おやこ刑事
[Wikipedia|▼Menu]

おやこ刑事
漫画
原作・原案など
林律雄
作画大島やすいち
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデー
発表号1977年21号 - 1981年12号
巻数全25巻
全12巻(ワイド版)
ドラマ
原作林律雄
制作東宝
放送局東京12チャンネル
放送期間1979年4月3日 - 1979年9月25日
話数全25話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画ドラマ
ポータル漫画ドラマ

『おやこ刑事』(おやこデカ)は、原作:林律雄 / 作画:大島やすいちによる漫画作品、およびそれを原作とするテレビドラマである。

原作漫画は、『週刊少年サンデー』(小学館)に1977年21号から1981年12号まで連載された。単行本は、小学館少年サンデーコミックスから全25巻、ワイド版は全12巻が刊行されている。現在は「マンガ図書館Z」から電子書籍が全8巻無料配信されている。
あらすじ

小柄で女好きのスケベな父・柴田勘太郎。対する息子の文吾は、大の女嫌いで女性が近寄るとアレルギーのジンマシンが出来てしまうクセに女にモテモテの美男子。勘太郎の妻は文吾を産んで他界したため、勘太郎は男手ひとつで彼を育ててきた。柴田親子のいる下ノ町警察署捜査一課には、他にも個性豊かなキャラが揃っている。頼れる上司で勘太郎とは同期の川上課長。空手の有段者でサングラスにパーマ頭のタレ。いつもパイプをふかすシャクレ顔のポパイ。一人娘の綾にはめっぽう弱い勤勉刑事のガン。大きな体で水が苦手なダイブツ。いつも勘太郎におしりを触られている紅一点の婦人警官・操(みさお)。こうした個性豊かな刑事たちが奔走し、街の小さな事件から凶悪犯罪までを解決していく。
主要人物
柴田 文吾(しばた ぶんご)
この漫画の主人公(父である勘太郎は準主役、と文吾を呼ぶことがある)。柴田勘太郎の妻、清美が命と引き換えに産んだ、勘太郎のただ一人の子供である。勘太郎と親子とは思えないほどの美青年。女アレルギーで、大西操以外の女性(子供、年輩女性は例外)が近付くだけで全身に
蕁麻疹が出る(当初は操相手にもこの症状はあったが、間もなく発症しなくなった)。刑事としての経験は下ノ町署で一番短く、血の気が多くて短気であるなど刑事としては未熟な面があるが、その若さから来る行動力と粘り強さから事件を解決に導くことが多い。当然短所が響き、始末書や謹慎を食らうこともある。よくコンビを組むのは勘太郎であるが、本庁との合同捜査では黒岩刑事というヤクザにしか見えない刑事と名コンビぶりを発揮する。また、刑事になりたての頃にはポパイこと瀬良満刑事が教育役となり、主に文吾と行動を共にしていた。下ノ町署にて勤務に就くと共に、SAP隊員としての勤務や僻地の駐在所勤務などを経験し、刑事としての成長を遂げていく。射撃の腕前は抜群だが、銃撃戦の際には急所を外して撃つ事が多い(原作者である林は、とあるエピソードで一度だけ文吾に犯人を射殺させてしまった事を悔いる旨のコメントを『週刊少年サンデー30周年記念増刊号』誌上で発している)。先述の通り女性アレルギーではあるが、大西操が相手の場合には蕁麻疹が出ず、数々のトラブルや、交通課所属の麻実、駐在所勤務時のベル先生こと小野寺鈴子などのアプローチも乗り越え、最終話で操と無事結婚する。
柴田 勘太郎(しばた かんたろう)
文吾の父親。若いころの経歴は不明だが、戦争時には出征し、旧ソ連軍の捕虜となっていた。終戦後帰国するも、飢えが原因で「吉松蕎麦」前にて倒れてしまう。この店の娘に助けられ、命拾いをすることになるのだが、この娘こそ、妻となる清美である(義父はその件に関しては「食いモンが目当てだったんじゃねえか」とも述べている)。結婚当初、清美の両親が言うには「非常に純情」な青年であったらしく、夫婦仲は円満であった。勘太郎が警官になると間もなく、清美が妊娠する。時を同じくして、「犯罪史に残る凶悪な強盗殺人事件」が発生、この事件を自身の手で解決し、清美のいる病院に駆けつけるも、清美は文吾を出産後、産褥で死亡した後であった。以来「女好き」が目立つようになり、若くて美人な女性とみると何かと手を出すようになる。特に操は、一日に一度はお尻を触られるという被害に遭っている。ただ、家庭を崩壊させることはなく、文吾を男手一つで育て上げている。加えて「純情さ」は失われていないようで、命日には清美によく似た女将がいる居酒屋で飲み明かす、自宅で清美の遺影を前にして酒を飲むなどのシーンが見られる。文吾から操と結婚すると聞いてからは、尻を触るのを自粛した。長年の刑事生活から得た経験から、足で稼ぐ、現場百遍ともいうべき粘り強い捜査、様々な人脈、鋭い勘を武器に文吾をはじめ、若手の刑事の事件解決の大きな原動力となっている。また、柔道の腕は相当のようで立ち回りでも後れを取ることはなく、小兵ながら巨漢を取り押さえるシーンが散見される。階級は劇中で使った名刺によると警部補だが、課員が「部長刑事(警部補の下の巡査部長に相当)だ」と話すシーンもあり、やや判然としない。川上課長とは長年のコンビらしく、肩書きの違いを乗り越えて対等に話すシーンが多い。
大西 操(おおにし みさお)
下ノ町署捜査課所属の紅一点。この作品におけるヒロインで、漫画では髪がハート形になっている。デスクの位置は文吾の隣。実際に現場に出るよりも電話番を務めることが多いが、女性が絡む犯罪や、自身が巻き込まれる犯罪の際には剣道や柔道の腕をいかんなく発揮し、男性刑事顔負けの活躍を見せる。自宅は大金持ちであり、両親はいわゆる「箱入り娘」として操を育てた節があるが、当の本人はお転婆を地で行く性格であり、祖母がさらにそれに拍車をかけている格好である。大富豪であるが故に誘拐されたこともある。文吾が下ノ町署に赴任してそう間もない間から文吾に対して好意を持っていた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:31 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef