー
テレビドラマ
ジャンルテレビドラマ
原作津雲むつみ
脚本鎌田敏夫 他
監督広瀬襄 他
出演者森田健作
早瀬久美 他
オープニング森田健作「さらば涙と言おう」
製作
プロデューサー岡田晋吉
制作日本テレビ
松竹
放送
放送国・地域 日本
放送期間1971年2月21日 - 1972年2月13日
放送時間日曜20:00 - 20:56
放送枠日本テレビ日曜8時連続ドラマ
放送分56分
回数43
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キャスト
小林弘二 - 森田健作
吉川操 - 早瀬久美
吉川美穂(操の姉) - 秋山ゆり
東玲夫(美穂が勤めているモードサロン レオのマスター) - 森本レオ
丹下竜子(相沢高校<ロケ地は栄光学園>剣道部) - 小川ひろみ
小林清彦(弘二の父親) - 松村達雄
小林敏子(弘二の母親) - 津島恵子
小林一郎(弘二の兄) - 河原崎長一郎
小林かおる(弘二の妹) - 松本うたか
放送日話タイトル脚本監督ゲスト
1971年
2月21日01ウーマン・パワーをやっつけろ!山根優一郎広瀬襄フォーリーブス、高木均、串田アキラ、
津雲むつみ、北竜介、大杉侃二郎
2月28日02突撃一番竹刀をとれ!フォーリーブス
3月7日03チームワークでぶっつかれ!菅野昭彦中新井和夫水上令子
3月14日04伊豆山寺に全員集合!藤原釜足
3月21日05一致協力 あの旗をとれ!上條逸雄広瀬襄高松しげお
3月28日06号砲一発まっしぐら!津山登志子、新井春美、磯乃ちどり、中川秀人
4月4日07真夜中に愛をこめて!山根優一郎中新井和夫白石冬美、野村真樹、榊原るみ、